不動産情報サイト「LIFULL HOME'S」等の住生活情報サービスを提供するLIFULL(ライフル)は、「2020年 LIFULL HOME'S住みたい街ランキング」に続いて、「生活費が安い街」「意外と昼飲みが楽しめる街」「新参者にやさしい街」「災害に強そうな街」「治安がいい街」など、首都圏7万人、近畿圏3万人を対象にした「なんでも街ランキング」を発表しました。
「なんでも街ランキング」は、さまざまなテーマに対し、思い浮かぶ街を答えてもらいランキング化したものです。回答は単なるイメージではなく実際に知っている(足を運んだことのある)街の中から思い浮かぶ街を答えてもらったもので、首都圏、近畿圏それぞれのエリアごとに、上位10位まで結果を紹介しています。
以下は、首都圏の主な「なんでも街ランキング」です。
生活費が安い街ランキング、1位「赤羽」、2位「北千住」、3位「小岩」
「生活費が安い街」は、1位「赤羽」(東京都)、2位「北千住」(東京都)、3位「小岩」(東京都)となりました。都心へのアクセスが良い割に、庶民的な印象が強いエリアがランクインし、経済的にも心理的にも生活面でのハードルが低いイメージのあるエリアが上位に登場しているといえます。
1位の赤羽は「生活費」以外にも「新参者」「昼呑み」「シニア」でそれぞれ最上位に登場することから、「楽しく安心して暮らせる」というイメージが強いエリアであることがわかります。
北千住、小岩、蒲田、十条、巣鴨などについては駅前に大きな商店街があって飲食店や日用品の物販店が多いことから、生活コストが抑えられるイメージに直結していると考えられます。
意外と昼飲みが楽しめる街ランキング、1位「赤羽」、2位「上野」、3位「新橋」
「意外と昼飲みが楽しめる街」は、1位「赤羽」(東京都)、2位「上野」(東京都)、3位「新橋」(東京都)と都内近郊で、昼間から営業している居酒屋が多いイメージがあるエリアが上位に登場しました。赤羽は「センベロの聖地」として雑誌やTVでも度々取り上げられる人気ぶりで、同じく上野はアメ横、新橋はガード下横丁、浅草はホッピー通り、新宿はゴールデン街など観光客も数多く訪れる人気の飲み屋街があります。
新参者にやさしい街ランキング、1位「吉祥寺」、2位「赤羽」、3位「大宮」
「新参者にやさしい街」は、1位「吉祥寺」(東京都)、2位「赤羽」(東京都)、3位「大宮」(埼玉県)と拠点性のある街がランクインしました。
「新参者」というと、進学や就職・転勤などで新しい街に暮らす際に、馴染みがなくても暮らしていけるかどうかが重要なポイントになりますが、上位に登場する吉祥寺や北千住、中野などは、もともと周辺に大学や専門学校が多く、若年層が数多く住んでいて暮らしやすいイメージが強いエリアです。
また、赤羽、大宮、船橋など都心にアクセスが良く駅の周辺に生活利便施設がたくさんあるエリアの駅も上位にランクインしており、近郊エリアで人口の流入が続き駅の乗降客数が順調に増加している駅の名前が並んでいます。
災害に強そうな街ランキング、1位「東京」、2位「新宿」、3位「大宮」
近年の自然災害発生により多くの人の関心を集めた「災害に強そうな街」は、1位「東京」(東京都)、2位「新宿」(東京都)、3位「大宮」(埼玉県)と国や自治体の拠点となる施設が周辺に立地する街や、再開発によって新しい建物が駅周辺に立ち並んでいる街が支持を集めました。加えて、5位「横浜」、6位「浦和」、7位「品川」、8位「渋谷」なども首都圏屈指のビッグターミナルで、駅周辺には大規模オフィスビルが数多く建ち並んでおり、建物自体が強固であるだけでなく、防災体制も整っています。
また立川、八王子が上位にランクインされたのは武蔵野台地の上に位置していて地盤が比較的強固なことに加え、立川広域防災基地などの防災関連施設が充実していることに起因するものと考えられます。
治安がいい街ランキング、1位「東京」、2位「浦和」、3位「田園調布」
「治安がいい街」は、1位「東京」(東京都)、2位「浦和」(埼玉県)、3位「田園調布」(東京都)となりました。一人暮らしや子育て世代は、交通や生活面で暮らしやすいかどうかに加えて安全性を重要視するケースも多く、「治安」は物件選びの際に重要なポイントです。
安全性=日常の防犯性について、田園調布、自由が丘、二子玉川、成城学園前、鎌倉など高級住宅地を擁するエリアが上位に登場したのは居住者の属性イメージが反映された結果と考えられます。1位の東京のほか、品川、銀座などは大商業地で、観光客を含めて人通りも極めて多く、それに応じた警備の手厚さが治安面での安心感につながっているようです。