目標管理による人事評価やマネジメントが普及し、ビジネスパーソンが仕事の目標を考える機会が増えています。仕事の目標が思いつかなくて困るときもあるでしょう。仕事の目標が思いつかない理由と、目標の例文を活用する際のポイントについて解説します。(Misa)
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1.仕事の目標が思いつかない主な4つの理由
民間企業440社を対象とした人事労務諸制度の実施状況の調査(労務行政研究所、2018年発表)によると、約8割(79.3%)の企業が目標管理制度を導入しています。適切な目標を設定するのもビジネスパーソンの必須スキルといってよいでしょう。
しかし、仕事の目標が思いつかなくて悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。仕事の目標が思いつかない理由について考えてみましょう。
【関連記事】「【仕事の目標が思いつかない】主な原因と目標の見つけ方のコツを解説」
1.1.所属する部署の目標や自分の役割を理解できていない
基本的に、仕事の目標は個人単位で考えるものではありません。組織の目標を達成のため、部署の一員としてどのように貢献するかという視点で考える必要があります。
所属する部署の目標や自分の役割を理解できていないと、自分の目標をイメージするのも難しいです。
1.2.現状の課題を把握できていない
仕事の目標は、会社全体の事業計画を達成するために部署や個人に落としこまれるものです。
つまり、部署の目標を達成するためにやるべきこと(課題)が所属するメンバーの個人目標になります。現状の課題を把握できていないために、自分がやるべきことがわからない可能性があります。
1.3.課題を達成するプロセスをイメージできない
自分がやるべき課題を提示されてもそれを解決するプロセスをイメージできないと、具体的な目標として落としこむことができません。
1.4.自分のキャリアパスをイメージできていない
キャリアは仕事の積み重ねで形成され、仕事の目標が個人のキャリアパスにつながります。仕事の目標を考えるときに、組織の目標と自分がやりたい仕事を重ねていく必要があります。
将来的にどんな仕事をしたいかをイメージできていないために、直近で自分がどんな仕事をするべきかがわからない場合があります。
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2.仕事で目標を立てる際に例文を参考にしてもいい!?
仕事で目標を立てる際に例文を使うと良い場合があります。
2.1.具体的な目標への落としこみ方がわからない時
そもそも目標とは達成するために立てるものです。すなわち、目標設定によって課題を明確化して、達成プロセスをイメージしていくことが重要なのです。
目標管理制度が定着した結果、インターネットで検索すると仕事の目標の例文を公開しているサイトが見つかります。具体的な目標への落としこみ方がわからないときなど、これらの例文がヒントになる場合もあります。
また、ビジネス文書に慣れていない人には、文例としても参考になるでしょう。
2.2.課題を把握できていないときに丸写しするのはNG
しかし、課題を把握できていないときに目標の例文を丸写しするのは、やってはいけないことの一つです。的はずれな目標になったり、達成が難しい目標になったりと、自分自身に無茶ぶりする結果になるかもしれません。
目標を達成できるかどうかは自身の評価につながります。単なる提出書類と考えず、効率よく成果をあげるために真摯に向き合いましょう。
【関連記事】「【仕事で何がしたいのか分からない】会社でやりたい事を見つける方法とは?」
3.目標の例文を参考にする場合のポイント
以下では、目標の例文を参考にする場合のポイントについて解説します。
3.1.指標の部分をしっかり考えられていればOK
目標には具体性を持たせるため、数値化した指標を取り入れるとよいです。
目標の言い回しよりも、何をどれだけ達成するかという指標が重要です。指標の部分をしっかり考えられていれば、自分の目標にマッチした例文を参考にしても問題ありません。
【関連記事】「【KPIツリーとは】KGI設定からKPIツリーを作るポイント、作成するメリット」
3.2.どう表現すればよいかわからない時などに効果的
目標を設定することと設定した目標を文章で表現するのは別個のスキルです。
課題に対する自分のアプローチをどういう言い回しで表現すればよいかわからないときなど、例文を参考にすると効果的です。
原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、ビジネス系を中心に、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。