【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編(3)」-- スマホスタンド付きケーブルボックス

【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編(3)」-- スマホスタンド付きケーブルボックス

新型コロナウイルスの影響により、私たちの暮らしは激変し、働き方は会社勤務から自宅で仕事をするスタイルのテレワークが浸透しています。おうち時間が増える中、お部屋の模様替えやインテリアを自分流にアレンジして楽しむDIYが注目されています。

本連載『【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編」』では、テレワーク環境を充実させる便利なアイテムを中心に、おうち時間を快適にすごせるインテリアなどを簡単なプチDIYで作れるアイテムを紹介します。

DIYを教えてくれるのは、DIYのテレビ番組の監修やセミナーの講師を務めるなど、多方面で活躍しているDIYアドバイザーの山田芳照さん。山田さんはDIY情報サイト「DIYCITY」も運営しています。

高度なテクニックなどが必要なく、ホームセンターや100円ショップなどで手軽に材料を揃えて誰でも気軽に始められます。

第3回目のDIY制作は、デスクまわりのごちゃごちゃしてしまうケーブルを収納してすっきりできるケーブルボックスです。

【関連記事】「【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編(1)」-- PCスタンド」

【関連記事】「【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編(2)」-- 木製ファイルボックス」

1.スマホスタンド付きケーブルボックス

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(サイズ:W200×H130×D110mm)

3回目のテレワークに役立つDIYは、ケーブルボックスです。PCのケーブルや周辺機器のケーブル同士が絡まってごちゃごちゃして散乱してしまう配線を収納してすっきりさせます。見た目が良くなり、ホコリなどが原因のトラッキング現象の防止にもつながります。

ボックスの中に複数のケーブルをまとめるだけでなく、かぶせた蓋の上でスマホやタブレットが充電できるのでとっても便利です。

材料が多いので、それぞれに名前を記入して間違えないようしておくといいでしょう。

2.材料と準備する道具

■材料

  1. 前板(ヒノキ材)W200×H90×厚み9mm
  2. 後板(ヒノキ材):W200×H90×厚み9mm
  3. 側板(ヒノキ材):W90×H90×厚み9mm(2枚)
  4. 底板(ヒノキ材):W182×H90×厚み9mm
  5. 蓋板(ヒノキ材):W182×H88×厚み9mm
  6. スマホ受け板(ヒノキ材):W80×H20×D9mm(2枚)
  7. 蓋受け板(MDF):W160×H20×厚み20mm(2枚)

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■準備する道具

  • 電動ドリルドライバー
  • 穴あけビット(10mm)
  • 木工用接着剤
  • 定規
  • のこぎり
  • クランプ
  • サンドペーパー(#120)
  • 細ビス(20mm、32mm)
  • 木工用塗料(ワトコ/ナチュラル)
  • マスキングテープ
  • 刷毛

3.実際に作っていきます!

作業(1)--前板と側板に穴を開けるしるしをつける

●前板

サンドペーパー(#120)で小口を磨いた後、40cm、40cm、80cm、40cmの位置(写真左から)にしるしを付けて定規で縦に線を引きます。3本の引いた線のそれぞれの中心にしるしを付けます。次に、3本の線から両幅5mmの線を引きます。

