部下を持つ管理職の方々は、指導のための"叱責"をパワハラと取られるのではないかと不安に感じたことがある人もいるのではないでしょうか。今回はアスマークが実施した仕事や働き方に関する調査から、中間管理職従業員が部下を叱った経験や叱った時の気持ちについて見ていきます。
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調査は2022年6月21日~28日、30~50代の中間管理職従業員(契約社員/派遣社員含む)を対象にインターネット上で行われ、495人から有効回答を得ました。
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1.「パワハラと思われそうで指導しづらい」、40代・50代中間管理職では「あまりない」「ない」が5割以上
部下にパワハラと思われそうで指導しづらいと感じることがあるか尋ねたところ、「よくある」「時々ある」と答えた割合は、30代男性が最も多く半数以上の52.0%。次いで30代女性が48.0%となりました。
一方、40代・50代では「あまりない」「ない」の割合が5割以上を占めました。「あまりない」「ない」の割合が特に高かったのは50代女性の65.0%で、以降、40代男性が55.0%、50代男性が54.0%と続きました。
(【画像出典】アスマークプレスリリース)
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2.40代・50代の3割弱~3割強が「叱責を後悔したことがある」
「あの時、叱らなければよかった」と実際に思ったケースがあるか質問すると、全体の傾向としては「ない」が多数派を占めたものの、「ある」との回答も2割以上ありました。
年代別にみると、40代・50代の3割弱~3割強が「あの時、叱らなければよかった」と実際に思ったケースが「ある」と答えたことがわかりました。
(【画像出典】アスマークプレスリリース)
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3.まとめ
今回の調査では、部下にパワハラと思われそうで指導しづらいと感じたことがある人が30代男性中間管理職では約半数に上ることがわかりました。
ただ、パワハラと思われるのを恐れるあまり、指導できないとなると管理職の役目は果たせないのも事実です。現代の中間管理職、とくに若くして管理職になった方々は、難しい問題を抱えているといえそうです。
(【記事出典】アスマーク「上司に聞いた"叱責"に関する実態調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)