アイドル好きがアイドルに使うお金、月2万~5万円・月収10%未満の堅実派最多!

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何か(○○)にはまっている趣味がある人を「○○ヲタク」と表現することがありますが、このコロナ禍の中で、アイドルにはまっている、いわゆる"アイドルヲタク"の方々がアイドルに使う金額はどのようになっているのでしょうか。今回は、インディーズで活躍するアイドル(地下アイドル)業界を調査・分析し、発信するマーケティング機関インディーズアイドル研究所」(遠藤舞所長)が行った調査をもとに見ていきます。

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調査は、インディーズアイドル研究所が2021年8月10日~8月13日、WEB調査(Twitter調査)で行ったもので、有効回答数は629人でした。

1.1か月間でアイドルに使うお金は「月額2万~5万円・月収10%未満」が最多!

いわゆる"アイドルヲタク"の方々が1月間でアイドルに使う金額を調査したところ、「2万円以上~5万円未満」が最も多く約30%でした。次いで多いのが「5万円以上~10万円未満」で、さらには「10万円以上」という人が約10%おり、毎月、高額をアイドルに使っている人も多いということがわかりました(図1)

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(【画像出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース)

また、「アイドルに使うお金の『月収』に対する割合」を調査したところ、「月収の10%未満」が約37%と最も多い結果となりました。次いで「10%以上~20%未満」が約24%「20%以上~30%未満」が約18%という結果となりました(図2)。「このことから、全体の大半である約78%が「自身の月収の30%未満の支出」であることがわかりました」(インディーズアイドル研究所)。

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(【画像出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース)

インディーズアイドル研究所では、「アイドルヲタク=月収の大半をアイドル活動に費やす」というイメージをもっている人も多いのではないかと思いますが、意外にも推し活動は「30%未満」の支出でおさまっていることがわかりました。中には、推しアイドルのCDリリース時や遠征ライブなど"突発的に大きい支出"が必要となる際に捻出できるよう、毎月の支出を計画的に考えている人もいるようです」と分析しています。

さらに、「月収(生活)の半分以上をかけて、アイドルを全力で応援している人も一定数はいるものの、極小数派であり、毎月、月収の10%や20%などと、無理のない範囲で推し活を行う人が大半であることがわかりました」としています。

2.コロナ禍でアイドルに使うお金が減った人は「約50%」も!

コロナ禍になってアイドルに使うお金は減りましたか?」という質問には、「減った」と回答した人は「約50%」と、半数がコロナ前より減っていることがわかりました(図3)。

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(【画像出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース)

「減った」と回答した人を対象に、どの程度の金額が減ったか尋ねたところ、「1万円以内」が約53%と半数を占めました(図4)。

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(【画像出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース)

インディーズアイドル研究所では、この結果について、

コロナ禍におけるアイドルの「ライブ機会の減少」が影響していると考えます。インディーズアイドルのライブを観に行く場合、1公演あたりチケット代が約3000円程度です。しかしながら、ライブに行くと、「アイドルとのチェキ」や「グッズ購入」など、ライブに付随する出費があります。そこで、純粋にライブの機会が減ると、ライブチケット代だけではなく、その他の出費も減るという現象が起こります。

コロナ禍になり、アイドル応援の形は多様化してきました。例えば、ライブ配信サービス(「Showroom」や「17(イチナナ)LIVE」など)における有料アイテムを購入しての応援、デジタルコンテンツ販売サイト(「ONLY FIVE」「marche」など)にてアイドル自身の写真や動画などを購入しての応援などが挙げられ、ライブハウスに行かなくてもアイドル達とオンラインで交流でき、また応援できる手段も増えてきました。そのため、約半数は「コロナ禍だけどアイドルに使うお金が減っていない」という回答になったのだと考えます」