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●側板

板の中心(4.5cm)に線を引き、前板と同じように両幅に5mmの線を引きます。

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作業(2)--前板と側板に穴あけビットで穴を開ける

電動ドリルドライバーに10mmの穴あけビットをセットします。次に捨て板を敷いてクランプで固定し、電動ドリルドライバーで穴を開けます。

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●前板と側板に穴を開けたところ

前板は3カ所、側板は1カ所に穴を開けてください。

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作業(3)--のこぎりでカットする

前板、側板にしるしを付けた両幅5mmの線に沿ってのこぎりで穴を開けたところまでカットし、溝をつくります。

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作業(4)--切り出し部を磨く

切り出し部分や穴を開けたところのバリやキワを磨きます。サンダーでは届かないので、サンドペーパーを丸めて磨くようにしましょう。

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作業(5)--前板に蓋受けのしるしをつける

前板に上から1cmにしるしをつけ、蓋受けをつくる位置を決めます。後板にも同じようにしるしを付けてください。

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作業(6)--側板と底板を取り付ける

側板に木工用接着剤を塗り、底板に密着させます。密着後、電動ドリルドライバーで20mmの細ビスを打ち込み、底板を取り付けます。

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作業(7)--前板と後板を取り付ける

側板2枚を底板に取り付けたら、前板と後板を取り付けます。側板と同様に木工用接着剤を塗った後、前板と後板の下部に電動ドリルドライバーでビスを3カ所に打ち込んでください。

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●ビス打ちが苦手な人は下準備をしよう

ビス打ちが苦手な人は、下準備をしておくと楽に作業ができます。はじめに前板、後板、側板に底板の幅を写し、ビスを打ち込む位置にしるしを付けます。

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ビスを打ち込むしるしに、捨て板を敷いて下穴を開けます。その後、持ち上げてもビスが取れない程度まで仮打ちをします。これでビスがスムーズに打てるようになります。

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作業(8)--前板と後板を側板に取り付ける

前板と後板の上部にビスを1か所打ち込み、側板としっかり固定させます。

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作業(9)--蓋受け板を加工する

蓋受け板を前板のコードに通す穴のサイズに合わせて加工します。2cmが2枚、6cmが1枚になるようにのこぎりでカットしてください。後板用の蓋受け板はそのまま使用します。

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作業(10)--蓋受け板を取り付ける

蓋受け板に接着剤を塗り、前板と後板に取り付けます。取り付ける位置は、しるしを付けた下に取り付けましょう。

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作業(11)--蓋板に穴を開ける

蓋板の中心にしるしを付け、スマホ受け板の取り付ける位置を決めてしるしを付けます。中心の位置が決まれば、電動ドリルドライバーに10mmの穴あけビットをセットして穴を開けます。

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作業(12)--スマホ受け板を取り付ける

スマホ受け板に木工用接着時を塗り、蓋板と密着させます。蓋板のしるしに沿って20mmの細ビスを4カ所に打ち込みます。下穴を開けて仮打ちをしておくと、スムーズにビスが打てます。

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作業(13)--木工用塗料を塗って完成

木工用塗料を塗って乾燥させたら完成です。今回は木材そのものの色が楽しめることができるワトコオイルのナチュラルを使用し、オイルが染み込んだようなしっとりとした風合いに仕上げます。

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■初心者にもオススメ--ワトコオイル

ワトコオイルは浸透させて拭き取るタイプの塗料です。木目を活かした質感で仕上げます。初心者にオススメの理由が、塗り方やコツが簡単な点です。誰でもきれいに仕上げることができます。

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詳しくはこちら

●USBポート付きの電源タップに、ノートパソコンの電源とスマホ用のUSBコードをセットできます。

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●スマホの他に、タブレットをセットしても充電が可能です。

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4.まとめ

材料の切り出しは、ホームセンターなどでカットしてもらえます(1カット約50円)。ケーブルボックスは一見難しそうですが、コードを通す穴をしっかり開ければ誰でも取り組めます。

今回はコンパクトなサイズを制作しましたが、周辺機器や付属のアダプターなどが付いたケーブルなどを収納したい場合は、USBポート付きの3個口以上の電源タップに合わせたサイズにしましょう。長めのケーブルやアダプターなどを収納できるように横の幅にもゆとりを持たすと多く収納できます。

DIYアドバイザー 山田芳照さん
DIY情報サイト「DIYCITY」(https://benfranklincrafts-shop.com)の運営をはじめ、DIYアドバイザーとしてテレビ番組の監修やホームセンターでの社員研修、DIY教室の企画運営など幅広く活動する。著書『これならできる!DIYでリフォーム&メンテナンス』(発行元:ナツメ社)など多数。

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