仕事のストレスや疲労を溜めないためにも、プライベートでしっかりリラックスすることは大切です。しかし、Endianが実施したリラックス習慣に関する調査によると、自分では仕事とプライベートを切り替えているつもりでも、脳科学的には7割の人がリラックスできていないことが明らかになりました。
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調査は2022年9月14日~15日、全国の20歳~49歳の会社員・公務員を対象にインターネット上で行われ、1,000人から有効回答を得ました。
1.約77%が「退勤後も仕事の連絡に対応している」
仕事とプライベートの切り替えができているか尋ねたところ、約82%が「はい」と回答。一方、退勤後もチームメンバーやクライアントからの仕事の連絡に対応している人は約77%に上りました。
(【画像出典】Endianプレスリリース)
澤口俊之人間性脳科学研究所所長/武蔵野学院大学・大学院教授は「脳科学の観点では、頭から仕事が離れていない状況だと、脳の負荷は軽減できていないと言われています」とコメントしています。
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2.『TV・動画を見る』は"脳科学的にあまり良くない"リラックス方法
仕事が終わった後のリラックス方法として、これまでに取り入れたことがあるリラックス方法を聞くと、1位「TV・動画を見る」(44%)、2位「飲食」(42%)、3位「眠る・目を閉じる」(41%)となりました。
しかし、澤口教授は「第1位の『TV・動画を見る』はあまり良い習慣とは言えません」と指摘しています。
仕事終わりのリラックス方法について職業別にみると、"脳科学的にあまり良くない"休息習慣を特に取り入れているのはITエンジニアであることが判明。
中でも「TV・動画を見る」は全体平均の約1.5倍にあたる約41%が取り入れていました。この他、「筋トレなどの激しい運動」(約27%)や「ゲームをする」(約18%)も全体平均より高い数値となりました。
(【画像出典】Endianプレスリリース)
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3.リラックス習慣がない理由、「何をしていいかわからない」
仕事が終わった後、リラックスするための習慣が「ある」人は約59%、「ない」人は約41%でした。
仕事終わりのリラックス習慣がない人にその理由を聞くと、「何をしていいかわからないから」が最も多く約30%、次いで「忙しいから」が約21%、「必要性を感じないから」が約19%と続きました。
(【画像出典】Endianプレスリリース)
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4.まとめ
澤口教授はリラックス方法について、
「特に脳を休ませるための方法としては、森林浴がおすすめです。
近所の公園を散歩するのでも構いません。
癒しの効果があると言われているフィトンチッドをはじめ、緑のある場所には匂いがあり、脳を休めてくれます」、
「手軽に香りを楽しめる、ディフューザーや、気分転換のための飲み物の匂いも、脳科学的には良いリラックスになるでしょう」
とアドバイスしています。
(【記事出典】Endian「リラックス習慣に関する調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)