と指摘。

一方で、

ライブに行き、アイドル達のパフォーマンスを生で見て、その後の物販での「チェキ撮影」や「握手会」などで、アイドル達と会話をしたり触れ合うことを楽しみと感じている人はいます。今後もオンラインでアイドルを応援できるコンテンツは増えていくことが予想されますが、一方で、「ライブ」という"現場""リアル"を大事にしているファンが一定数いるため、アフターコロナのアイドル活動も「ライブ」は重要であると考えます」

と分析しています。

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3.お金を使っている推し活は「ライブチケット」が最多、次いで「チェキ」「特典券付きCD」

お金を使っている推し活の項目を調査したところ、最も多くの人が選択したのは「ライブチケット」で約84%でした。次いで「チェキ(撮影/購入)」で約60%「CD/DVD(特典券付き含む」で約58%という結果となりました(図5)。

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(【画像出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース)

これら上位3項目は、基本的には「ライブ現場」での出費で、「ライブチケット」を買ってライブを見に行き、そこで「チェキ」を撮影したり、「特典付きCD・DVD」を買って特典を楽しむ、という一連の流れで発生するお金が上位を占めています。

また、「各項目の出費割合」を自由回答として尋ねたところ、「ライブチケット」が出費の半分を占めており、「チェキ」「CD/DVD(特典券付き含む)」が各3分の1程度ずつという回答が目立ちました。やはり、「ライブ」関連でお金を使う人が多いことがこの結果から分かりました。

これに対し、「Showroom」などの配信応援でお金を使っているという人は約21%と、全体の「約5分の1」に留まっているということがわかります。

この結果について、インディーズアイドル研究所では、「「ライブ」という現場が、最もお金を使った応援がなされている場であるということがわかります。アイドルのパフォーマンスや熱量、想いを肌で感じることができ、物理的に近い距離で話したり触れ合うことができると応援熱が高まる、ということが要因の1つであると考えます」としています。

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4.インディーズアイドル研究所・遠藤舞所長による考察

以下は、今回の調査結果に関する、インディーズアイドル研究所・遠藤舞所長による考察となります。

「今回は、初回調査ということで「アイドルヲタクとお金」に関する調査を行いました。私の予想では、多くのヲタクが自分の生活費を削って推し活をしていると想像していたのですが、結果は月収の20%未満で推し活をしている"堅実ヲタ"が多いことがわかり、意外な結果となりました。これは時の流れとともに、ヲタク活動が健全化・堅実化へと変化してきたのではと考察しています。

また、毎月高額を使っている人が一定数いるにもかかわらず、使用金額が月収に占める割合が低い結果が多かったことから、"高収入ヲタ"が一定数おり、アイドルたちを支えていることもみえてきました。これは今回の調査回答者のうち「40歳以上」が約57%おり、会社で出世して管理職などになり、30代までと比較して収入が増えている人が多いことが要因となっているのでは、と考えます。

アイドルを推すという活動は、可処分所得が増え経済的に余裕ができてから無理のない範囲で楽しむ趣味という認識に近いのではないかと感じました。

「アイドルに使うお金の項目」では、やはり「ライブ」現場での項目が上位を占めるなど、「ライブ需要」は根強いと感じました。コロナ禍で、ライブ配信やコンテンツ販売など、アイドルたち自身も活動方法の選択肢が増えていますが、「ライブ需要」が根強くあることをしっかり認識し、ライブでのパフォーマンス(歌やダンス、トークなど)を磨いてファンを増やし、「応援したい」と思ってもらうことがこれからも非常に重要であると考えています。アフターコロナでは、再びライブの機会が増えていくと思いますが、アイドル達は今こそ、パフォ―マンスを磨くことを怠らずに過ごすことが重要ではないかと思います」。

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(インディーズアイドル研究所・遠藤舞所長)

(【画像出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース))


(【記事出典】インディーズアイドル研究所プレスリリース「アイドルヲタクとお金に関する調査!アイドルに使うお金は「月額2万~5万円・月収10%未満」が最多!」)

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