仕事を任されるようになってくると、プレッシャーを感じる場面も増えてきます。また、感じ方には個人差があるため、仕事のプレッシャーで潰れそうになる人がいれば、プレッシャーをバネに実力を発揮する人もいます。今回は、プレッシャーを感じやすい人と場面、克服法を解説します。
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1.仕事のプレッシャー、どんな時に感じる?
仕事のプレッシャーは、個人の資質や状況により感じ方が変わってきます。進め方やリスクが把握できていない未経験の仕事では、よりプレッシャーを感じやすいです。実務経験が浅い新人や若手がプレッシャーを感じやすいのはそのためです。
経験豊富なビジネスパーソンでも、転職で環境が変わったり、新しい業務に携わったりすれば、未知からのプレッシャーを感じやすくなります。
そのほか、チャレンジングな目標設定や、失敗が許されないなど、難易度の高い仕事に従事する場合には、通常よりも大きなプレッシャーが降りかかります。同様に周囲からの過度な期待を感じたり、責任を負わされたりすることもプレッシャーの原因となります。
第三者から見ると難しくない仕事でも、本人の苦手意識が強すぎるとプレッシャーが肥大化する場合があります。プレッシャーの原因は主観的なものなので、自分自身の気持ちの持ち方によって、過度なプレッシャーになってしまいます。
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2.プレッシャーを感じやすい人の特徴
前述のとおり、プレッシャーの原因は本人の気の持ちように左右され、個人差があります。プレッシャーを感じやすい人には共通する特徴があります。
たとえば、あらゆる物事について先回りして心配する「心配性」の人はプレッシャーを感じやすい傾向があります。心配する材料が増えるのに比例して、プレッシャーも大きくなります。
心配性の人が「完璧主義」である場合もあります。物事を完璧に行おうとするあまり懸念材料が増え、また、ミスは許されないと考えるようになり、自分自身にプレッシャーをかけてしまうことがあります。
周囲の評価を気にしすぎるタイプも、「失敗してはいけない」という思いや自分がどう思われるかと考えすぎて、プレッシャーにつながっていきます。
これらのプレッシャーを感じやすいタイプに共通するのは、「ミス=失敗」と考える点です。どんな人、どんな仕事にもミスはあるもので、ミスはリカバリーできれば問題ありません。「ミスをしてはいけない」という緊張感は大切ですが、それによって自分を追いこまないよう注意しましょう。
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3.プレッシャーが引き起こす仕事への悪影響
過度なプレッシャーを感じると、仕事にはどういった影響があるのでしょうか。具体的には、パフォーマンスの低下や周囲への伝播が考えられます。
3.1.パフォーマンスの低下
強いプレッシャーは焦りや不安を引き起こし、仕事への集中力を削ぐ原因になります。結果として冷静な判断が難しくなり、ミスや誤った判断が増える可能性があります。さらに、ストレスによって身体的および精神的に問題が引き起こされれば、仕事へのモチベーションも下がってしまうでしょう。
このことから、過度なプレッシャーは仕事におけるパフォーマンスを低下させると考えられます。
3.2.周囲への伝播による士気の低下
一人が強いプレッシャーを感じていると、職場に不安な気持ちが伝播し、全体の士気が低下してしまうこともあります。プレッシャーはイライラや緊張感を生み出す一因でもあるため、プレッシャーが伝播することでトラブルが増えてしまうかもしれません。そのような状態では良好なコミュニケーションが図れず、ミスや遅延が増加して、業績自体に悪影響が出ることも懸念されます。
4.プレッシャーがストレスになっている時のサイン
プレッシャーを感じすぎると、ストレスの原因になります。
適度なプレッシャーはミスをしにくくなったり、成功した時の達成感が高まったりするため、メリットになる場合もあります。
しかし、「仕事が終わっても緊張が取れない」「疲れているのに夜眠れない」といった状態が続くと、十分な休息が取れないため身体も心も疲弊してしまいます。
そうなると、集中力が保てずに仕事の効率が悪くなるばかりか、最悪の場合、吐き気などの体調不良を引き起こしたり、うつ症状が現れて自然と涙が出たりすることもありえます。
5.プレッシャーを軽くする考え方とは?
仕事に対する責任感や目的意識があれば「達成しなければならない」というプレッシャーが生まれるのは当然です。仕事でプレッシャーがあるのは当たり前と自覚しましょう。
優秀な人材、実績豊富なベテランにもプレッシャーはありますが、プレッシャーに強い人は、プレッシャーを感じないのではなく、プレッシャーとの向き合い方を身につけていることが多いようです。
適度なプレッシャーは緊張感につながり、プラスになりますが、プレッシャーが大きくなりすぎるとストレスになってしまいます。
ひとりで抱えこまず、プレッシャーを感じていることを言葉にして、誰かに伝えることで軽減される場合があります。心身のストレスを緩和するには、気持ちをリセットする時間を持つことも必要です。趣味の時間や軽い運動など、オン・オフを切り替えるルーティーンをつくるのも効果的です。
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6. 耐えられないプレッシャーを回避する方法
上述したように、趣味や運動で頭をリセットしてプレッシャーを軽減できれば、大きなストレスにならずに済みます。
しかし、毎日のようにプレッシャーを感じていると、知らず知らずのうちに心身に不調をきたしてしまうかもしれません。
すでにストレスを感じて何らかの症状が出ている方や、仕事を辞めたいと思っている方は、プレッシャーそのものを回避する方法を考えてみましょう。
6.1.部署異動を申し出る
「ミスをすると上司から過度な叱責を受ける」「仕事量が多く自分のキャパシティーを超えている」「人命に関わる仕事で失敗が許されない」など、プレッシャーを感じる原因は環境や性格などによってさまざまです。
このようなプレッシャーに耐えられないと感じたら、担当や部署を変えてもらえないか相談してみましょう。
一旦離れることで客観的に仕事を見られるので、より前向きな気持ちで仕事にとりかかれるかもしれません。
6.2.周囲に相談する
1人で解決しようとせず、誰かに頼るのもプレッシャーを回避する1つの方法です。
誰かに話をすることで、プレッシャーの要因が何なのか明確になり、自分では思いつかない解決方法を提案してもらえるかもしれません。
上司や先輩に相談したところ、「複数人で仕事を分担してもらえた」「実際の納期は自分が思っていた以上に余裕があった」という話はよく聞かれるケースです。
周囲に状況を説明して助けを求めることで、プレッシャーを回避できる可能性があります。
6.3. 自分に合う職種に転職する
「部署異動が難しい」「相談しても改善しない」という場合は、思い切ってプレッシャーの少ない職種への転職も検討しましょう。
そもそも、泣くほど辛いプレッシャーに押しつぶされながら我慢して働いているという場合は、その職種が合っていない可能性が高いです。
転職することでプレッシャーから解放されれば、毎日楽しく働けるようになるでしょう。
しかし、毎日仕事で忙しい中、プレッシャーが少なくて自分にも合うというような職場を見つけるのは難しいものです。
そんなときは、仕事探しのサポートのプロである転職エージェントに相談してみましょう。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。