スケジュール管理アプリには予定や期限を通知できるなど便利な機能がありますが、手帳にはワークスタイルや用途にあわせてサイズやレイアウト、機能を選択できる長所があります。デザインを選べるのも楽しみのひとつです。(Misa)
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1.手帳とスケジュール管理アプリを併用する人は多い
スマートフォンの普及により、スケジュール管理アプリの利用者も増えました。それによって手帳を持たなくなる人が増えるかに見えましたが、手帳類の市場が劇的に縮小することはないようです。
手帳にはページをめくるだけで月単位をさかのぼって確認できる一覧性があり、自分の行動や仕事の進捗を手軽に俯瞰できます。また、手で書くという作業は記録だけでなく、思考を整理する効果があり、手書きのメモから書きこんだときの思考や経緯を思い出せる場合があります。
このようなスケジュール管理アプリにはないメリットから、多くの人が手帳とアプリの併用もしくは手帳のみでスケジュール管理を行っています。
仕事のスケジュール管理は会社が指定するアプリ、プライベートは手帳といった形で使い分ける人もいるようです。
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2.手帳選びのポイント
手帳選びのポイントは使う目的とサイズ、レイアウト、 そしてデザインの好みです。手帳の目的にはスケジュール管理のほかに備忘録、行動記録といった役割があり、日記として使用する人もいます。
選ぶべき手帳の機能とサイズ、レイアウトはどの役割に重点を置くかによって決まります。デザインの多様性は手帳の魅力のひとつと言えます。
スケジュール管理に使用される手帳のサイズは、スーツの内ポケットに入れられるポケットサイズや、B5、A5のノートサイズが一般的でしたが、オンライン会議の普及により、パソコンの手前に広げやすい10cm前後の横型タイプなどの変形サイズも増えています。
ページのレイアウト構成は主にマンスリータイプ、ウィークリータイプ、デイリータイプに分類でき、時間軸やToDoリスト、フリースペースなどの項目が用意されています。
・マンスリータイプ
見開きでブロック型カレンダー形式の月間ブロック、左ページ側に月間のブロックと右ページ側にメモスペースを設けた月間レフト、 1日1行にした月間横ケイ式など、1ヵ月の予定を見開きで直感的に把握できるメリットがあります。
同じ曜日が同じ列に並びますから、曜日ごとのスケジュールがある方にも向いています。1つひとつのマスは大きくないので、詳細を書かない方向けです。
・ウィークリータイプ
1週単位のカレンダー形式の週間ブロック、右側にメモスペースを設けた週間レフト、一般的なヨコ罫ではなくタテ罫に時間軸を配置したバーチカルタイプなど、使いやすさで選べます。スケジュールに、より詳細な内容を加えて記入したい人に向いています。
・デイリータイプ
1ページ1日、1ページ2日など、詳細を記入できるつくりになっています。スケジュール管理だけでなく、業務日誌や日記のような使い方をしたい場合に向いています。3年、10年など複数年の連用タイプもあります。
3.手帳選びはサイズも重要
手帳を選ぶ際は、上述したような種類とともに、サイズも重要な要素になります。
「小さめのバッグに入れて、サッと取り出したい」という方は、単行本サイズのB6が適しています。
一方、「スケジュール管理だけではなくノート代わりに使いたい」、「写真やプリントを挟んで持ち歩きたい」などという場合は、A5やB5といった大きめサイズの手帳を選びましょう。
手帳サイズは、普段持ち歩くバッグの大きさ、用途、外出先での使用頻度を考慮するのがおすすめです。
4.手帳の使い方が広がるアイデア
手帳はスケジュール管理が基本的な使用方法ですが、近年はそれ以外にもさまざまなアイデアをもとにした使い方をして、手帳生活を楽しむ方が増えています。
具体的には以下のような楽しみ方があります。
- ひとこと日記
- 人生設計シート
- 趣味の記録
- 旅の記録
- お金の管理
- 健康管理
自分なりのアイデアで活用すると、手帳に対してもっと愛着がわいてきます。
また、1冊使い切ったという満足感があり、後から見返したときもより楽しさを感じるでしょう。
5.手帳を使いこなせるのは自己管理が上手な人
スケジュールを管理するだけなら、リマインドなどのアラート機能を備えたアプリの利便性は高いです。チーム内の情報共有もしやすいです。それに対して、手帳には打ち合わせ内容や覚え書きを好きなように書きこめるため、自分の仕事を深掘りして管理するのに向いています。
アプリと手帳をうまく併用している人はそれぞれの長所を理解し、目的やシーンによって両者を使い分けています。つまり、自己管理が上手な人といってよいでしょう。
自分にあったタイプの手帳を選び、使いこなすには、自分なりの仕事のマネジメントスタイルが確立できていなければなりません。逆に、いろいろな手帳のタイプを使ってみることで、自己管理のやり方を試せるかもしれません。
原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。