日雇いじゃないのに給料がその日払い?!<br>給与即日払いサービス「Payme」

日雇いじゃないのに給料がその日払い?!<br>給与即日払いサービス「Payme」

あー今月も使いすぎた、給料日が待ち遠しい...。毎日が給料日だったらいいのに...。そんな風に思う方、まだまだ多いと思います。でも実は、「毎日が給料日」は、もう実現できる世の中になっているんです。

その給料、いつ働いた分のものかご存知ですか?

給料がいつ振り込まれるか、支払日の日付は知っているけれど、その給料が、いつからいつまで働いた分なのか、きちんと把握していないという方も多いのではないでしょうか。給料には締日があり、前月の締日の翌日から、その月の締日までの勤務状況が次の支払日の給料に反映されます。この締日は会社によって異なり、15、20、25、末日など様々。例えば、15日締めという会社の場合、毎月15日が給料の締めとなり、前月の16日からその月(当月)の15日までに勤務した分の給料が、その後支払われるのです。

そう、この場合、1日入社だとその月は半月しか働いていないということになります。そのため、初回の給料は半分しかもらえない、というようなこともあるのです。

給料の締日がわかったら、次は支払日です。

毎月給料が入る日だから、そんなのは知っていると思うかもしれませんが、給料の支払日には当月払いと翌月払いの2通りあります。

当月払いという場合、締日と同じ月のうちに給料が支払われます。翌月払いの場合は、締日の次の月に支払われます。

例えば、締日が15日、20日が支払日という場合、当月20日払いの場合は、15日に締めた勤務状況を反映した給料が、その5日後の20日に支払われます。これが翌月20日払いとなると、次の月の20日まで支払われません。

ちなみに、日本の多くの会社では、当月○日締め、翌月●日払いが採用されています。今月働いた分の労働対価は、翌月までもらえないのが当たり前の世の中なのです。

例えば、末締めの翌月20日払いの場合、締日から支払いまでは20日間あります。この20日の間に、給与を支払うための勤怠の確認や、給料計算、経費精算、振り込みといった事務作業があり、その煩雑さから、支払日まで間が空くのは仕方がないことなのです。

中途などで就職する場合、前の職場が当月払いで、次の就職先が翌月払いだったりすると、給料が振り込まれない月ができてしまうので、注意が必要です。

給料日の前にお金が必要になったらどうする

正社員として働いていて、急にお金が必要になった、でも引き出せる預金はない、給料日はまだ先といった場合、どうすればいいでしょうか。

例えば、引っ越しを考えていて、いい物件を見つけたとき、すぐに手付金を入れれば、その部屋をキープできますが、次の給料日まで、手付金を入れる余裕がないこともありますよね。そんなときは手付金が準備出来るまで、他にその部屋を借りたいという人が現れないよう神頼みする、もしくは縁がなかったと諦めるしかないのでしょうか。

どうしても急にお金が必要になった場合、給料の前借りができる会社もありますが、申請し、それが認められてからの振り込みとなるため、「今すぐ必要」という場合には到底間に合いません。また、前借りというネーミングもあり、なんとなく会社には言い出しにくいですよね。

また、会社で副業が認められているなら、日払いや週払いといった、労働から支払いまでのスパンが短い仕事をして賃金を得るという方法があります。しかし、日払いや週払いのアルバイトやパートは、突発的なものになりがち。働きたい日に必ず働ける保証はありません。それに本職をおろそかにしてまで日払いや週払いの仕事をするという人は、まずいないでしょう。

あとは、カードのキャッシングや、カードローンですが、これらはいわゆる「借金」になります。なので、当然利子を支払わなくてはなりません。労働は既にしているのに、その対価である給料を得られるまで時間がかかるために借金を背負い、利子を支払わなくてはならない...それってなんだかおかしな話ですよね。

給与支払いの概念がひっくり返る!?

そんな今までの給与支払いの概念が、フィンテックを活用した給与即日払いサービス、「Payme(ペイミー)」でがらりと変わるかもしれません。

ペイミーは、2017年11月1日に始まったサービス。2018年10月には、飲食チェーン・人材派遣・小売・コールセンター・アミューズメント・物流など160社以上が導入しています。これから導入する会社も増えることと思われますので、覚えておいて損はないでしょう。

仕組みとしては、勤怠管理データと連動し、その日働いた分の給料の70%までを申請に応じて、その日のうちにペイミーが立て替えて支払ってくれるという、全く新しい給与支払いシステムです。

既に働いた分の70%が上限となりますが、その金額の範囲であれば1000円単位でいつでも即日払いの申請が可能です。

セブン銀行との業務提携で、「リアルタイム振込機能」で給与の即払いも実現。それどころか、「現金受取サービス」を利用して、銀行口座がなくとも、セブンイレブンのレジで、原則24時間365日いつでもどこでも現金を受け取ることができます。

そう、近くにセブンイレブンさえあれば、今日働いた労働対価をすぐに現金として手にできるという画期的なサービスなのです。

会社がペイミーを導入していれば、簡単なスマホアプリからの操作で、働いた対価を必要なときに得ることができます。今まで手持ちの現金が足りないという理由で諦めてきたことの機会損失や、給料を得るまでのつなぎで借金し、泣く泣く利子を支払うといったことも防止できます。また入社したてや転職したての時に「給料日が来るまで、やりくりが大変」ということもなくなるでしょう。

ペイミーは、あくまで自分が働いた分の給料(の70%)しか受取申請ができないため、借金や前借りではありません。また、利用するときには、「利用手数料」がかかり、実際に受け取る金額は、手数料を差し引いた額になります。手数料は、3~6%(企業によって%は異なる)となりますが、時間外にATMでお金を引き出すのにも手数料はかかるもの。そう考えれば、仕方ないですよね。

なお、いくらペイミーを導入している会社だとしても、きちんと勤務しなければ給料を手にすることはできませんよ。

https://payme.tokyo/

プロフィール

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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