モノやスペースなどを社会で共有して活用していく「シェアリングサービス」。自動車以外にも、自転車、傘、洋服...など、あらゆるジャンルでシェアができるサービスが広がっています。節約の面でももちろん、モノを所有しないことは資源のロスにもつながります。ビジネスシーンやレジャーシーンで活用したい、今どきのシェアリングサービスについて紹介します。
■移動手段もシェアして賢くレジャーを楽しむ
車を所有すると、購入費や駐車場代などの維持費、また車検など様々な費用がかかります。それらの費用を気にせず、利用できるのが車のシェアリングサービスです。最近では車をシェアするだけではなく、同じ目的地の利用者と共有できる相乗りサービスなども登場しています。またコロナ禍の移動手段として見直されている自転車のシェアリングサービスも各地で増えています。
(1)notteco(のってこ)
同じ目的地、同じ趣味の人の車とマッチングし、相乗りができるサービス。ガソリン代、高速代などの実費は同乗者みんなで割り勘にすることがルールなので、移動手段にかかる費用は格安ですみます。
(【出典】「notteco(のってこ)」WEBサイト)
(2)PiPPA
専用アプリで簡単に自転車が借りられるシェアサイクルサービス。専用駐輪ポートであれば、どこでも自由に貸し出し、返却ができます。旅先や外出先でちょっと自転車で移動したい時などにも活用できます。
(【出典】「PiPPA」WEBサイト)
■モノをシェアしてメンテナンス代や無駄なゴミを削減!
モノのシェアリングサービスとして、最も多くの人が利用しているのは「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマアプリ。不要になったものを個人間で売買できるおなじみのサービスですが、売買だけではなく貸し借りをするサービスもここ数年で増えています。気になる最新家電や高額な商品など買う前に一度使ってみたい商品や、キャンプやアウトドアグッズ、キャリーケースなどの季節商品などをレンタルすることで、無駄な買い物を防ぐことにつながります。また家に眠っているものを貸し出しして、収入を得ることもできます。
(3)Quotta(クオッタ)
簡単にシェアリングができるレンタルアプリ。利用方法はフリマアプリと同様、貸し出したい人は出品する商品の写真を撮影し登録、借りたい人は商品検索をして出品者と交渉します。商品の未返却、破損・紛失に備えてデポジット機能や賠償金なども設定されています。
(【出典】「Quotta(クオッタ)」WEBサイト)
(4)アイカサ
外出先で急な雨に見舞われ、そのたびに購入したビニール傘が溜まってしまう...という悩みから解放される、レンタル傘サービス。傘を持ち歩く手間もなく、利用料金は24時間70円なので、ビニール傘を買うよりも経済的です。
(【出典】「アイカサ」WEBサイト)
(5)AnotherADress
憧れのあのブランドの服を一度は着てみたい、そんな願いが叶う大丸松坂屋百貨店によるファッションレンタル。エポカ、ジルスチュアート、ラコステ、マッキントッシュ フィロソフィー、メゾン マルジェラ、セオリーなど50ブランドの中から1カ月3着を選んでレンタルができます。クリーニング不要なので、メンテナンスにかかる費用も節約できます。
(【出典】「AnotherADress」WEBサイト)
■空きスペースをビジネスや遊びのシーンで有効活用
大人数の会議用スペース、仕事用スペース、パーティースペースなど様々な目的に応じて空間を貸し出すスペースのシェアリングサービスも広がっています。最近では駐車場や駐輪場、ジムなど、さらに細分化したサービスも注目を集めています。
(6)スペースマーケット
会議やミーティング以外にも、動画撮影用スペースやホームパーティ用キッチン付きスペース、フィットネススタジオまで、あらゆるニーズに応えた1万件以上の登録施設の中から検索できるスペースレンタルサイト。オンライン会議を自宅で行いたくない、テレワークの気分転換に使いたい、という人にもおすすめです。
(【出典】「スペースマーケット」WEBサイト)
(7)akippa(アキッパ)
空きスペースを駐車場として貸し借りできるサービス。個人宅やマンション、事業所などの空いているスペースを登録し、ユーザーに提供。ユーザーはオンラインで予約、決済ができ、15分単位で利用することができます。
(【出典】「akippa(アキッパ)」WEBサイト)
(8)MINIPA(ミニパ)
自転車で外出したときに以外に困るのが駐輪場。特に都市部では駐輪場の設置に莫大な費用がかかり、用地確保が困難なことから、駐輪場不足が社会問題になっています。そんな問題を解消すべく登場した駐輪場シェアリングサービス。個人宅などの空きスペースを駐輪場で貸し借りをすることができます。
(【出典】「MINIPA(ミニパ)」WEBサイト)
(9)エクボクローク
旅行先や外出先でコインロッカーに荷物を預けようとしたときに、空きロッカーが見つからない...なんて経験ありませんか?そんなコインロッカー難民をゼロにする目的で始まった荷物預かりサービス。スマホから事前予約ができ、ロッカーに入らない大きな荷物も預けることができます。
(【出典】「エクボクローク」WEBサイト)
(10)シェア畑
野菜の種や苗、肥料から農具や資材など農業に必要な道具などはすべて用意され、さらにアドバイザーからの指導や講習会も受けられる、手ぶらで通え、未経験者も手軽に野菜作りが楽しめる畑のレンタルサービス。週1回の来園を推奨していますが、忙しくて通えない、という人には栽培代行サービスも。
(【出典】「シェア畑」WEBサイト)
■まとめ
モノやスペース、最近では個人のスキルまで、さまざまなジャンルで広がるシェアリングサービス。モノを持たないことで、スペースが確保できたり、メンテナンス代などがかからなかったりというメリットはありますが、使用頻度が高いものに関しては、所有した方がお得ということもあります。その時の料金だけにとらわれず、長期的に見てどちらが節約になるか、考えてから利用する方がベターです。またレンタル料を払っているとはいえ、商品やスペースは皆で共有して使うもの。基本的なルールは守り破損したり、紛失したりしないよう注意することも必要です。