脱コロナの動きが進み、リモートワークから出社に回帰する企業が増える中、コロナ禍入社の社会人はどのような変化を感じているでしょうか。今回はピップが実施した調査から、2023年度の出社頻度や出社が増えたことによる影響を見ていきます。
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「出社頻度の増加による影響」に関する調査は2023年5月12日~18日、1都3県在住で2020年~2022年に社会人になった20代~30代の個人を対象にインターネット上で行われ、641人から有効回答を得ました。
1.今年度、出社頻度が増えたコロナ禍入社の社会人は21.7%
まず、前年までと比べて出社の頻度が増えたか質問すると、「変わらない」が71.0%と最も多かった一方、21.7%が「出社の頻度が増えた」と回答。同調査では「新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、オフィス回帰の動きも一定数あることが窺えます」と推察しています。
(【画像出典】ピッププレスリリース)
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2.出社頻度が増えたことで、33%が「身体の不調」を感じる
続いて、出社の頻度が増えたと答えた100人を対象に、出社の頻度が増えたことによる良い変化を聞くと、1位「コミュニケーションが取りやすい」(58%)、2位「身体を動かすようになった」(37%)、3位「オンオフの切り替えがしやすい」(28%)と続きました。
一方、出社の頻度が増えたことによる悪い変化については、1位「通勤時間の発生」(54%)、2位「身体の不調」(33%)、3位「自分以外の仕事が増える」(25%)となり、出社の頻度が増えたことによる良い変化に関し、「身体を動かすようになった」という健康面での良い影響を挙げた人は37%だったのに対し、悪い変化として「身体の不調」を挙げた人も約3割いることがわかりました。
(【画像出典】ピッププレスリリース)
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3.現在感じている身体の不調、1位「首・肩のコリ」
さらに、出社の頻度が増えたことによる悪い変化として、「身体の不調」と答えた33人に対し、現在感じている身体の不調の具体的な症状を尋ねたところ、75.8%が「首・肩のコリ」と回答。次いで「寝不足」・「眼精疲労」が同率の51.5%、「脚のむくみ」が33.3%、「頭痛」が27.3%と続きました。
(【画像出典】ピッププレスリリース)
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4.まとめ
今回の調査では、出社の頻度が増えた影響で「体の不調」を感じるようになった人が約3割いることがわかりました。
同調査では「これまで必要無かった、満員電車での通勤やそれに伴う睡眠時間の減少による生活リズムの変化に加え、他の人の仕事を振られる機会が増える、上司や先輩の目が気になるなどの精神的なストレスも影響している」と分析しています。
(【記事出典】ピップ「出社頻度の増加による影響調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)