【ポイント投資とは】Tポイントや楽天ポイントを使って資産形成が可能!?

ライフ・マネー

Pontaリサーチが実施した調査によると、20代で今年資産形成を「新たに始めた」「始めたくなった」人は約3割と、他の年代と比較して高くなっています。そのように20代で関心を集めている資産形成ですが、いざ始めようとしても何から始めればよいのかわからないと二の足を踏んでいる人も多いことでしょう。

そんな人におすすめなのが、ポイント投資です。各ポイントでのサービスが広がっている今、まだ資産形成を始めていないけれど、これからやっていきたいという人に向けて、ポイント投資の基礎知識や各サービスの詳細、注意点などを紹介します。

1.ポイント投資とは

ポイント投資とは、Tポイントや楽天ポイントなど各社が発行するポイントを使って投資できるサービスのことです。貯まったポイントを利用するため、別途資金を用意する必要がなく、手軽に始められることが大きなメリットです。

各社によってサービス内容は様々ですが、大きくふたつの運用方法があります。

まず一つめは、選択したプランなどの値動きに連動して、投資したポイントが増減するタイプです。基本的に証券口座を開設する必要がなく、増えた分のポイントに税金がかかることはありません。ポイント運用と呼ばれることもあります。投資が初めての人は、まずはこちらのタイプから始めると安心です。

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二つめは、ポイントを使って実際の金融商品を購入するタイプです。始めるときに証券口座の開設が必要になります。また、NISAなどと組み合わせない場合、利益が出ると税金を払う必要があります。ポイント投資という言葉は、こちらのタイプのみを指すこともあります。

2.自分に合ったポイントは?各サービスをチェック

ここでは、各ポイントでできるポイント投資を紹介します。

Tポイント

利用者の多いTポイントでは、1ポイントを1円として実際の金融商品などの取引をすることができます。

特徴的なのは、仮想通貨の購入ができる点です。bitFlyerにアカウントを作成し、100ポイントからTポイントをビットコインに交換することができます。さらに、対象加盟店で500円以上のビットコイン決済をすると、 Tポイントが貯まります。

株とFXに挑戦したい人は、まずSBIネオモバイル証券の口座作ることから始めましょう。株は1株から購入できます。FXはスプレッド(通貨の買値と売値の差)の狭さが魅力で、1000通貨までは米ドル/円でスプレッド0銭と破格です。口座を開設すると毎月サービス利用料が発生する点には注意しましょう。

投資信託はSBI証券の口座で取引します。100ポイント=100円から投資ができ、現金と組み合わせることも可能です。口座開設は無料で、毎月のサービス利用料等もかかりません。

楽天ポイント

楽天ポイントでは、大きくふたつのポイント投資サービスがあります。

「ポイント運用」は、コースを選び楽天ポイントを投資することで、各コースの基準価額に合わせてポイント数が増減します。

コースは楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の基準価額に連動するアクティブコースと、楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の基準価額と連動するバランスコースのふたつがあります。投資信託に挑戦する前の練習にも最適なポイント投資です。

「ポイント投資」は、楽天証券口座で日本株・投資信託・バイナリーオプションの取引ができます。口座開設にあたって毎月のサービス利用料等はかかりません。

例えば、積立NISAの口座を楽天証券で開き、毎月の積立金額の一部にポイントを使うといったことも可能です。一度設定すれば自動的に毎月ポイント投資ができる上。得た利益は非課税になります。楽天市場での買い物で貯まるポイント+1倍や、楽天カード決済での積立で最大500ポイントなどの特典が充実している点も見逃せません。

dポイント

dポイントも、大きくふたつの投資方法が用意されています。

「ポイント投資」では、dポイントを運用ポイントに交換し、選んだコースの値動きに連動して運用ポイントが増減します。コースが10種類と豊富な点が特徴と言えるでしょう。具体的には、基本的に運用はおまかせでリスクとリターンの高低が異なるアクティブコースとバランスコース、新興国やヘルスケア、金など、自分が気になるテーマに関連するETFとそれぞれ連動した8種のテーマ別コースがあります。

「日興フロッギー」は、投資に関わる記事での情報収集からdポイントを使った金融商品の購入まで一貫して行えるサービスです。金融商品の購入にはSMBC日興証券の口座が必要になります。NISA口座でも可能です。100ポイント=100円から購入でき、100万円までの取引であれば買い手数料がかかりません。投資は初めてで、知識を得ながら少額で投資を開始したい人にとって使いやすいサービスでしょう。

他にも、PontaポイントやPayPayボーナス、永久不滅ポイントなど、ポイント投資ができるポイントは多数あります。既に貯まっていたり、普段貯めやすかったりするポイントにポイント投資サービスがないか確認してみるとよいでしょう。

3.手軽でも油断禁物!ポイント投資の注意点

買い物やサービス利用などで貯まったポイントを使うため、ポイント投資は気軽にできる投資と言えます。一方で、あくまでも投資であることには変わりなく、注意すべき点がいくつかあります。

まず、投資である以上、元々あったポイントが投資によって減ることも十分あり得ます。大きな利益が期待できる商品は元本を割るリスクも高いです。ポイント投資で自分が求めるリターンと自分が許容できるリスクを明確にした上で、自分にとって適切なリスクとリターンのバランスを検討しましょう。

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また、金融商品を購入する場合は基本的に出た利益に税金がかかります。利益をポイントで受け取るか、現金で受け取るかで税金のかかり方が変わるため、自分の場合はどうなるのか事前に確認しておくと安心です。NISA口座や積立NISA口座などで非課税にするのもひとつの手です。

さらに、投資の過程で発生する費用にも注意しておきましょう。毎月サービス利用料がかかったり、売買の際に手数料がかかったり、隠れた出費は意外にあるものです。細々とした出費が積み重なって利益がほとんどなくなってしまうといったことがないよう、かかる費用はひととおり把握しておきましょう。

4.まとめ

冒頭の調査によると、ポイント投資をきっかけに4割以上の人がお金での投資を始めたといいます。投資のハードルは思っているよりも高くはないかもしれません。まずは小さな一歩から始め、徐々にステップアップしながら資産形成をしていきましょう。

回遊舎(かいゆうしゃ)

金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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