【おうち時間の過ごし方】

【おうち時間の過ごし方】"電気・ガス・水道代"の簡単節約テクニックを紹介

家にいる時間が長くなっている中、水道光熱費が以前よりも高くなったと感じている人も多いのではないでしょうか。実は、節約だと思ってやっていたこと・使っていた家電が、水道光熱費アップの原因だったということも。

この記事では、「エアコンはこまめにつけるべき? つけっぱなしにすべき? 」「野菜を茹でるならガスと電子レンジのどちらがお得?」「食器洗い乾燥機と手洗いではどちらがいいの? 」などの疑問に答えながら、今すぐ役立つ水道光熱費の節約テクニックを多数紹介します。

【関連記事】「【リモートワーク対応版】通勤定期券は買った方がお得?調べてみました!」

1.電気代を安くする!簡単テクニック

私たちは生活の様々な場面で電気を使って暮らしています。これはつまり、電気代を安くできる方法も多様にあると考えることができます。その一例を早速見ていきましょう。

●冷蔵庫

年中24時間電気を使い続ける冷蔵庫。節約は難しいと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

まず、冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎないようにしましょう。詰め込み過ぎた場合と半分量を入れた場合で、年間約1,180円の差がつきます。食品と食品の間を空けて、奥の壁が見える程度が目安です。

とはいえ、小型冷蔵庫だから詰め込まないと入らないということもあるでしょう。実は、省エネタイプの最新の大型冷蔵庫は、場合によっては古い小型冷蔵庫よりも電気代が安くなることがあります。古い冷蔵庫をずっと使っているという人は、買い替えのタイミングで最新の省エネ機種を選ぶことで、年間約7,000円節約できる可能性があります。

post561_img1.jpg

●照明

家の照明器具に白熱電球を使っている場合は、電球型LEDランプに変えるのがおすすめです。一般的にLEDは高価なため買い替え時に費用はかかりますが、長期間利用可能かつ省エネなため、使用開始から9ヶ月目あたりに白熱電球よりもかかった総費用が安くなります。電球の交換の手間も省けて一石二鳥です。

●冷房

外出する時などにはこまめに消すのが節電になると思われがちな夏場のエアコンですが、実は付けっぱなしにした方が安くなる場合があります。

エアコンは、電源を入れてから設定温度に達するまでの間に多くの電力を消費します。逆に、一度設定温度に達してしまえば、それほど消費電力は多くありません。そのため、短い時間の外出であれば、外出時に上がった室温を再度設定温度になるまで下げるより、付けっぱなしにして外出中も設定温度のまま維持する方が消費電力が抑えられることがあります。目安としては、設定温度が26度で消費電力量が平均的なエアコンの場合、夏の日中であれば35分、夜なら18分以内の外出なら付けっぱなしにしてもよいでしょう。

また、経済産業省資源エネルギー庁によると、夏場の冷房の設定温度は28度が目安とされています。暑いからと極端に設定温度を下げたり、逆に節電のために冷房を控えて体調を崩してしまったりしないよう、適切な温度に設定することを心がけましょう。

●暖房

電気ヒーターや電気カーペット、こたつ、エアコンなど様々な暖房器具がありますが、その全てに共通して設定温度を上げすぎないことが節約のポイントです。ヒーターやエアコンでは20度、電気カーペットやこたつは中(低・中・高の3段階の場合)を目安にするとよいでしょう。

その上で、ヒーターやエアコンのフィルターはこまめに掃除したり、エアコンの室外機の周りに物は置かないようにしたり、電気カーペットやこたつの下に断熱マットを敷いたり、暖房効果を高める工夫を組み合わせるとより効果的に節電できます。

post561_img2.jpg

●パソコン

今や生活に欠かせないパソコン。仕事でもプライベートでも、パソコンを1日中使っているという人も多いことでしょう。しかし、夜寝ている間など、使わない時間も電源を付けっぱなしにしていませんか? 1日たった1時間電源を付ける時間を短くすることで、デスクトップパソコンの場合は年間約850円、ノートパソコンの場合は年間約150円の節約になります。

【関連記事】「「洋服ロス (衣服ロス)」とは? 実は食品ロスより深刻!」

2.ガス代はどうすれば安くなる?

