【マネジメント経験とは】転職時に求められる経験やスキルについて解説

【マネジメント経験とは】転職時に求められる経験やスキルについて解説

転職活動をしていると応募に必要な項目欄で「マネジメント経験」という言葉を見かける事もあるかと思いますが、マネジメント経験とは具体的にどういったものを指すのでしょうか?

この記事では、転職時に求められるマネジメント経験やマネジメントスキルについて解説します。

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1.マネジメントの意味とは?

そもそもマネジメントとは「経営」や「管理」といった意味を持つ言葉で、ビジネス用語としては人や資産など、組織の経営資源を管理することを意味します。

現代経営学の父と呼ばれる経営学者、ピーター・ドラッカーが提唱したマネジメント論をもとに、経営学の基礎として世に広まりました。

1.1.リーダーシップとの違い

マネジメントと混同しやすい言葉が「リーダーシップ」です。

マネジメントは組織を管理する能力ですが、リーダーシップは組織を導く能力です。

マネジメントが求められるシーンでは、チームをまとめたり、問題解決に向けて組織を管理したりする必要があるため、場合によっては率先してチームを引っ張っていくリーダーシップが求められる場合もあります。

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【関連記事】「【リーダーシップとマネジメントとの違いとは】リーダーに求められる能力5選」

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2.求人募集の際に企業が求めるマネジメント経験とは

企業が求人情報の応募資格欄などに「マネジメント経験」の有無を記載している場合は、即戦力としてチームやプロジェクトをまとめられる人材を求めていると考えられます。

企業が求めるマネジメント経験者とはどんな存在かを理解するために、以下のことを頭に入れておきましょう。

2.1.マネジメント経験の定義は企業によって変わる

「マネジメント経験がある方を歓迎」とあっても、その定義は企業によって異なります。

即戦力を求めて人材募集をしている企業の場合は、採用後すぐに組織の中心となってチームやプロジェクトをまとめられるようなマネジメント経験が豊富な人材を求めていると考えられます。

その場合は前職でも同じ規模のチームやプロジェクトを管理し成果を上げた経験などをアピールする必要があります。

また、新人の教育係として部下を育てた経験や、チームをまとめ組織の売上向上に貢献した経験などがあれば、十分なマネジメント経験があるといえるでしょう。

応募する際は、企業がどの程度のマネジメント経験を求めているのか知ることが重要です。

2.2.マネジメントを行う役職名もさまざま

マネジメントを行うのは管理職やマネージャーといった役職名のイメージが強いかもしれませんが、企業によってその名前は多様化しています。

部長や課長の他、ゼネラルマネージャーやディレクターなどもマネジメント経験を積める代表的な役職です。

企業によってはプロジェクトリーダーやチーフなども部下を束ねる立場であることも多いため、マネジメント能力が養われる役職といえるでしょう。

2.3.「役職=マネジメント経験」とは限らない

マネジメント能力が求められるポジションの肩書きがなくても、実績としてマネジメント経験が十分であることを示すことができれば、マネジメント経験があるとみなされます。

例えば、前職でグループリーダーとして部下の育成をした経験があったり、リーダーとしてプロジェクトを成功させた経験があったりすれば、企業の求める人材イメージとマッチするかもしれません。

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3.マネジメント経験をアピールするコツ

マネジメント経験を求める企業に応募する場合は、自身のマネジメント経験をしっかりとアピールする必要があります。

企業が興味を持つようにマネジメント経験をアピールするコツをご紹介します。

3.1.企業が求めている経験やスキルを理解する

前述した通り、企業によってマネジメント経験の定義は異なるため、求められるマネジメントスキルや経験も企業ごとに違います。

まずは企業分析をして、どの程度の経験やスキルが求められているのかを理解することが重要です。

3.2.自分の今までの経験を洗い出す

キャリアを整理し、マネジメント経験として最もアピールできることや、企業が求めている能力が自分にあるかどうかを洗い出しましょう。

役職に就いたことがなかったとしても、キャリアの中でマネジメントのスキルにつながる経験がなかったかどうか振り返ってみてください。

3.3.マネジメントした人数や実績など具体的な内容を伝える

過去のマネジメント経験を洗い出したら、簡潔にわかりやすく伝えられるよう情報を整理していきましょう。

マネジメント経験を伝える際には、相手が理解できるように伝えなくては意味がありません。

理想的なのは、マネジメントした人数や実績を数値で表現することです。

「△人のチームを束ねた」「それによって◯%の売上向上に貢献しプロジェクトを成功させた」など、自分の前職の内容を詳しく知らない人でもその実績がわかるように伝えましょう。

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4.マネジメント経験の例文紹介

職務経歴書でマネジメント経験をアピールする場合は以下のように記述します。

例文)

前職では営業部の課長として5年間勤務し、任期中は営業先の新規開拓や部下の育成に努めました。

その結果、前年比売上125%を達成することができました。

記載のポイントは、自身のポジションや役職を明記し、どのくらいの期間でどのくらいの成果を出すことができたのかを数値で明確に記すことです。

売上のように数値がはっきりと出せない場合は、なるべく具体的に記述しましょう。

面接では、マネジメント経験の詳細を直接聞かれることもあるでしょう。

その対策として、あらかじめ答え方を用意しておくと安心です。

面接官はあなたの職務経歴書に事前に目を通していますので、職務経歴書よりも具体的な内容を答えるようにしましょう。

以下、面接でマネジメント経験をアピールするための例文です。

例文)

新規顧客が少ないことが課題でしたので、顧客分析をすることで新たなターゲット層を見つけ、新規営業先の開拓を進めました。

また、10人のメンバーそれぞれの営業力格差により予算達成が不安定な状況だったため、初回訪問や提案、クロージングまでの流れをマニュアル化するなどし、営業部課長として部下の育成に努めました。

その結果、複数の新規顧客を獲得でき、目標を大幅に上回る前年度比売上125%を達成することができました。

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5.マネジメント経験がなくても応募はできる?

応募したい企業がマネジメント経験者を求めているもののマネジメント経験がない場合、どのようにしたら良いのでしょうか?

5.1.応募することは可能だがケースバイケース

もちろん、どんな場合でも応募することは可能です。

しかし、企業の求める人材像とマッチしていなければ当然採用されるのは難しいでしょう。

応募する際は、企業がどの程度のマネジメント経験を求めているのか、また自分のキャリアの中でマネジメントスキルにつながるものやアピールできるマネジメント経験がないかを今一度しっかりと確認することが重要です。

5.2.不安なら転職エージェントを活用してみる

それでもやっぱり不安という場合は、転職のプロである転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーとの面談によりあなたのそれまでのキャリアを整理したうえで、客観的なアドバイスがもらえます。

自分では気付けなかった過去のマネジメント経験も、アドバイザーに過去の経験を話すことで見つけられるかもしれません。

マイナビエージェントでは、キャリア診断の他、自己PRの仕方や職務経歴書の書き方など、転職活動にまつわるさまざまなサポートを無料で提供しています。

転職についてお考えの際は、ぜひマイナビエージェントにご相談ください。

6.まとめ

ここでは、求人情報でよく目にする「マネジメント経験」について、求められる経験やスキルなどをご紹介しました。

転職活動で求められることもあるマネジメント経験ですが、これまで培ってきたマネジメントスキルや経験をしっかりアピールして、希望の企業への転職を実現しましょう。

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