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ミレニアル世代とは?Z世代との違いや特徴について徹底解説

物心ついた時にはすでにインターネット上で買い物をすることが当たり前になっていた世代。彼らは「ミレニアル世代」や「Z世代」などと呼ばれています。消費行動におけるあらゆる価値観が変わる中、そうした世代に向けたマーケティングも、ただ単に「モノ」を売る手法から大きく変化を遂げています。

ミレニアル世代やZ世代は生まれた時からIT技術と歩んできた世代ですが、厳密にはそれぞれ違う側面を持っています。そこで今回は、ミレニアル世代の概要や特徴、Z世代との違いなどについて詳しく解説していきます。

1.ミレニアル世代とは

ミレニアル世代とは、「誕生年が1981年以降で2000年代で成人または、社会人となる世代」のことを指しており、年齢で言うと20代前半~30代後半にあたります。

ミレニアル世代という言葉が注目を集めるようになったのは2014年の世界経済フォーラムがきっかけで、他の世代とは大きく異なる独自の価値観を持つ世代としてカテゴライズされました。デジタル機器が身近に存在しているのが当たり前の世代であり、スマートフォンやSNSがそのライフスタイルにおいて大きな役割を果たしている世代でもあります。

2.ミレニアル世代とZ世代の違い

Z世代はミレニアル世代よりもさらに後の世代で、誕生年が1996年以降の人々を指す言葉です。ミレニアル世代は「Y世代」とも呼ばれることもあり、その後の世代を表す言葉としてアルファベットを一つ進めた「Z世代」の名がつけられました。

3.Z世代の特徴は?

Z世代もミレニアル世代と同様デジタルネイティブですが、インターネットに潜むリスクをより強く認識している方が多く、SNSでは一定時間で投稿が消える機能を活用するなど、プライバシーに配慮した使い方を好む傾向にあると言われています。

また、企業イメージやステータス、ブランド力よりも商品やサービスの利便性を重視する傾向にあります。自分たちにとって便利なサービスを提供してくれるブランドには積極的にアプローチし、これまでになかった新しいコンセプトも比較的スムーズに受け入れようとする世代でもあります。

4.ミレニアル世代の特徴

ここでは、ミレニアル世代にみられる5つの特徴について解説します。

4.1.デジタルネイティブ

ミレニアル世代は生まれた時からIT技術とともに歩んできており、パソコンやスマートフォンなどを自在に使いこなす方が多い傾向にあります。分からないことがある場合、誰かに尋ねるよりもまずインターネットで検索するケースが多いですが、Googleなどの検索エンジンよりも人とのつながりが強いSNSを多用する傾向が強く見られます。商品の購入を判断する際もインフルエンサーの商品紹介など信用しうるリアルな情報を参考にする方が多く、時にはインフルエンサーによる宣伝が広告にも勝る効果を発揮する場合もあります。

4.2.共感を大切にし、仲間意識が強い

ミレニアル世代は「共感」を求める傾向にあり、SNSなどのツールを通じて積極的に自らに関わる情報を発信します。テキストや写真、動画などあらゆる媒体を活用して自身の体験を誰かと共有し、その体験に対して共感されたり、自分も他の誰かの体験に共感することを重視しています。

また、お金よりも信頼に価値を感じる場合が多く、他人からの評価を強く求める傾向にあります。SNSのフォロワー数を重視するなど、「誰かに共感されている数」が信頼の証であると捉える方も数多くいます。

4.3.多様性・個性を重要視する

多様性や個性を大切にするのもミレニアル世代の特徴です。他の人と違う一面を持つこと、一人ひとりが異なる価値観を持つことを自然に受け入れます。また、そうした傾向から「他の人と同じでありたくない」と考える方が多い側面もあります。

4.4.コストパフォーマンスを意識

物を持つことより体験にお金を払うことを重視する傾向があり、マイホームやマイカーが必ずしもステータスシンボルではないと考えています。コストパフォーマンスを重視した生き方が浸透しており、他の人と物やサービスを共有することにあまり抵抗感がありません。
一台の車を複数の人で利用するカーシェアリングや、一つの家に複数人で住むシェアハウスなどもミレニアル世代にとっては一般的です。ブランドも有名なものよりも個性を感じさせるものを選び、実用的であるかどうかを見定めようとする傾向が強く出ています。

4.5.働き方へのこだわり

ミレニアル世代にとって、一つの会社で定年まで勤めあげて昇進を目指す働き方よりも、自由に生きたいという考えを強く持ち、フリーランスとして独立したり起業を考えたりするケースが数多くあります。

会社に依存しない一方、個人としてのスキルアップへの意欲は高く、成長できる場を求めて積極的に転職活動をする方もいます。またプライベートを重視する傾向にあるため、ワークライフバランスが実現できるかで企業を選ぶ方も少なくありません。

5.ミレニアル世代へのマーケティングポイント

そうした特徴を持つミレニアル世代にターゲットを絞ったマーケティング活動を行うのであれば、次の3つのポイントを意識することが重要です。

5.1.SNSなど、ネットでの情報発信が大事

共感を重視する方が多く、「買い物はほとんどECサイト」「テレビはほとんど観ないがSNSは毎日見る」という人も少なくないため、SNSやインターネットを通じて積極的に情報を発信することが大切です。自社の商品やサービスの口コミが良ければ新たな購買層の獲得にもつながるため、時にはインフルエンサーに商品紹介を依頼するなどの方法で拡散を狙うのも有効です。

5.2.多角的に物事を見る

表面的なブランドの価値よりも本質的な価値を重視し、その商品やサービスが自分に何を提供してくれるのかを見極めようとする傾向にあることから、商品について、また「ユーザーは何を求めているのか」について多角的に分析し、あらゆるニーズに対応するような情報を発信する必要があります。

5.3.体験・経験につながることが重要

「物を買いたい」という思いよりも「体験したい」という思いが強い傾向にあるため、体験や経験につながるサービスを提供するのが効果的です。「誰も体験したことのないことをやってみたい」「今まで経験したことのない何かにチャレンジしたい」といった、希望を叶えるようなサービスを用意しましょう。

6.まとめ

ミレニアル世代の概要や特徴、Z世代との違いなどについてお伝えしてきました。
ミレニアル世代はまさに今の時代のビジネスシーンを支える世代であり、その消費行動を捉えマーケティングに活かすことは、商品やサービスに大きな成長をもたらすことにもつながります。ここで紹介したミレニアル世代ならではの特徴や志向をしっかりと把握し、共感を得られるポイントを模索しながら、心や感性に訴えかけるようなアピールをぜひ心がけてみましょう。

▶︎ プロフィール

田村彩乃

ITコンサルタントとして7年間システム提案に携わった後、フリーライターとして独立。IT、マーケティングに関するコラムを中心として、人材、ECなどにまつわる記事をWebをはじめとした多くのメディアで執筆。趣味は旅に出ること。

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