仕事で無理を重ねると、不眠や食欲不振、気分の落ちこみなど、心身が限界を訴えるサインを出しはじめます。このサインを見逃すと、うつ病やストレスによる疾患のリスクがあります。限界サインを見逃してしまう原因について解説します。(Misa)
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1.仕事で限界を感じるとき
仕事が思うように進まなかったり、期待した結果が出なかったり、要するに"壁"にぶつかり、限界を感じるときがあります。これは仕事を任されるようになった人なら、多かれ少なかれ経験することです。
たとえば、仕事量や作業の負荷が多すぎるなど、能力を超えた仕事を任されたとき、独力では対処できなくなります。主に知識やスキルが足りないことが原因なので、上司や先輩に相談すればだいたい解決しますが、うまく相談できないと限界まで悩むことになってしまいます。
また、仕事そのものが自身の心情や気質にあわず、ストレスが蓄積することもあります。たとえば、対人コミュニケーションが苦手な人が接客をつらいと感じるなど、知識やスキルとは別次元で向き不向きがあります。
仕事が順調でも、職場の人間関係や働く環境が原因となる場合もあります。あってはならないことですが、ハラスメントやいじめが横行する職場では、限界を感じても不思議ではありません。
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2.仕事の限界サインを見逃してしまう原因
仕事がうまく進まなかったり、人間関係がこじれてしまったり、疲労やストレスがたまると、不眠や食欲不振、気分の落ちこみといった体調不良や情緒不安定を起こします。これは、限界が近づいていることを、心と体が訴えるサインです。その段階で適切に対処できないと、うつ病やストレスによる病気を発症してしまう可能性もあります。
自分のストレスを自覚していないと、限界を知らせるサインを見逃してしまいがちです。生真面目で責任感が強い人は、自分よりも大変な人がいると考えてしまい、自分のつらさを軽視してしまうこともあります。また、プライドが高く、負けず嫌いのあまり、つらさを認めることを受け入れられないこともあります。
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3.仕事の限界サインを無視しても誰にもメリットがない
自分がつらさを感じているのを認めるのは悪いことではありません。乗り越えられない限界を感じたときに、心や体を病む前に休んだり、働く環境を変えたりするのは必要なことです。
壁にぶつかったときに、できない自分、未熟な自分を受け入れることで、成長のステップボード、踏み台にできる場合もありますが、限界サインに気づきながら、無理を重ねるのは最悪の選択肢といってよいでしょう。
仕事の限界は一人ひとり違いますので、ほかの誰かにできているから自分もできなければいけない、ということはありません。
企業にとって、もっとも有用な人材は長く安定して能力を発揮してくれる人です。一時的に大きな成果を上げても、その結果、体を壊すような働き方はどのような会社でも望まれません。
自分の限界を知り、適切な対処ができることは、自分にとっても、会社にとってもメリットがあることです。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。