値上げラッシュが続く中、それに見合う分給料がアップしている人はどれくらいいるのでしょうか。今回はコンプライアンスが実施した調査から、物価高騰や収入などに対する意識や実態を紹介します。
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調査は2023年3月29日~30日、20代~60代の会社員を対象にインターネット上で行われ、556人から有効回答を得ました。
1.物価高騰でも給料は上がっていない人が9割以上
まず、物価高騰により生活に影響は出たか尋ねると、8割以上が「影響が出た(かなり30.2%、少し50.9%)」と回答しました。
続いて、物価高騰に見合う分給料は上がったか聞くと、82.2%が「変わっていない」と答えたほか、「下がった」人も11.9%いることが判明。一方、「上がった」人は5.9%にとどまり、物価が高騰しても給料が上がらなかった人が9割以上に上りました。
(【画像出典】コンプライアンスプレスリリース)
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2.物価高騰で困っているもの、1位「水道光熱費」
物価が高騰して困っているものは、「水道光熱費」が78.8%でトップ。以下、「食材(野菜、肉など)」が63.3%、「食料品」が60.8%、「ガソリン代・灯油代」が46.0%、「トイレットペーパー・ティッシュペーパー」が29.3%と続きました。日常生活でよく使用するものの値上げに困っている人が多いようです。
(【画像出典】コンプライアンスプレスリリース)
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3.「現在の収入に満足していない」が9割以上
次に自身の現在の収入に満足しているか質問すると、「満足していない」が71.4%、「もう少し増やしたい」が22.7%と、9割以上が現在の収入に満足していないと回答しました。
しかし、収入を増やすために行ったことはあるかとの問いには、「特に何もしていない」が48.4%と最も多く、次いで「ポイ活を始めた」が40.3%、「株式投資を始めた」が18.7%、「副業を始めた」が8.5%と続き、何もしていない人が半数近くを占める結果となりました。
(【画像出典】コンプライアンスプレスリリース)
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4.まとめ
今回の調査では、物価が高騰しても給料が上がらなかった人が9割以上いることがわかりました。
同調査では「物価高騰への対応や老後2000万円問題を解決していく中で、収入の軸が複数あることは重要なポイントの1つです。そのため、会社とは別に収入軸を増やす方は今後増えていくと予想されます」と分析しています。
(【記事出典】コンプライアンスプレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)