自宅から一歩も出ずに納税できる!<br>納付書・払込書にはスマホアプリですよ

ライフ・マネー

時代はキャッシュレス化。便利な支払いサービスがさまざまありますよね。しかし、今までどうしても「現金」で支払う必要があったのが、収納代行の支払い。例えば、NTTの電話料金や納付書支払いの各種税金、それから通販でコンビニ払いを選んだ場合などです。わざわざ支払い用の紙を持ってコンビニへ支払いに行くというその面倒くささ、そしてレジ前で元気よく「カードで!」とクレカを出したら、「お支払いは現金のみです」と告げられたときの気恥ずかしさ。あぁ、なんてアナログな世界なんでしょう。こんなアナログな世界をガラリと変えるアプリが登場しました!いくつかご紹介します。

納税してクレカポイントまでGET!?「モバイルレジ」

まずご紹介するのが「モバイルレジ」。

スマートフォンと一部フィーチャーフォンで使えるアプリになります。ダウンロードしたアプリから請求書に印字されているバーコードをカメラ機能で撮影すると、コンビニのレジでバーコードを読むように、支払い内容と金額が読み取られ、そのまま支払いが可能。まるでコンビニのレジが手の中にあるような感覚で、各種税金や公共料金、docomoの携帯料金、その他提携企業の収入代行の支払いなどが済ませられる便利なアプリ。

スマホ(もしくは対応フィーチャーフォン)さえあれば、家で寝転がりながらでもできちゃう手軽さ...。うっかり支払期限を忘れていて、休みの日にわざわざ着替えてコンビニに走るなんてこともしなくていいのです。うーん自宅警備員活動がはかどっちゃう!

対応しているスマートフォンは、Androidならバージョン4.4以上(機種によっては読み取りにくい場合もあるそうです)iOSは9.0以上。対応しているフィーチャーフォンも、ドコモとソフトバンクならたくさんあります(auはスマートフォンのみ対応)。

・支払い方法は?

クレジットカード、ネットバンキング、口座振替の3種類。そう、なんとクレジットカードで決済可能なものがあるというところがうれしい。今までは現金で支払わざるを得なかった、あの支払いでクレジットカードのポイントが貯まるんです。

なんと自治体によっては、税金の支払いにクレジットカード対応が可能になっています。例えば東京都であれば、自動車税、固定資産税、個人事業税などがクレジットカード支払いの対象。

もちろん、税金の支払いをする場合でも、クレジットカードのポイントは貯まります。必ず支払わなくてはいけない税金の支払いでポイントが還元されるなんて、なんともお得!ただし、クレジットカード支払いの場合は、決済手数料がかかります。金額は、納付書の発行先で異なるため、発行先に問い合わせるか、アプリでクレジット払い選択後に「ご利用条件の確認」画面で確認を。

税金のクレジットカード払いが可能な自治体はまだそれほど多くはありませんが、これからのキャッシュレス時代を見越して、もしかしたら増えていくかもしれませんね。

ちなみに...税金の納付が遅れると、延滞税(利息)を支払わなくてはなりません。この延滞税、翌日からつき、延滞金を納める必要がある場合、延滞税の納付書が送られてくるそうです。

うっかり滞納して延滞税(利息)を徴収されるより、ポイントがもらえるクレジットカード払いですよ!

もちろん、クレジットカード以外の支払方法もあり、モバイルバンキング払い、口座振替の登録が可能です。口座振替の登録もいちいち用紙に記入して捺印して郵送するという手間がないのがうれしい限り。モバイルバンキングや口座振替の場合、基本的に手数料はかかりません。

ヤフオク!によく出品している人なら「ヤフー公式アプリ」

「ヤフー公式アプリ」でも同じようにバーコードの読み取りで、払込票による税金や各種料金の支払いをすることができます。24時間利用できて、スマホがあればいつでもどこでも支払いが可能。対応している払込票の裏面に「ヤフーアプリ」と掲載されているので、支払い可能かの確認も簡単です。

・支払い方法は?

基本的に、決済方法は「Yahoo!マネー」による支払いのみ。使いはじめるためには、サービス登録の手続きが必要です。普段からヤフオク!によく出品していて、Yahoo!マネーがチャージされているなら、払い出し(現金化するために、指定した金融機関口座へ現金で振り込んでもらう)の手数料2.16%を払わずにそのまま税金や各種料金の支払いにスライドすればおトクです。

Yahoo!マネーは「預金払い用口座」「コンビニ」「ヤフオク!の売上金」からチャージできます。万一チャージが足りない場合には、不足金額のみを預金払い口座からチャージして支払うことが可能です。

auユーザーにうれしい!「PayB」

「PayB」も、同じくバーコード読み取り型の支払いアプリです。金融機関によって独自のPayBアプリを提供しているのが特徴で、利用可能時間もそれぞれ異なります。

先にご紹介した「モバイルレジ」ではdocomo料金の支払いが可能なのに対し、PayBではauの電話料金などを支払うことができます。その他、NHKの放送受信料、関西電力の電気料金、東京ガスのガス料金の支払いなどに利用することができます。

・支払い方法は?

登録した銀行口座からの支払いのみで、サービス利用による手数料はかかりません。金融機関ごとにキャッシュバックキャンペーンなどを実施することもあり、提携先も順次増えているようなので、今後要チェックのアプリです。

それぞれのアプリで、便利なポイントは異なります。また、大きな違いが対応している払込書(提携先)です。いざ登録してみて自分の支払い状況に合っていないと意味がありません。事前に提携先、そして支払い方法を確認しておく必要があります。

なんだか面倒・・・って思っちゃいました?でも、まずコンビニに足を運び、ATMで現金をおろして、それからレジの列に並んで支払う...と考えたら、アプリはなんて時間も手間もかからないこと!毎回現金で払っている支払いが、アプリに対応しているなら、必携ですぞ。

プロフィール

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。
近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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※「CANVAS」に掲載のこのほかの「キャッシュレス」関連記事は以下からご覧ください。

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