【テレワークでの椅子の選び方】"座る時間の長さ"など選ぶポイントをご紹介

ビジネススキル・マナー

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけとして、テレワークを導入する企業が増えていますが、少なくない方が、テレワーク時の「椅子」に違和感や不快感を抱いているかと思います。今回は、テレワークでの椅子の選び方のポイントについてご紹介します。

(※もしかしたら仕事頑張りすぎ!? ... そんな方におすすめ『仕事どうする!? 診断』)

【関連記事】「テレワーク(リモートワーク)のメリットとデメリットとは!?」

1.座り心地では選んではいけないテレワーク用の椅子

テレワーク導入で自宅で仕事をする機会も多くなり、椅子を買いたいと思っている方も多いでしょう。多くの人が、家具店に行き、座ってみて、座り心地を確かめて購入します。しかし、座り心地で選んでしまうと、失敗をすることになるかもしれません。

「座り心地」という言葉を意識しすぎると、単に座面が柔らかい椅子を選んでしまいがちだからです。

理想的な椅子の座面の硬さとは、座った時に座面にあたるお尻と太ももの後ろ側が適度に沈み込んで、座面のクッションにあたる面積が最大化されることです。接する面積が大きくなるということは、単位面積あたりが支えなければならない体重が小さくなるため、お尻が痛くなったり、血行が妨げられたりすることが少なくなります。

硬すぎる座面では、この接する面積が小さくなるので、あたる部分が痛くなったり、血行が妨げられたりするような不快感を持つことになります。

柔らかすぎる座面は、お尻が沈み込みやすく、クッションではなく、その下にある硬い座面素材が体を支えることになります。その硬い部分の触れるお尻の面積は小さいので、そこが痛くなったり、血行が妨げられたりするようになります。

理想的には、お尻と太ももの裏側全体を均等に包み込んでくれることなのですが、家具店の店頭で一瞬座った程度の座り心地で見分けるのは至難の業です。

post488_img1.jpg

【関連記事】「テレワーク日誌 第3回 「テレワーク中の自宅昼は社員食堂そっくりってホント!?」」

【関連記事】「テレワークで通勤手当がなくなった!--コロナ禍の定期券や交通費の疑問にお答え」

【関連記事】「テレワークで在宅時間が増えた人のための「電気代節約」ワザ」

今の仕事、会社がつらい...無料で相談できる転職エージェント「マイナビエージェント」に相談してみる。

2.椅子選びのポイントは使用する時間

(1)短時間であればダイニングチェア

椅子選びをする前に、まず椅子の使い方を明確にしておく必要があります。ポイントは、座り続ける時間の長さです。何時間も座り続けるのか、それとも1時間程度で立ち上がって歩くことがあるのかです。

極端な話、座り続ける時間が30分以内であるのなら、ダイニングチェアでも問題もありません。ダイニングチェアは、30分程度の利用であれば優れた椅子です。座面にはあまりクッション性がないので、体を歪めて座るとお尻に違和感を持つので、自然に姿勢がよくなります。姿勢がよくなると、両手が自由に使えるようになるため、食事が取りやすくなるように設計されています。短時間のテレワーク作業であれば、ダイニングチェアは決して悪くありません。

ただし、テレワークで30分程度しか作業をしないという状況はそうは多くないでしょう。

post488_img2.jpg

(2)一般的な時間であればオフィスチェア

座り続ける時間が1時間程度で、頻繁に席を立つことが多いのであれば、オフィスチェアが最適です。デスクではPCを使って仕事をするけど、本棚の資料を取りに立ち上がる、電話をするときは席を離れる習慣があるというのであれば、オフィスチェアがよくできています。なぜなら、オフィスチェアはまさしくこういう使い方を想定して設計されているからです。

オフィスチェアは、キャスターがついているのが一般的です。これは頻繁に席を離れることを想定して、椅子を引きやすくするためのデザインです。

また、座面と背もたれが一体となってリクライニングするのもオフィスチェアの特徴です。これはリラックスするためというよりも、背中を背もたれに密着させやすくし、背筋を伸ばす姿勢が自然に取れるようにしているのです。背もたれに背中をあずける感覚で座ると、お尻への荷重が分散され、背筋が伸びるので、疲労しづらくなります。背もたれに背中を密着させて使うのがオフィスチェアなので、背もたれは通気性を高めるために、メッシュだったり、ファブリックだったりを使っています。

