インデンエンターテイメントがこのほど発表した調査によると、大手飲食業の平均年収を業態別に見ると、最も高いのは「カフェ」の750万円であることが分かりました。
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「飲食業の上場企業40社の平均給与・平均年齢・平均勤続年数をまとめたレポート」は、同社が運営する「インバウンドプラス」にて実施。調査期間は2023年7月、調査対象は11業態40社。
1.平均年収、11業態40社の中で最高額はコメダ
11業態40社の中で、平均年収が最も高かったのはコメダの987万円。最も低かった企業との差は587万円に上り、大きな差があることが判明しました。
(【画像出典】インデンエンターテイメントプレスリリース)
全体の平均年収は581万円、平均月収は48万円。平均年収を業態別に見ると、最も高いのは「カフェ」の750万円で、次いで「ファーストフード」が702万円、「定食」が632万円、「総合」が606万円、「ファミリーレストラン」が599万円と続きました。
一方、最も低いのは「焼肉」の443万円で、1位の「カフェ」とは約1.7倍の差がつきました。
また、高単価のイメージがある「レストラン」は552万円と、「ファミリーレストラン」より低いことも明らかになりました。
(【画像出典】インデンエンターテイメントプレスリリース)
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2.平均年齢が最も高いのはコメダ
次に平均年齢を見ると、最も高いのはコメダの49歳、最も低いのはくら寿司の31.3歳で、両社の差は17.7歳でした。
全体の平均年齢は41.5歳。平均年齢が30歳台の企業が45%を占め、50歳を超える企業はないことがわかったそうです。
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3.平均勤続年数、最長はすかいらーく
平均勤続年数は10.9年。最長はすかいらーくの21年、最短はスシローを運営するFOOD&LIFE COMPANIESの3.1年でした。
同調査では
「企業の人材循環と定着のバランスは一概に勤続年数の長短だけでは良し悪しを論じれない部分がもちろんあります。新卒を積極採用していると平均年齢は下がる傾向になりますし、転職を考える機会も多いため勤続年数は短くなることでしょう」
と推測しています。
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4.まとめ
飲食業界では、コロナ禍からの回復に伴い客数が増加している一方、人手不足が深刻化しています。また、原材料高騰や光熱費値上げなどの問題もあることから、今後、各社の給与状況がどう動くのか注目していきたいところです。
(【記事出典】インデンエンターテイメント「飲食業の上場企業40社の平均給与・平均年齢・平均勤続年数をまとめたレポート」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)