人材育成を目的とした「1on1ミーティング」を導入した企業では、実際に効果は出ているのでしょうか。今回は、チームスピリットが実施した「大企業・成長ベンチャーの1on1意識調査」から、同手法を導入した企業の実態を見ていきます。
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調査は2022年9月12日～13日にインターネット上で行われ、大企業(従業員数1,000人以上)の経営者・CHROおよび人事担当者108人と、成長ベンチャー企業(3期連続で増収達成、かつ設立年数3?10年の企業)の経営者・CHROおよび人事担当者107人から有効回答を得ました。
1. 1on1の目的、大企業・成長ベンチャーとも「上司と部下の信頼関係構築」
まず、自社では主にどのような目的で1on1を実施しているか尋ねたところ、大企業・成長ベンチャー企業ともに「上司と部下の信頼関係の構築」(67.6%、64.5%)が最多となりました。
(【画像出典】チームスピリットプレスリリース)
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自社で行っている1on1に対し、施策の効果を実感している割合は、大企業で73.2%(非常に＋やや)、成長ベンチャー企業で89.7%と、成長ベンチャーの方が16.5ポイント高いことがわかりました。
(【画像出典】チームスピリットプレスリリース)
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2.実感している1on1の効果は?
実感している1on1の効果を聞くと、大企業では、1位「上司と部下の間でのコミュニケーション回数が増えた」(67.1%)、2位「事業に対する理解度が向上した」(51.9%)、3位「部下のパーソナリティに応じたタスクのアサインができるようになった」(49.4%)となりました。
一方、成長ベンチャー企業では、1位「事業に対する理解度が向上した」(63.5%)、2位「上司と部下の間でのコミュニケーション回数が増えた」(57.3%)、3位「部下のパーソナリティに応じたタスクのアサインができるようになった」(49.0%)でした。
(【画像出典】チームスピリットプレスリリース)
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自身の部下との1on1でどのような質問をしているか聞くと、大企業の1位は「目標達成のための課題を考えさせる質問」(61.1%)、成長ベンチャー企業の1位は「成功経験を振り返らせる質問」(61.7%)と、両者で異なる結果となりました。
しかし、大企業でも3位に「成功経験を振り返らせる質問」(40.7%)が入っており、同調査では「大企業もベンチャー企業も多くの経営者が、従業員の成長を促進させるために『できていることに対してしっかり認めてあげること』が必要であると考えている」と分析しています。
(【画像出典】チームスピリットプレスリリース)
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3.成長ベンチャーの92.5%が「今後1on1を強化していきたい」
今後自社の施策として、1on1を強化していきたいか質問したところ、「そう思う(非常に＋やや)」と答えた割合は、成長ベンチャー企業では92.5%に上ったのに対し、大企業では84.2%と、大企業の方が8.3ポイント低いことが判明しました。
(【画像出典】チームスピリットプレスリリース)
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4.まとめ
チームスピリット コーポレートコミュニケーションチーム・マネージャー エバンジェリストの荻島将平氏は、
「1on1の有り方は、企業の規模によって変化させる必要があると考えられ、上司の1on1のスキルも求められることが違うのではないでしょうか」
とコメントしています。
(【記事出典】チームスピリット「大企業・成長ベンチャーの1on1意識調査」プレスリリース)
(記事執筆：御木本千春)
