コロナ禍の影響でリモートワーカーが増えた中、引っ越し先や物件選びに対する考えに変化はあるのでしょうか。エイチームのグループ会社であるエイチームライフデザインが実施した調査によると、引っ越し先の「街」と「物件」の選定基準は、働き方に合わせて多様化していることが明らかになりました。
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調査は2022年5月19日~6月22日、見積もり比較サイト「引越し侍」を利用して引越しをした人を対象にインターネットにて行われ、1,872人から有効回答を得ました。
1. 引越し先の街、「便利さ」を重視する人が7割弱
引越し先の街を選んだ際に重視したポイントを聞くと、1位「通勤のしやすさ」(49%)、2位「周辺環境の充実さ」(39%)、3位「治安の良さ」(23%)、4位「都心部へのアクセス」(20%)、5位「子育てのしやすさ」(16%)となりました。
このうち、「通勤のしやすさ」「周辺環境の充実さ」など"便利さ"を重視した人は合わせて67%に上りました。
(【画像出典】エイチームプレスリリース)
続いて、勤務形態を、全く出社しない「フルリモートワーク」、リモートワークと出社の両方がある「ハイブリッド勤務」、リモートワークは一切ない「出社勤務」の3つに分け、出勤状況がどのくらい引越しに影響しているか調べたところ、出社勤務の人は、「通勤のしやすさ」(57%)を重視する割合が最も高いことがわかりました。
一方、リモートワークのある人は、「周辺環境の充実さ」(50~55%)や「都心部へのアクセス」(24~27%)の割合が比較的多い傾向がみられました。
「都心部には商業施設が多くあるうえ、遠出をする際の中継地点にもなりやすく、都心部にアクセスしやすいということは、休日やプライベートが充実しやすいと考えている可能性があります」(エイチーム)。
(【画像出典】エイチームプレスリリース)
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2.物件選び、リモート勤務は「間取り」「広さ」を重視
物件選びについては、いずれの勤務形態でも「家賃」が最重要項目となりましたが、出社勤務とハイブリッド勤務では70%を超えたのに対し、フルリモート勤務では65%とやや少なくなりました。
反対に、「間取り」「広さ」といった項目を重視している割合はフルリモート勤務で最も多くなりました。
(【画像出典】エイチームプレスリリース)
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3.引っ越し費用の増加額、リモートワーカーほど上昇傾向に
引越し先で家賃が「上がった」と答えた人は過半数の56%で、平均増減額は+1万1,759円でした。
(【画像出典】エイチームプレスリリース)
引っ越しで家具・家電の購入にかかった総額を勤務形態別にみると、「上がった」と答えた人の中でも、フルリモート勤務のグループが最も金額幅が大きく4万2,162円。次いでハイブリッド勤務が3万7,351円、出社勤務が2万9,287円となりました。
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4.まとめ
エイチームライフデザインは今回の調査結果について、「リモートワークの時間が多くなるほど『おうち時間』をより重要視し、引越し先には自分自身の生活の便利さや快適さを求めるようになるのではないかと考えられます。今後、働き方の多様化がさらに進められることになれば、私たちの引越し先の選択肢はもっと広がっていくのではないでしょうか」とコメントしています。
(【記事出典】エイチーム「「引越し先の街・物件選び」に関するアンケート」プレスリリース)
(記事執筆:御木本千春)