夏のボーナスの時期が近づき、使い道を考えている人も多いのではないでしょうか。ネストエッグが実施した「夏のボーナスに関する調査」では、例年トップの「貯金」が減少する一方、「外出関連」が増加する結果となりましたが、円安、物価高など、経済の先行きには不安要素が存在しており、ボーナスの使い道を再考している方もいるかもしれません。
【関連記事】夏・冬のボーナスの支給はいつ? 会社員と公務員の支給日・平均額など紹介
調査は自動貯金サービス「finbee」の18歳以上のユーザーを対象に、2022年5月20~23日にインターネット上で行われ、2,495人(Z世代270人、ミレニアル世代917人、氷河期世代810人、バブル世代以上498人)から有効回答を得ました。
1.夏ボーナス支給予定者の想定金額、「20~40万円未満」が最多
調査時点で、夏のボーナスが支給される予定と答えた人は53.8%。支給予定者の想定金額は、「20~40万円未満」(32.6%)が最も多く、次いで「20万円未満」(25.8%)、「40万円以上~60万円未満」(18.8%)となりました。
(【画像出典】ネストエッグプレスリリース)
【関連記事】【ボーナスの査定期間とは】査定前に退職を申し出る場合の注意点などを解説
2.夏ボーナスの使い道、「貯金」は減少・「外出を伴う消費」が増加
夏ボーナスの使用目的を聞くと、例年トップの「貯金」は昨年の74.0%から71.6%に減少しました。2位の「生活費の補填」も昨年の31.3%から26.2%に減っています。
消費を伴う使用目的では、「旅行」が昨年の11.3%から19.3%に増加。また「外食」は昨年の12.0%から13.1%に、「クルマ」も昨年の5.0%から5.6%に増え、外出を伴う消費が増加したことがわかりました。ネストエッグは「コロナ貯蓄から外出関連消費に使用目的が変化していることがうかがえる」と分析しています。
(【画像出典】ネストエッグプレスリリース)
【関連記事】【「ホカンス」とは?】旅行に行けなくてもバカンス気分が楽しめる!?
使用目的を世代別にみると、Z世代では全体平均より「貯金」「ファッション」「旅行」「推し活」「外食」が高くなっていました。「貯金をしながらも『今』を楽しむための消費意向が高い」(ネストエッグ)ことが見受けられます。
(【画像出典】ネストエッグプレスリリース)
【関連記事】コロナ禍の中でも"デジタルネイティブ世代"の「自己表現消費」意欲は衰えず
3. 貯金にあてる平均金額21万8,247円、昨年から大幅減
夏ボーナスから貯金にあてる予定の金額は平均21万8,247円で、昨年から5万8,531円の減少。貯金にあてる比率の変化をみると、「減らす予定」と回答した人は昨年9.8%から11.1%とやや増えていました。
(【画像出典】ネストエッグプレスリリース)
【関連記事】ビジネスパーソンの5人に1人は貯蓄ゼロ--今年の目標で最多は「100万円以上200万円未満」
貯金にあてる金額を減らす理由を聞くと、1位「生活費への補填」(51.4%)、2位「ローン返済のため」(29.0%)、3位「買い物のため(自分のほしいもの)」(18.7%)と続きました。昨年と比べると、「旅行」や「自分のほしいもの」への消費が増えており、自分の楽しみのための消費意向が強まっていることが明らかになりました。
(【画像出典】ネストエッグプレスリリース)
【関連記事】今年60歳になる人の貯蓄額に格差ー"平均"は2,956万円だが、4人に1人は「100万円未満」
4.まとめ
今回の調査では、夏ボーナスの使い道にやや変化が見受けられましたが、一方で、円安、物価高など、経済の先行きには不安要素が存在します。
ボーナスの使い道を再考している方もいるかもしれません。
(【記事出典】ネストエッグ「夏のボーナスに関する調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)