半数近くのITエンジニア就職・転職志望者がプログラミング未学習と判明

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近年、転職志望者が増加しているといわれるITエンジニアですが、現場ではどのようなスキルが求められているのでしょうか? 今回は、Progateが実施した「現役ITエンジニアとITエンジニア志望者のITエンジニア実務に対するイメージ調査」から、現役ITエンジニアとITエンジニア志望者のスキルに関する考え方などを見ていきます。

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調査期間は2023年1月13日~27日。予備調査の対象は20歳~59歳の公務員・会社員1万2,368人。本調査の対象は業務でコーディングを行っている職歴3年以上のITエンジニア213人・プログラミングを学んでいるITエンジニア志望者211人。

1.44.5%がプログラミングを学ばずエンジニアを目指している

ITエンジニアへの就職・転職を目指している人のうち、プログラミングを学習している割合55.5%学習していない割合44.5%となり、半数近くがプログラミングを学ばずにITエンジニアへの就職・転職を目指している結果となりました。

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(【画像出典】Progateプレスリリース)

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2.エンジニアを目指す理由は?

「エンジニアへの就職・転職を目指している」と答えた人に、ITエンジニアを志望する理由を聞くと、プログラミング学習者では、1位「手に職をつけたい」(25.8%)、2位「将来性がある」(25.8%)、3位「プログラミングが好き」(25.5%)との順に。

非プログラミング学習者では、1位「場所にとらわれない働き方がしたい」(24.3%)、2位「ITスキルを活かしたい」(23.4%)、3位「将来性がある」(22.4%)となりました。

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(【画像出典】Progateプレスリリース)

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3.ITエンジニアとして活用しているスキルは?

現役ITエンジニアが「ITエンジニアとして活用しているスキル」トップ3は、「コーディング」「コミュニケーション能力」「ドキュメントを読み書きする力」でした。

一方、ITエンジニア志望者が「ITエンジニアが活用すると思うスキル」トップ3は、「コミュニケーション能力」「コーディング」「コンピュータサイエンス」となりました。

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(【画像出典】Progateプレスリリース)

また複数選択での選択数(中央値)は、現役ITエンジニアの4つに対し、ITエンジニア志望者は2つと、現役エンジニアの方が多くのスキルを選択していました。

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4.エンジニア志望者が身につけておいて欲しいスキルは?

ITエンジニア志望者に身につけておいて欲しいスキルについては、現役ITエンジニアの半数以上「コミュニケーション能力」(66.2%)・「ドキュメントを読み書きする力」(50.7%)と回答しました。

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(【画像出典】Progateプレスリリース)

4.まとめ

今回の調査の回答者からは「要件定義に必要なコミュニケーションができる必要があるため」(38歳/男性)「IT関係の技術力は入社後に身につける事も想定されている。それをどれだけ早く、あるいはしっかりと、身につけられるかに関わってくるのがコミュニケーション能力だと思う」(58歳/男性)といった声が寄せられており、エンジニア実務においては、コーディングよりチーム開発などを考慮したスキルを重視していることが浮き彫りになりました。

(【記事出典】「現役ITエンジニアとITエンジニア志望者のITエンジニア実務に対するイメージ調査」Progateプレスリリース)

(記事執筆:御木本千春)

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