通勤定期とは、公共交通機関を利用して通勤する人向けに販売されている割引定期券のことです。一定期間内であれば、決まった区間を何度でも乗り降りできるため、通常運賃を支払うよりもお得に利用できます。
一方で、購入方法やどの程度安くなるのか疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、通勤定期の基本情報に加えて、鉄道の通勤定期券購入方法、お得な利用方法などを解説します。通勤定期について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
(※下記の情報は2025年12月掲載時点での情報です。最新の情報は各鉄道会社などにお問い合わせください。)
(※リモートワーク時代に対応した最新版の記事は以下をご参照ください)
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1.そもそも通勤定期とは
通勤定期とは、電車やバスなどの公共交通機関を利用して通勤する人向けに販売される割引定期券のことです。一定期間内であれば、決まった区間を通常の運賃よりも安い料金で何度でも利用できるので、通勤にかかる交通費を抑えられます。
「通学証明書」などの提示が必要な通学定期とは異なり、目的や条件を問わず誰でも自由に購入できるため、頻繁に利用する区間があれば通勤定期を利用した方がお得になることもあります。
2.通勤定期は「1カ月」「3カ月」「6カ月」の3種類
通勤定期には、有効期限が異なる「1カ月」「3カ月」「6カ月」の3種類があります。ここでは、どれを選ぶのがお得なのか、払い戻しはできるのかについて解説します。
2.1. 定期券はどれを買うのがお得?
基本的にどの会社でも、1カ月より3カ月、そして3カ月より6カ月の方がよりお得な値段設定になっています。例えば、JR東日本の場合、20km区間の通勤定期料金は以下の通りです(※下記の情報は2025年12月掲載時点での情報です)。
1カ月:9,900円、3カ月:28,210円、6カ月:47,520円
上記の通り、1カ月分を複数回購入するよりも、6カ月定期の方がお得です。
2.2. 定期券の全額払い戻しはできる?
続いて、注意したいのが定期券の払い戻しについてです。3カ月・6カ月定期では、残りの期間が1カ月未満になると、残額があっても払い戻しされません。
また、返金は日割りではなく使用月数を元に算出されます。例えば、4月1日の1日だけしか使用していなくても、4月は1カ月分使用したとみなされます。
ここからは、JR東日本の払い戻し例を紹介します。
【例】4月1日からの6カ月通勤定期、幹線の20km区間、47,520円で購入
この場合の払い戻し額を算出する計算式は以下の通りです。
6カ月定期運賃-(使用月数×1カ月定期運賃+手数料220円)=払い戻し額
■2カ月の本社研修の後、6月1日付で他事業所へ異動が決定した場合
仮に5月31日に払い戻しの手続きをすれば、4・5月の2カ月間だけ定期を使用したとみなされるため、計算は以下のようになります。
47,520-(2×9,900+220)=27,500円
しかし、6月1日に手続きをおこなうと、6月1日の分が1カ月とみなされるため、3カ月間定期券を使用したことになり、17,600円しか払い戻されなくなってしまいます。
■9月の中旬から他事業所へ異動する場合
半月分のみ使用して半月分残っていますが、残り期間が1カ月未満の場合は払い戻しはされないため、払い戻し額は0円です。
このように、異動などでオフィスが変わる可能性がある場合は、通勤定期の残り期間に注意しましょう。
なお、1カ月定期は使用開始から7日以内であれば、「経過日数×普通運賃×2 + 220円」を差し引いた額が返金されます。使用開始から7日を超えると、払い戻しはできません。
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3.通勤定期の買い方は主に3種類
通勤定期の購入方法は、「窓口」「自動券売機」「スマートフォン(ネット)」の3種類があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。
3.1.窓口で購入する
窓口で定期券を購入する場合は、その場で定期券登録の手続きをおこなうため、買い間違いが起こりにくいメリットがあります。ただし、混雑時には購入までに待ち時間が発生することがあるため、急ぎの場合は券売機の利用も検討しましょう。
3.2.自動券売機で購入する
自動券売機を利用する最大のメリットは、購入に時間が掛からないことですが、初めて購入する場合は勝手がわからず、後ろに人が並ぶと操作に手間取ってしまうこともあります。
事前に操作手順や画面の流れを確認しておくことで、慌てずに購入でき、購入間違いも防げるでしょう。
3.3.スマホ(ネット)で購入する
スマホ(ネット)による通勤定期の購入が普及してきており、駅に出向くことなく好きな時間に購入できるため、忙しい際には便利な方法です。
また、モバイルSuicaやモバイルPASMOなど、モバイル版から通勤定期を購入することもできます。なお、スマートフォン本体の充電が完全に切れると使用できないため、充電残量には注意しましょう。
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4.通勤定期でよくある疑問
ここからは、通勤定期に関して多くの方が感じる疑問を紹介します。「何日通勤すると元が取れるのか」「分割定期券とは何か」「きっぷの運賃が同じ区間は定期の運賃も同じか」という点を見ていきましょう。
4.1.「1カ月定期」は何日通勤すると元が取れる?
