IT市場の拡大に伴い、エンジニアの需要が増加しています。今回は、バルテスがITエンジニアを対象に実施した「業務に関するアンケート調査」から、エンジニア業務の実態を見ていきます。
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調査は2022年8月、事業所及び企業に所属しているエンジニアを対象に、同社が運営する品質向上プラットフォーム「Qbook」にて実施し、161人から有効回答を得ました。
1.苦手な仕事、1位「ルーティンワーク・手伝い」
まず、苦手・やりたくない仕事を尋ねたところ、1位は「ルーティンワーク・手伝い」となりました。
回答者からは、
「DBのユーザー管理など、まだ自動化できていないオペレーションを実施するのに抵抗を感じます」(20代、メーカー、インフラ構築)
「仕事はどのようなものでも自ら取り組むことで楽しくなるので、何も考えずに指示通りやっても全く楽しくありません」(60代、メーカー、人材育成)
といった声が寄せられました。
(【画像出典】バルテスプレスリリース)
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2位は「報告書などの文書の作成」。
「外部向けの文書作成などは表現に頭を悩ませるため苦手です」(40代、IT・インターネット、テスト・検証)
「生産性のない内部向けの説明資料作成」(30代、IT・インターネット、システム開発)
などの意見が見られました。
次いで、3位「社内の打合せ・調整業務」、4位「顧客への対応・折衝」、5位「社内の会議・プレゼン」、6位「英語を使った業務」、7位「運用・保守」、8位「テスト」、9位「プロジェクト管理」、10位「不具合の修正」と続きました。
(【画像出典】バルテスプレスリリース)
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2.得意な仕事、1位「コーディング、実務、プログラミング」
一方、得意・やりたい仕事については、「コーディング、実務、プログラミング」が1位を獲得。
「動くプログラムが出来上がっていく過程を味わえる仕事が好きです」(40代、IT・インターネット、コンサルティング)
「何かを作ること、自分が作ったものが思ったように動いたときの喜び」(60代、IT・インターネット、システム企画・要件定義)
といったコメントが挙げられました。
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2位は「要件定義/要求分析」。
「ユーザーの要望や要求を汲み取り、要件に落とし込む工程にやりがいを感じるため好きです」(20代、IT・インターネット、コンサルティング)
などの声が寄せられました。
3位は「テスト」。
「テストの項目を、網羅性を考えながら抽出することに楽しみを感じます。コーディングは思った通りに動かなかったコードの原因を究明したときの達成感やぼやっとした要求が徐々に自分の手で形になっているところが好きです」(40代、一般社員、システム開発)
といった意見がありました。
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以下、4位「プロジェクト管理」、5位「不具合の修正」、6位「顧客への対応・折衝」、7位「社内の打合せ・調整業務」、8位「ルーティンワーク・手伝い」、9位「運用・保守」、10位「報告書など文書の作成」と続きました。
(【画像出典】バルテスプレスリリース)
3.まとめ
バルテスは今回の調査結果について、
「やはりエンジニアはシステムやサービスを形にすること・動かすことにやりがいを感じる方が多く、一方で日々のルーティンワークや報告書作成に対して苦手意識を持つ方が多いことが分かりました」
と分析しています。
(【記事出典】バルテス「業務に関するアンケート調査」プレスリリース)