車を所有すると車検やガソリン代、駐車場代など維持費がかかります。コロナ禍以降、感染リスクからも車に乗る人は増えています。最近では車を所有しなくても気軽に利用できるサービスも広がる中、車を持たない生活の利用方法やメリットについて調べました。
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1.車を所有すると、購入費以外に何がかかる?
車を持つとガソリン、車検、保険料などあらゆる場面でお金がかかります。またローンで購入した場合にはその返済もあります。車所有でかかるお金をまとめてみました。
■ガソリン代
走った分だけかかります。電気自動車では電気代がかかります。
■駐車場代
賃貸やマンション住まいであれば、駐車場代はかかります。地域によって差はありますが、都心の場合3~5万円が相場です。
■車検費用
自家用車の場合は新車購入から3年後、その後は2年ごとに受けることが義務付けられています。費用は車検を受ける場所や車種などによって異なりますが、数万円はかかります。
■自賠責保険
人身事故に備え、すべての車に義務付けられている保険。強制加入なので、どこの保険会社で加入しても保険料は一律。一般的に車検時に2年分まとめて払います。
■任意保険
自分のけがやけがをさせた相手への補償、車の破損に対する補償などを備えるため多くの人は任意保険にも加入します。保険料は補償の設定など条件により異なります。
■自動車税
車を保有している間は「自動車重量税」と「自動車税(軽自動車は軽自動車税)」がかかります。税額は車の重量や排気量によって変わります。
■メンテナンス費用
車検とは別に法定点検を受けることが義務付けられています。
■ローン返済
車の値段やローン金利、頭金の額により、毎月の返済額は変わりますが、例えば100万円の車を7年ローンで購入した場合、単純計算で1カ月の返済額は約1万2000円で、ここに金利負担費用がプラスされます。
2.車を持たない生活で維持費をかけずにカーライフを楽しむには?
車なし生活の足になる移動手段として、あげられるのは、カーシェアリング、レンタカー、タクシーです。中でもカーシェアリングはさまざまな企業が参入しており、サービス内容のバリエーションも増えています。
カーシェアリングは最短で15分からと短い時間から車を借りることができ、短時間であれば、レンタカーよりも安く車を利用することができます。仕組みは車を管理、提供している会社に会員登録をし、使いたいタイミングで予約をします。予約時間に車が置いてあるステーションに行き、スマホなどを通して予約した車を解除すればOK。あとは予約した時間内にステーションに戻ってきて、車を元の駐車場に停めて施錠すれば終了です。
カーシェアリングの大きなメリットとしてはガソリン代、保険料、車検などの維持費が一切かからないこと。旅先や出先でも、徒歩ではいけない不便なところに行きたい時、短時間からでも借りられるので便利です。
また最新の自動車に乗れることも車好きとしては大きなメリットです。例えば日産のシェアモビは、電気自動車のシェアリングサービス。人気のLEAFなど最新の電気自動車が15分200円で利用できます。
カーシェアリングの初期費用や月額の基本料の有無、利用料金の設定なども会社によってさまざまなので、自分のカーライフに合わせて選ぶ必要があります。
長距離や長時間車に乗りたい時、またキャンピングカーや引っ越し用の大きめのバンなどを借りたいときは、レンタカーが便利です。レンタカーを24時間借りる場合、ミドルセダンタイプのレンタル料が約8000円、高速代やガソリン代を加えたコストは1万5000円~2万円ほどです。
日常の買い物や通院などちょっとした距離を使う時はタクシーを。スマホで配車ができるなど、利便性も向上しています。ガソリン代や駐車場代など一切かからないので、上手に利用すれば、カーシェアリングやレンタカーよりもお得に利用できます。
3.車の利用頻度が高ければサブスク利用という手も!
予約を気にせず、いつでも車に乗りたい、そう思う人は、サブスクを利用する手も。新しいビジネスモデルとして、自動車メーカーなどからあらゆるサービスが登場しています。大きなメリットは車の頭金が不要で初期費用がかからないこと、車検など維持費がパッケージ化されていることがあげられます。
例えばトヨタ自動車の「KINTO」はトヨタの新車を月々定額で利用できます。利用料金には税金、メンテナンス代、車検、税金など維持費がすべて含まれます。駐車場代、燃料代は負担をしなくてはいけませんが、面倒な手続きなどを自分でする必要もなし、契約期間も3年から選べますが、途中で車を替えることも可能です。またWEBで手続きが完結できる手軽さもウリです。
(【出典】「KINTO」WEBサイト)
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4.まとめ
車を所有すると購入費以外にも、保有する限り維持費はかかります。どうしてもお気に入りの車に乗りたいという人以外は、ちょっとだけ乗りたいならタクシー、一時的に利用したい時はレンタカー、毎日ではないけれど、休日などに乗りたい時はカーシェアリング、利用頻度が高い人はサブスクなど車との付き合い方で、利用方法を選ぶといいでしょう。