料理や入浴など、生活にガスは欠かせません。日々の生活に取り入れやすい、簡単にできるテクニックを紹介します。

●電子レンジ

「電子レンジは便利だけど、電気代が高そうだから節約のためにはあまり使わない方がよい」と思っている人がいるかもしれません。しかし、野菜の下ごしらえなどの場合、電子レンジを使った方がガスを使うよりも安くなります。例えば葉物野菜なら年間約1,140円、根菜なら年間約1,120円、果菜なら年間約1,230円節約することができます。電子レンジなら加熱中にキッチンを離れて他のことをすることもでき、時間を効率的に使うことができる点も魅力的です。

post561_img3.jpg

●お風呂

同居している人とお風呂に入る時間がズレている人は要注意です。追い焚きをする場合としない場合で、年間約6,880円もガス代に差がつくことがあります。どうしてもお風呂に入る時間がズレる場合は、お風呂に蓋をすることでお湯が冷めにくくなり、追い焚きにかかるガス代が安くなります。

また、シャワーを流しっぱなしにしないこともポイントです。ガス代とともに水道代も節約できるため、1分間シャワーを短くするだけで場合によっては年間数千円の節約も可能です。

【関連記事】「節約にも資源ロス削減にもなるシェアリングサービス10選」

3.水道代を手軽に節約するテクニックをチェック!

手洗い・うがいや洗濯など、清潔を心がけるとどうしても水をよく使うことになります。しかし、水道代がかかるのは仕方がないと諦める必要はありません。賢く無駄を削って水道代を抑えるテクニックを見ていきましょう。

●食器洗い

食器洗い乾燥機と手洗いでは手洗いの方が節約になる印象があるかもしれません。しかし、実は少ない水で効率的に洗える食器洗い乾燥機の方がお得です。1日2回食器を洗う場合、手洗いだと水道代とガス代で併せて年間約25,560円かかります。対して食器洗い乾燥機なら電気代と水道代で年間約16,990円と、年間約8,570円安くなります。

洗剤は適量を守ったり、食器は重ねたり入れ過ぎたりしないようにしたり、事前にお皿に残ったゴミは丁寧に捨てるようにしたりすることで、食器洗い乾燥機による節約効果をさらに高めることができます。また、1日に少量で何度も使用すると節約にならないため、ある程度まとめて洗うようにしましょう。

post561_img4.jpg

●洗濯機

同じ量の洗濯物なら、少量ずつ多くの回数洗濯機を回すよりも、まとめて少ない回数回す方が節約になります。例えば、洗濯・脱水容量6kgの洗濯機の4割を入れて回す場合と、8割を入れて回数を半分に減らした場合では、後者の方が年間約3,980円ほど安くなることがあります。

回数を減らす以外にも、洗剤は適量を使用したり、お風呂の残り湯を使ったりすることで、更なる節約が見込めます。

4.まとめ

この記事で紹介したような簡単なテクニックの中から、自分の生活に合ったものを取り入れて習慣にできれば、負担少なく節約できるようになります。併せて、電気・ガスセットのプランの検討や使い方に合わせた電気料金プランの選択なども一緒にやっていけば、より効果的です。

水道光熱費は生活していくために毎月かかってしまうもの。水道光熱費を節約できれば、浮いたお金は今やりたいことをするために使ったり将来のために貯金したり、より自分の生活を楽しくするために使うことができます。簡単テクニックで、賢いお金の使い方の第一歩を踏み出してみるのはいかがでしょうか。

原稿:回遊舎(かいゆうしゃ)
"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

この記事をシェアしよう!