通勤定期は普通に乗車券を購入するよりもお得ですが、使用しない日があると損をしてしまう可能性もあります。では、何日通勤すれば元が取れるのでしょうか。
東京の各路線における1カ月定期代で試算してみます。
・JR東日本の幹線の場合
20km 9,900円÷普通運賃330円...30回→31回乗ればお得 16日出勤でクリア
・JR東日本東京の電車特定区間の場合
20km 9,620円÷普通運賃320円...30回→31回乗ればお得 16日出勤でクリア
・東京メトロの場合
20km 8,740円÷普通運賃300円...29回→30回乗ればお得 15日出勤でクリア
・東急電鉄
20km 10,740円÷普通運賃290円...37回→38回乗ればお得 19日出勤でクリア
・小田急電鉄
20km 10,280円÷普通運賃280円...36.7→37回乗ればお得 19日出勤でクリア
上記のようにお得感が少ない私鉄2路線でも、19日間出勤すれば定期券の方がお得です。一般的な1カ月の出勤日数は20〜21日程度なので、通常は定期券を購入するのがお得と言えるでしょう。
4.2.定期を分割して買う「分割定期券」とは?
区間によっては、定期を分割して購入する「分割定期券」を利用した方がお得な場合がもあります。分割定期券は1枚に2区間をまとめて記載できるもので、JR東日本とJR西日本で利用可能です。
例えば、大宮〜東京間の6カ月の通常定期は83,160円ですが、大宮〜蕨(33,480円)・蕨〜東京(46,290円)と分けると、合計79,770円となり、3,390円安くなります。
普通運賃でも同様で、大宮〜東京(580円)を一度蕨で改札を出て乗り直すと、大宮〜蕨が230円、蕨〜東京が320円で合計550円になります。
これは、距離の長い運賃ほど消費税の影響で値上げ幅が大きく、短い区間を組み合わせた方が安くなるためです。
4.3.きっぷの運賃が同じ区間は通勤定期の運賃も同じ?
きっぷの運賃が同じ区間でも、定期代の運賃は異なる場合があります。例えば、東京メトロの1~6営業キロは全て180円区間ですが、1キロの1カ月定期は6,140円、6キロだと6,980円になります。
これは、普通運賃が1~6キロ、7~11キロ、12~19キロ、20~27キロ、28~40キロという区間ごとに設定されているのに対し、定期運賃の方は1キロ毎に設定されているためです。
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5.駅名が違っても定期が使える東京メトロの不思議
東京エリアに限りますが、東京メトロの駅の中には、駅名が違うのに定期券で下車できる駅があります。
例えば、四ツ谷から丸の内線で赤坂見附、乗り換えて銀座線で溜池山王という東京メトロの定期券を持っている場合、南北線の溜池山王駅の間にある永田町でも追加課金なしで降りることが可能です。
また、国会議事堂前から直接丸ノ内線に乗車し、四ツ谷へ行くこともできます。

永田町と赤坂見附、そして溜池山王と国会議事堂前は改札内でつながっているため、改札を出ずに乗り降りが可能です。
また、東京メトロには一度改札を出ても乗り換えられる駅もあります。例えば、上野駅は銀座線と日比谷線が通っていますが、改札を一度でないと乗り換えができません。
上野は駅名が同じなのでわかりやすいのですが、同じ銀座線と日比谷線の乗り換えで上野広小路駅と仲御徒町駅は、駅名も違えば、改札も出なければならないため、戸惑うこともあるでしょう。ただし、乗換駅なので運賃は引き継がれます。
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6.まとめ
通勤定期とは、電車やバスなどの公共交通機関を一定期間まとめて利用できる割引定期券のことです。1カ月・3カ月・6カ月の3種類があり、6カ月定期が最もお得に購入できます。一般的に1カ月定期の場合、15〜19日間利用すれば元が取れるでしょう。
また、区間によっては「分割定期券」を利用することでさらにお得になる場合もあります。購入方法は窓口、自動券売機、ネットの3つから選べるため、自分の都合に合わせて活用しましょう。
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