新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が続き、再びコロナ禍が深刻になる様相を呈しています。今回は、株式会社オカムラが発表した「働き方・働く場の変化に関する調査 2021 データ集」に基づいて、コロナ禍における働き方や働く環境、意識の変化について見ていきます。
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オカムラでは、2020年よりコロナ禍での働き方に関するアンケート調査を定期的に実施しています。今回同社では、2020年から続くコロナ禍をきっかけとして、働き方や働く環境、意識がどのように変化したのか、仕事の効率や働く場に与える影響、身体的・精神的健康に与える影響を調査し、その結果と考察をデータ集としてまとめました。
同調査の調査期間は2021年7月30日~8月1日、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)、中京圏(愛知県・岐阜県・三重県)、関西圏(大阪府・京都府・兵庫県)、福岡県に勤務地があり、従業員100人以上の企業に勤務する正社員3000人(在宅勤務頻度が週0日・週1~2日・週3~4日・週5日以上の各750人で割付)を対象に、インターネット経由で行われました。
1.約4割が「個人作業」はリモート、5割弱が「ちょっとした相談」はオフィスがはかどる
オフィスではかどる仕事、リモートワークではかどる仕事について聞いたところ、「個人作業」については、約4割がリモートの方がはかどるとする一方、「ちょっとした相談」については5割弱がオフィスに出社したほうがはかどると回答しました。
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
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2.コロナ禍前後で「固定席」で運用している人の割合は減少
オフィスの座席の運用方法の変化については、コロナ禍前後で「固定席」で運用している人の割合は減少しており、「グループアドレス※」や「フリーアドレス※」の運用の割合が増加しています。
(※「グループアドレス」--チームやグループ、部署ごとに働くエリアが決まっており、自分の所属チーム・グループに割りあてられた座席から1つを選ぶこと)
(※「フリーアドレス」--一人ひとりが固定した席を持たず、空いている席やオープンスペースを自由に使うこと)
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また、オフィスの座席のコロナ禍後の希望に関しては、コロナ禍後、固定席を望む人の割合は回答者全体の半数以下になる結果となりました。
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
3.精神的健康についての影響、「同僚との感情共有が難しくなった」事が大きな要因
さらに、コロナ禍の長期化が自身の健康に影響を与えているかについて聞いたところ、回答者の約3人に1人が、コロナ禍の長期化が自身の「身体的健康」「精神的健康」に悪い影響を与えていると感じていることが分かりました。
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
身体的健康について影響を与える要因(仕事に関するもの)は、「自宅の作業環境が整っていない」が最も多い結果となりました。
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
精神的健康について影響を与える要因(仕事に関するもの)は「メンバーとの感情共有が難しくなった」、次いで「孤独や不安を感じる」が多くなりました。
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
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4.コロナ禍でのコミュニケーション、業務関連は「メール・チャット」が最多
コロナ禍でのメンバーとのコミュニケーションに関しては、「部下」「上司」「自部門のメンバー」のどの相手であっても、業務時間や出社状況、業務の進捗状況の把握・報告については、「メール・チャット」での把握・報告が最も多く、生活面や心身の状態については「雑談などの会話」での把握・報告が多い結果となりました。
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
(【画像出典】オカムラプレスリリース)
5.まとめ
上記の調査結果では、コロナ禍が働く人に健康面・精神面で大きな悪影響を与えていることが分かりました。「オミクロン株」の感染拡大が続く現在、各企業ではこうした現状を踏まえた働き方の変革や従業員へのケアが必要になっているといえそうです。
オカムラ「働き方・働く場の変化に関する調査 2021 データ集【ダイジェスト版】」はこちら。
オカムラ「働き方・働く場の変化に関する調査 2021 データ集【詳細版】」はこちら。
(【記事出典】オカムラプレスリリース「コロナ禍におけるワーカーの働き方や働く環境、意識の変化についての調査結果を公開」)