職場で理由もなくきつい言葉や素っ気ない態度をぶつけられたとき、その裏側には嫉妬の感情があるのかもしれません。また、逆に自分が嫉妬してしまう場合もあります。今回は、職場で嫉妬された・自分が嫉妬してしまった際の対処法を解説します。(Misa)
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1.嫉妬とは? 職場での嫉妬の形と原因
嫉妬は相手との関係性を問わず、人間関係のなかではよく見られる感情です。
恋愛関係だけでなく、職場でもしばしば発生します。
1.1.職場での嫉妬は不平や不満があるほど抱きやすい
職場での嫉妬は、自分の現状に不平や不満を抱いているほど抱きやすく、自分自身の不安や焦燥感、劣等感の増大などが一因となります。
他者の幸福や成功がきっかけとなって生まれることが多く、職場においては、昇進や高い業績、上司からの引き立てなどが嫉妬される原因になります。
1.2.嫉妬はチームワークや生産性が低下する要因にも
嫉妬によって人間関係がぎくしゃくしたり、嫉妬がチーム内の不和や緊張をもたらしたりと、チームワークや生産性を低下させる要因にもなります。
嫉妬はする側が一方的に抱く感情であり、嫉妬の対象となる人にとっては身に覚えがない場合も多いです。
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2.職場で嫉妬されたときの対策
関係を悪くする原因はないのに、きつい当たり方をしてくる人には、嫉妬されている可能性もあります。
物言いがきついくらいであれば、受け流しておけばすみますが、仕事に支障が生じないためにも、関係を良くするための対策は考えておいたほうがよいかもしれません。
2.1.嫉妬される原因について考える
まず、嫉妬される原因について考えてみましょう。
自分の状況や言動の何が嫉妬を引き起こしたのか、その理由を理解することが解決の第一歩です。
そもそも嫉妬とは理不尽な感情なので明確な原因がわからない場合もあり、誤解や過剰反応ということもありえます。
そういう場合は、さりげなく事実を伝えて誤解を解消できるとよいのですが、聞く耳をもってもらうような関係性を築くことから始めなければなりません。
嫉妬されている相手と信頼関係を築くには、相手の得意分野で相談したり、頼ったりすることがきっかけになります。
2.2.日頃から謙虚な姿勢を保つことも重要
また、日頃から謙虚な姿勢を保つことも重要です。
自分自身の成功については控えめに、周囲の協力への感謝を伝えるよう心がけましょう。
また、相手の価値観や成果を尊重することも大切です。
こういった姿勢が日常的なコミュニケーションで自然に伝わっていると、嫉妬を抱きづらい、良好な人間関係を築きやすくなります。
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3.自分が嫉妬してしまった場合は!?
誰かに嫉妬されるだけでなく、自分が職場の仲間に嫉妬してしまう可能性もあります。
3.1.嫉妬という感情を昇華し、自己成長の機会に変える
嫉妬が仕事の連携やチームワークに影響を及ぼすことがあってはならないことですし、何よりも自分自身のストレスになります。
嫉妬を昇華し、自己成長の機会に変えられるようにしましょう。
多くの場合、嫉妬の根底には相手をうらやむ気持ちがあります。考え方次第で、その感情を健全な競争心や向上心に変えることもできます。
3.2.嫉妬する相手も良いことばかりのはずはないと認識する
まず、自分の感情が嫉妬であること、相手を羨む気持ちがあることを認識しましょう。
そして、相手が恵まれているように見えても、良いことばかりのはずがないと理解することが大切です。
成功する人は、見えない部分での努力や苦労が伴っていることが多いのです。
3.3.相手の長所を見習ったり、アドバイスをもらったりするのも有効
嫉妬を健全な競争心や向上心に変えるために、相手の長所を見習ったり、アドバイスをもらったりすることも役立ちます。
嫉妬の感情をポジティブな刺激として捉え、自己成長の機会と位置づけることで、職場での嫉妬が自身のスキルや成功につながる可能性が高まります。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。