経済的に独立し、仕事の早期退職を目指す考え方、「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」。このたびリスクモンスターが行った第1回「FIREへの憧れ」調査によると、「FIREを実現したい」と回答した20代の37.8%・30代の36.4%が「FIRE実現の目処が立っている」と回答しました。
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調査は2022年5月23日~26日、20歳~59歳の個人を対象にインターネット上で行われ、800人から有効回答を得ました。
1.20代・30代の4割弱が「FIREを実現したい」と回答
FIREを実現したいと思うか尋ねたところ、「実現したいと思わない」が63.8%に上ったのに対し、「実現したいと思う」は33.9%にとどまりました。
世代別にみると、「実現したいと思う」と答えた割合は30代(38.5%)と20代(37.0%)で全体を上回り、若年層の方がFIREへの意識が高いことが明らかになりました。
(【画像出典】リスクモンスタープレスリリース)
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2.「実現したいと思う」と答えた人の66.8%が「実現する目処立っていない」
「実現したいと思う」と答えた人に、実現する目処が立っているか聞くと、66.8%が「目処が立っていない」と回答。一方、「目処が立っている」と答えた人は約3人に1人の33.2%にとどまりました。
実現までの年数については、4割が「5年以内」にFIREを実現できると考えていることがわかりました。
世代別では、特に20代と30代で「目処が立っている」(20代37.8%、30代 36.4%)の回答割合が高い結果となりました。同調査では「実現までの年数を考慮すると、20~30代のうちにFIREを実現したいと考えていることが傾向として表れています」と分析しています。
(【画像出典】リスクモンスタープレスリリース)
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3.若年層ほど資産運用に積極的
FIREを実現するために具体的に実行していることは、1位「投資」(64.2%)、2位「特になし」(38.0%)、3位「貯蓄」(36.2%)でした。
世代別にみると、「投資」の割合は20代・30代において、40代・50代より20~40ポイントほど高く、「若年層ほどFIREの実現に向けて金融資産の運用に積極的」であることが浮き彫りになりました。
(【画像出典】リスクモンスタープレスリリース)
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4.まとめ
同調査では今回の結果について、「若年層においては、『車離れ』や『ブランド品離れ』などと言われるように、贅沢志向や物欲が高くない傾向があることに加え、『お金を稼ぐこと』と『仕事をすること』の意識の分離が中・高年層よりも進んでいる可能性が考えられます」と分析しています。
(【記事出典】リスクモンスター「第1回「FIREへの憧れ」調査」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)