若手社員の皆さんの中には、社会人になって様々な"壁"を抱える方も多いのではないでしょうか。今回は、ラーニングエージェンシーが実施した「若手社員の意識調査」から、社会人2年目~4年目の方々がどのような壁にぶつかっているのかを見ていきます。
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調査は2022年7月22日~25日、22歳~34歳の社会人2年目~4年目の就労者を対象にインターネット上で行われ、900人から有効回答を得ました。
1.社会人2年目~4年目が感じる壁、トップ3は「仕事に関するもの」
社会人2年目、3年目、4年目の若手社員に対し、現在どのような困難や不安を感じているか、仕事や上司など16の項目(以下、16の壁)について尋ねたところ、それぞれ壁と感じる割合の高い項目は、1位「仕事を進める上で困難に感じることがある」、2位「仕事の量が多いと感じることがある」、3位「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」で、トップ3は社会人2年目、3年目、4年目とも同じ順位となりました。
(【画像出典】ラーニングエージェンシープレスリリース)
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2.「仕事の飽きの壁」、社会人2年目の約5割が実感
トップ3に入った「仕事を進める上で困難に感じることがある(以下「仕事を進める上での壁」)」、「仕事の量が多いと感じることがある(以下「仕事の量の壁」)」、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(以下「仕事の飽きの壁」)」の3つの壁を年次別で比較したところ、1位の「仕事を進める上での壁」では、社会人2年目が68.3%と最も多く、以降、4年目が63.7%、3年目が60.3%と続きました。
2位の「仕事の量の壁」では、社会人4年目が53.7%でトップ。次いで2年目が50.7%、3年目49.0%となりました。
3位の「仕事の飽きの壁」では、社会人2年目が49.3%で最多となり、約半数を占める結果に。続いて4年目が48.0%、3年目が44.0%となりました。
(【画像出典】ラーニングエージェンシープレスリリース)
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3.仕事の飽きやつまらない状態は、2年目社員の離職意向にもつながる
また「仕事の飽きの壁」について、具体的にどのような場面でその壁を感じたのか調べると、社会人2年目は「仕事の意義が分からないとき」が17.6%でトップ。一方、3、4年目は「いつも同じ業務・やりたい仕事ではないとき」(18.2%、22.9%)が最も多いことがわかりました。
さらに仕事が飽きた、つまらないと感じる場面を各年次はどのように捉えているのか質問すると、社会人2年目は1位「不満を抱いた」(25.0%)、2位「会社を辞めたくなった」(20.5%)、3位「不安に感じた」(18.2%)となり、仕事の飽きやつまらない状態は、2年目社員の離職意向にもつながることが明らかになりました。
社会人3年目の1位は「不安に感じた」(25.0%)で、他年次と5ポイント以上の差がありました。2位は「不満を抱いた」(22.7%)、3位は「会社を辞めたくなった」(20.5%)でした。
社会人4年目の1位は「我慢した」(33.0%)で、他年次とは10ポイント以上の差がつきました。2位は「不満を抱いた」(20.8%)、3位は「不安に感じた」(19.6%)でした。
(【画像出典】ラーニングエージェンシープレスリリース)
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4.まとめ
今回の調査では、仕事に関する壁が全年次共通で高い障壁になっていることがわかりました。
また社会人2年目が最も「仕事の飽きの壁」を感じ、飽きた状態に対して不満を抱くだけではなく、離職まで考えてしまうなど、早期離職の原因にもなっていることが判明しました。
ラーニングエージェンシーでは、
「これらの結果より、2年目が仕事に関する壁を乗り越えられるようにするためには、仕事の目的や意義を改めて丁寧に伝えること、どのような役割を担ってほしいのかを明確に伝えてあげることが重要です。
3年目・4年目に関しては、どのような業務をやりたいのかなど、相談の場を設け本人の意思を確認し、ストレッチな業務にチャレンジさせることも必要でしょう」
とアドバイスしています。
(【記事出典】ラーニングエージェンシー「【若手社員の意識調査】社会人2年目~4年目の壁(TOP3編)」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)