新年度の慌ただしさが一息ついた頃に忍び寄る五月病の気配。今回は、ヘルスケアテクノロジーズが実施した「五月病に関する意識調査」から、働く人々における五月病の実態を見ていきます。
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調査は2023年3月11日~14日、20~50代の会社員・公務員・経営者・役員を対象にインターネット上で行われ、1,276人から有効回答を得ました。
1.五月病になった経験がある人は5割以上
五月病になったことがあるかとの問いには、22.8%が「確かにある」、32.8%が「あると思う」と回答し、5割以上が五月病になった自覚があることがわかりました。
五月病は深刻な病気だと思うか尋ねると、「とてもそう思う」が14.2%、「ややそう思う」が46.9%と、五月病になった自覚がない人も含め、6割以上が五月病は深刻だと考えていることが明らかになりました。
(【画像出典】ヘルスケアテクノロジーズプレスリリース)
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2.五月病から回復するまでにかかった時間は?
五月病からの回復に時間を要したと思う人は60.9%。五月病から心身が回復するまでにかかった時間は、「1週間程度」が26.3%、「2~3週間程度」が22.1%と1カ月以内が約半数を占めた一方、2カ月より長期にわたった人は17.8%に上りました。
(【画像出典】ヘルスケアテクノロジーズプレスリリース)
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3.五月病が原因で休職・退職に至った人は3割前後
五月病が原因で仕事を休んだことがある人は46.8%。また五月病が原因で休職に至った人は31.4%、退職に至った人は28.6%でした。年代別では、20代は休職した人が39.5%と、他の世代と比べ約10ポイント多い結果となりました。
(【画像出典】ヘルスケアテクノロジーズプレスリリース)
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4.五月病対策を実施している会社は22.1%
所属する会社や組織は、従業員の五月病への対策を実施しているか聞くと、「実施している」は22.1%にとどまりました。一方、会社で五月病対策を実施するべきだと思うかとの質問には、64.8%が「実施するべき」と回答しました。
(【画像出典】ヘルスケアテクノロジーズプレスリリース)
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5.まとめ
今回の調査結果を受けて、ヘルスケアテクノロジーズ ヘルスケアビジネス本部 ヘルスケアコンサルティング部の医師・加藤卓浩氏は「企業の取り組みとしては、メンタルヘルスマネジメント、職場環境の改善等がありますが、ぜひ取り組んでいただきたいのが、セルフケアのサポートです」とコメント。
さらに「五月病のサインかもしれない、ちょっとした体調不良やメンタルの不調を相談できるサポート体制を構築しておきましょう」とアドバイスしています。
(【記事出典】ヘルスケアテクノロジーズ「五月病に関する意識調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)