せっかくテレワークをするのだから、ちょっと値段が張ってもいい椅子を買いたいとお考えの方もいるかもしれませんが、オフィスチェアはいろいろと考えられて設計されているのです。

post488_img3.jpg

(3)長時間であればゲーミングチェア

座り続ける時間が2時間以上、5時間、6時間にも及ぶという場合は、オフィスチェアではなく、ゲーミングチェアが最適です。ゲーミングチェアは、eスポーツをする人のために設計された椅子で、長時間座り続けることを想定しているからです。

【関連記事】「【eスポーツとは】eスポーツの種類、日本で普及が遅れている理由を解説」

ゲーミングチェアも、座面と背もたれが連動をしてリクライニングできるものが多いですが、完全な一体ではなく、リクライニング角が考えられていて、フルフラットになるまでリクライニングできるものも多くなっています。ゲーミングチェアの場合は、eスポーツの競技の合間に、体を伸ばして、リラックスすることが目的だからです。

また、ランバーサポート(腰あて)があるのもゲーミングチェアの特徴です。腰あてがあることで、上半身の体重を支える腰の役割が軽減され、疲れづらくなります。また、腰あての位置も細かく調整できるのがゲーミングチェアの特徴です。

さらに、アームレストの高さ、前後左右位置なども調整できるので、長時間作業をしなければならない人には、オフィスチェアよりもゲーミングチェアの方が向いています。

post488_img4.jpg

【関連記事】「テレワークでの「働きすぎ」を防ぐ5つのポイント【在宅勤務の処方箋】」

3.椅子はお尻の座り心地ではなく、腰の密着感で選ぶ

以上のことを頭に入れて、具体的にどの椅子を購入するかは、やはり家具店に足を運んで、座ってみる必要があります。この時、選ぶ基準は、お尻の座り心地ではありません。「腰の密着感」で選んでください。自然に座って、腰が背もたれの下部に心地よく密着する椅子であれば失敗しません。

腰が密着するということは、脊椎がきれいなS字カーブを描いているということで、上半身の体重をうまく支えていることになります。この状態であれば、体の特定の部分の負荷がかかりすぎることがなくなるので、疲労感を感じることが少なくなります。

一般的には、少し価格帯が高めのオフィスチェアで、全体がコンパクトにできているものに、腰の密着感に優れた椅子が多い傾向があります。自宅に書斎があるという方はそう多くはいらっしゃらないと思うので、まずはコンパクトなオフィスチェアの中から、自分に合うものを探すというのがいい探し方ではないかと思います。

4.簡易スタンディングデスクと併用する

オフィスチェアは、長時間座り続けるということを想定していません。在宅テレワークであっても、1時間に1回程度は立ち上がって別の作業をする習慣をつける費用があります。ゲーミングチェアは長時間座り続けることを想定して設計されていますが、だからといって、長時間座ったままで仕事をするというのはお勧めできません。

そうは言っても、仕事に夢中になってしまい、気がつくと5時間も経っていたということはよくあることです。そのため、お勧めしたいのが、椅子を使わないという選択です。スタンディングデスクです。スタンディングデスクといっても、わざわざ購入するまでもありません。自宅の壁際などに、棚を取り付けて、そこにノートPCを置いて立って仕事をします。

もちろん、立ったままなので30分程度が限度ですが、椅子に座る仕事とスタンディングでの仕事をうまくミックスさせることで、座りすぎの弊害を避けることができます。

自宅のレイアウト上の問題で、デスクを置くことが難しいという場合でも、ダイニングテーブルとスタンディングをミックスさせることで、疲労を軽減することが可能です。

【関連記事】「【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編(4)」--有孔ボード卓上収納スタンド」

5.まとめ

椅子を選ぶ時は、お尻の座り心地ではなく、腰の密着感で選びます。

短時間であればダイニングチェア、中時間であればオフィスチェア、長時間であればゲーミングチェアが適しています。

長時間座り続けるという働き方を見直すために、スタンディングデスクを考えてみてください。本格的なスタンディングデスクでなくても、壁に取り付ける棚で代用ができます。座る、立つ、の2つの姿勢をミックスさせることで、体への負担は大きく減ります。

【関連記事】「【例文アドバイス】面接日程メールの書き方や返信方法は?調整する際のマナー」

【関連記事】「【例文あり】面接結果の合否連絡が遅い・来ない場合の対処法を解説」


\転職するか迷っていてもOK/

マイナビエージェントに無料登録して
転職サポートを受ける

【IT・Web職種への転職をご希望の方はこちら】

【卒業年早見表はこちら】

この記事をシェア

  • facebook
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • X(旧Twitter)

同じカテゴリから
記事を探す

ビジネススキル・マナー

同じキーワードから
記事を探す

求人情報

TOPへ