Trivia
足もとを変えるだけでイメージ一新！おしゃれを格上げする「いい靴」の選び方
"おしゃれは足もとから"。私たちはこの言葉を今までに数えきれないくらい目や耳にしてきました。でも実践している人は、どのくらいいるのでしょう。明日着ていく服のコーディネートは一生懸命考えるのに、靴は出がけに玄関でサッと選んでしまう。耳の痛い話ですが、そもそもトップキャリアのファッションにふさわしい靴はパンプス一択でした。キリッとしたスーツもエレガントで華のあるワンピースも、パンプスを合わせておけば大丈夫という時代が長く、ある意味、選択肢のない靴事情に足もとからおしゃれを、と言われても...そんな思いの方も多かったと思います。しかしトップキャリアの靴選びは、コロナ禍の影響で大きく変わってきました。その理由は、確実に出社の回数が減っていること。オンラインでの打ち合わせが増え、社外の人と対面で会う機会も少なくなっている今、靴選びの選択肢が広がっているのです。では、どのような靴がふさわしいのか、考えてみましょう。
心地よく過ごせて種類豊富なフラットシューズに注目
パンプス以外の選択肢、その筆頭はきちんと感がパンプスに負けず劣らずのフラットシューズでしょう。今までもフラットに近いローヒールをはいていた方も、この機会にフラットシューズを取り入れてみてください。今の時代、服も靴もストレスなくはきたいというニーズが高まり、ただラクで地味にならない何かしらのディテールがあるフラットシューズのバリエーションが増えています。本体はスエードでつま先の部分を型押しレザーで切り替えたもの、靴自体はプレーンですがバックルやコサージ、ファー素材のポンポンなど、仕事を離れたシーンで楽しめるアクセサリーをメタルクリップで着脱できるもの、黒ばかり選んでいた人はベージュや2色のコンビネーションを選んでも印象が変わります。ほんの少しご紹介しただけでもこれだけの種類がある今季のフラット、ぜひお気に入りを見つけてください。
臆せずにトライしたいマニッシュシューズ
パンツの出番も多いトップキャリアファッション。ジャケットとスカートのセットアップでも、足もとをあえて少しはずす感覚でローファーやレースアップシューズなどのマニッシュな靴を選ぶことは、今の時代や環境に寄り添った新しい選択と言えそうです。学生靴とは一線を画す、トラッドの流れを汲む上質できちんと見えするローファーは、素材、甲を覆うアッパーが浅い、深いなどで雰囲気は驚くほど多彩になりました。
またメンズシューズの代表でもあるプレーントゥやウイングチップ、モンクストラップなどをレディース用に昇華して知的でエレガントな印象を与えるシューズも増えているので、この機会に手に取ってみてください。マニッシュシューズの場合、選ぶ色はやはりベーシックカラーが基本。ただブラウンの延長線上にあるボルドーもこだわりが感じられて、冬のおしゃれを軽快に見せます。
王道のパンプスは時代に合わせて更新させて
昔と違ってハイヒールで一日中仕事をするのも厳しい今も、多くのトップキャリアから絶大なる支持を集めるパンプス。だからこそ、そのはき心地と美しいフォルムをあわせ持つ才色兼備な1足を選んで差をつけたいものです。"長時間はいても疲れない"、"パンプスなのに走れる"、"最新テクノロジーを搭載した"など、巷で噂のブランドは数多くありますが、大切なのはヒールの高さより、自分の足に合っているかどうか。
そのチェックポイントの箇所も多く、足の負担を軽減したつくりか、滑りにくいソールか、歩くたびにかかとがパカパカとしないカッティングかなど、どの靴より試しばきが必要です。海外ブランドと並んで、近頃、ジャパニーズブランドからも妥協のない逸品が登場しています。日本人の足を知り尽くし、木型からこだわったパンプスは何よりの強みになります。
選ぶ色はどうでしょうか。手持ちを刷新するなら黒やブラウンのベーシックカラーを選びますが、何足目かのパンプスならベージュやグレー系はいかがでしょうか。
どちらも色に奥行きとトーンの幅があること、どんなボトムともなじむニュアンスカラーであることが大きなメリット。表革でもスエードでも、パンプスの端正な横顔を引き立ててくれるはずです。
まとめ
トップキャリアにとっての「いい靴」とは、あなた自身が心地よく、自信を持って仕事に打ち込めるためのマストアイテム。そして着こなしとの相乗効果で、気分も運気も上げてくれる特別な存在なのです。冒頭の言い伝えを言い換えるとしたら、"人は相手の靴をチェックしている"ということ。くたびれたていたり、手入れの行き届いていない靴は、あなた自身の評価を下げてしまうことになりかねません。誰に見られても恥ずかしくない、時と場合に応じてチョイスの幅が広がったビジネスシューズを賢くはきわけましょう。これが新しい時代の新しいトップキャリアの姿になっていくはずです。
