コロナ禍で高まる健康意識、「肌のケアも意識するようになった」人が5割超

コロナ禍で高まる健康意識、「肌のケアも意識するようになった」人が5割超

新型コロナウイルスの感染拡大で、以前よりも健康に気を遣うようになったという人は多いのではないでしょうか。今回は、資生堂ジャパン株式会社が公表した調査結果にもとづいて、健康意識の高まりが肌のケアの意識に対してもたらした影響についてご紹介します。

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資生堂ジャパン株式会社が結果を公表したのは、「肌の健康意識に関する調査」で、2021年7月21日~7月26日、20代から40代の女性500人、男性55人を対象にマクロミルがインターネットで実施しました。

1.コロナ禍で健康意識が高まる

まず、「新型コロナウイルスが拡大する前後、あなたの健康意識はどうでしたか」と質問したこところ、コロナ流行後においては約50%が「健康意識は比較的高く、日常生活で気をつけている(いた)」と回答し、コロナ流行前と比較して約1.5倍増加しました。また、「気をつけたいと思っていたが(いるが)、なかなかできていなかった(いない)」と回答した人は、コロナ流行前と比較して半減。「コロナ禍において健康意識が高まっていることが分かりました」(資生堂ジャパン)。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

2.新型コロナの流行後、半数以上が「肌のケアに対する意識が変化した」

次に、「新型コロナウイルスによる生活の変化で肌のケアに対する意識の変化したと感じますか」と聞いたところ、「とても意識するようになった」が16.6%、「やや意識するようになった」が34.2%と全体の5割以上が「意識するようになった」と回答。「日常生活が変化したことで肌のケアに対する意識も変化していることが明らかになりました」(同社)。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

3.理想とする肌として最も増加したのは「環境に左右されない健康的な肌」

続いて、理想とする肌について、新型コロナウィルスの流行前後において質問したところ、最も数字が増加したのは「環境に左右されない健康的な肌」(+6.3%)となり、次いで「肌荒れしにくい丈夫な肌」(+5.2%)、「ニキビやできものが出来にくい丈夫な肌」(+3.4%)という結果となりました。資生堂ジャパンでは、「「健康」「丈夫」といったキーワードを理想とする人が増加していることがわかりました」としています。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

4.約7割が肌のケアでも「健康」を意識

さらに、「あなたは肌のケアについて「健康」というキーワードを意識していますか」という質問には、「非常に意識している」と回答した人が17.7%、「やや意識している」と回答した人が52.1%と、全体の約7割が肌のケアにおいて「健康」というキーワードを意識しているという結果となりました。「新型コロナウィルスによる健康意識の高まりは、肌のケアにおいても影響していることが分かりました」(資生堂ジャパン)。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

5.肌ケアアイテムを選ぶ際に「シンプルさ」や「信頼感」が重視する人が増加

肌のケアのアイテムを選ぶうえで意識するようになったものは何かという質問では、「シンプルなもの」「成分表などを調べていいと思ったの」「信頼できるブランドのもの」といった項目が新型コロナウィルス流行前と比較して増加する結果となりました。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

6.多くの人が健康のために発酵アイテムを活用

また、コロナ禍により健康意識の高まりがみられますが、「発酵のものを取り入れている」人は約93%おり、その多くが「腸内環境の改善」や「免疫力の向上」など、健康を目的としていることがわかりました。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

7.肌のケアとして発酵を活用する人はまだ限定的

そこで、肌のケアとして発酵アイテム(成分)を利用したことがあるか質問したところ、「現在も利用している」と回答した人は乳酸菌以外は10%以下と少数にとどまり、多くは「この成分のスキンケアがあることを知らない」という結果でした。乳酸菌の「現在も利用している」という回答以外は、どの項目も大きな差がなく、スキンケアとして発酵アイテム(成分)を利用している人は少数であることがわかりました。

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(【画像出典】資生堂プレスリリース)

8.まとめ

上記の調査結果について、日本化粧品検定協会代表理事の小西さやか氏は以下のようにコメントしています。

「新型コロナウイルスによるライフスタイルの変化は、肌のケアに関する価値観にも大きな影響を与えていると思います。今回の調査でも、理想の肌について「環境に左右されない健康的な肌」という項目がコロナ前に比べて最も増加していたり、約7割の人が「健康」というキーワードを意識していることがそれを象徴していると思います。また、肌ケアのアイテムについても、成分をよく見てシンプルにいいものだけを取り入れるようにしようとする人が増えています。

そんな中で、今後の美容において重要なキーワードになるのが「ウエルネスビューティー」です。今回の調査でもウエルネス思考が高まっていることが分かりますが、私が注目しているもののひとつが「発酵」です。日本では古来から発酵を活用し、現代でも味噌や醤油、納豆といった発酵食品を日常に取り入れる文化が根付いています。「腸内環境の改善」、「免疫力の向上」などを目的に「発酵のもの」を取り入れている人は多くいらっしゃいますが、最近では肌のケアとしても「発酵」が注目されはじめています。今回の調査でも「スキンケアの成分として興味はあるが、利用したことはない」と回答した人もそれぞれの発酵アイテムで約2割程度存在しました。今後、ウエルネス意識がさらに高まっていくなかで、是非肌のケアにも発酵を取り入れてみていただきたいです」。

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(小西さやか氏)

(【画像出典】資生堂プレスリリース)

(【記事出典】資生堂プレスリリース「コロナによる健康意識の高まりが肌のケアにも影響 約7割が肌のケアにおいて「健康」を意識 2人に1人はコロナ前に比べて肌ケア意識が変化」)

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