暖房が必要な季節に、空調だけで適温と感じる状態を維持するのは難しいです。また、仕事の能率を高めるには、室温は高すぎないほうがよいともいわれています。防寒グッズをうまく使ってリモートワーク(テレワーク)時などの寒さ対策を行い、仕事の効率を高めましょう。(Misa)
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1.暖房が効きすぎると能率が下がる
冬に向かって、暖房を使用する時間も長くなっていきます。特に自宅でのリモートワーク(テレワーク)の場合は、起床後からずっと暖房がきいた室内で仕事を続けることになります。
長時間、暖房を使い続けると体温が徐々に上昇し、脳の血流が増加していきます。その影響で、頭がボーっとして集中力が下がってくることがあります。集中力が下がれば、仕事の能率も下がります。
人によってはだるさや熱っぽさを感じるなど、体調が悪くなることもあります。顔や頭に熱をもったように感じたり、だるくなったりしたら、あるいは、そう感じる前に、室内の換気をして設定温度を1~1.5度ほど下げるとよいでしょう。
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2.防寒グッズで体感温度を上げる
オフィスの空調はムラがある場合が多く、広いオフィスでは席によって室温の差があります。オフィスでは、ひざ掛けや使い捨てカイロなどの防寒グッズを使用する人も少なくありません。
自宅でのリモートワークでも防寒グッズを活用すると、室温を低めに設定しても体感温度が下がらず、快適かつ能率よく仕事ができる仕事環境を作れます。
防寒グッズ(1)--足元を温めるアイテム
「頭寒足熱」という言葉がありますが、頭の温度を上げずに足元を温めるのが体にとってはよい状態です。厚手の靴下や室内履き、足元用ヒーターなどで、足元を集中的に暖めるようにすれば、室温を高めに設定する必要はなくなります。
防寒グッズ(2)--首、肩、背中を温めるアイテム
手首と足首には体感温度のセンサーがあり、マフラーはセーター1枚分に相当する保温効果があるといわれています。また、大きな筋肉がある肩や背中は体の熱を逃がしやすくなっています。首、肩、背中をストールやはおりもので温めるのも効果的です。
防寒グッズ(3)--室内の湿度を保つアイテム
体感温度は湿度や体にあたる風でも変わります。特に湿度の影響は大きく、湿度が高いと寒さを感じにくくなります。室温を下げにくいのは加熱式の加湿器といわれます。一般的に快適に感じられる湿度は、40~60%といわれていますが、自分の好みで調節して問題ありません。洗濯物を干すだけでも室内の湿度はあがります。
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3.定期的な換気はインフルエンザやコロナ感染予防にも効果
防寒も大切ですが、定期的な換気を行うことを心がけましょう。インフルエンザやコロナ対策のためにも、換気は必須です。換気で室温が下がっても、防寒グッズを活用すれば体感温度を下げずに済みます。また、休憩をとるときに外気にあたるとよい気分転換になります。
暖房の適切な設定温度は18~22度といわれていますが、マンションのような気密性の高い集合住宅では周囲の部屋が保温壁のような効果をもたらし、外気温のわりに暖房が効きやすい場合があります。設定温度は住まいの条件にあわせて調節しましょう。
室温には好みもありますが、夏場の服装でいられるような温度を保ち続けるのは、体調管理のためだけでなく、SDGsの目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」の視点からも望ましくありません。防寒グッズと定期的な換気を組み合わせて、身体にも地球にもやさしい、快適な業務環境を実現しましょう。
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原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。