現在、企業で働くビジネスパーソンは生成AIをどのように活用しているのでしょうか。今回はクロス・マーケティングが実施した「生成AIに関する調査(2023年)」から、勤務先での生成AI導入状況や使い方などを見ていきます。
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調査は2023年5月12日~15日、20~69歳の生成AI認知者で、フルタイムで働いているホワイトカラー層を対象にインターネット上で行われ、1,345人から有効回答を得ました。
1.生成AIの導入状況と使い方
まず、ホワイトカラーで生成AIの認知者に、勤務先の生成AI導入状況を質問すると、「会社での導入なし、個人的にも使用していない」が最も多く42%。次いで、部署間だけの利用も含め「勤務先で導入している」が29%、「個人的にのみ使用」が28%となりました。
(【画像出典】クロス・マーケティングプレスリリース)
次に、生成AIの使い方を聞くと、1位「検索エンジンの代わり」(37%)、2位「純粋な趣味や楽しみ」(33%)、3位「文章・コード・デザインを考えてもらう」(28%)、4位「アイデアや企画を考えるための話し相手」(27%)、5位「要約したり可視化するため」(23%)となりました。
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2.仕事への影響と不安度
生成AIのイメージについては、1位「事実と偽情報が入り混じっている」(30%)、2位「まだ精度が低いもの」(27%)、3位「将来は日常の一部になる」(26%)、4位「人間の思考を補完」・「省人化につながる」(各25%)が上位に入りました。
続いて、生成AIによる仕事への影響度合いを7段階で質問したところ、「やや影響がある」が31%で最多となり、「とても影響がある~やや影響がある」の合計は66%に上りました。
生成AIにより将来に「不安を感じる」と答えた人は計40%、「不安を感じない」は計30%と、不安を感じる人の方が10ポイント多くなりました。
(【画像出典】クロス・マーケティングプレスリリース)
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3.仕事での利用意向
また、自身の仕事の中で生成AIを利用したいかを7段階で聞いたところ、「使いたい」の合計は54%と半数を上回りました。
最後に、生成AI非利用意向者(どちらともいえない~まったく使いたくない)に対し、どのようになれば"使ってもよいと思える"か問うと、「使い方をきちんと監視・監査できる仕組みが整ったら」「事実と偽情報を峻別できるようになったら」「データプライバシー・情報漏洩に関する規制ができたら」が同率の22%で1位となりました。
(【画像出典】クロス・マーケティングプレスリリース)
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4.まとめ
今回の調査では、勤務先で生成AIを導入している割合は29%にとどまることがわかりました。
同調査では「ビジネスシーンで有効活用している人もいるが、お試し程度の利用者も少なくはないと見受けられる」と分析しています。
(【記事出典】クロス・マーケティング「生成AIに関する調査(2023年)」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)