新型コロナウイルスの影響により、私たちの暮らしは激変し、働き方は会社勤務から自宅で仕事をするスタイルのテレワークが浸透しています。おうち時間が増える中、お部屋の模様替えやインテリアを自分流にアレンジして楽しむDIYが注目されています。
本連載『【おうち時間の過ごし方】初心者でもできるDIY「テレワークアイテム編」』では、テレワーク環境を充実させる便利なアイテムを中心に、おうち時間を快適にすごせるインテリアなどを簡単なプチDIYで作れるアイテムを紹介します。
DIYを教えてくれるのは、DIYのテレビ番組の監修やセミナーの講師を務めるなど、多方面で活躍しているDIYアドバイザーの山田芳照さん。山田さんはDIY情報サイト「DIYCITY」も運営しています。
高度なテクニックなどが必要なく、ホームセンターや100円ショップなどで手軽に材料を揃えて誰でも気軽に始められるので、チャレンジしてみてください。
第1回のPCスタンドに続き、今回は木製ファイルボックスです。
1.書類を整理するのに便利な木製ファイルボックス
(サイズ:W116×H300×D263mm)
2回目のDIYはA4サイズの書類が収納できる木製ファイルボックスです。書類の他に雑誌などをたっぷり収納できるファイルボックスはいくつあっても重宝します。DIYでオリジナリティ溢れるテイストに仕上げたファイルボックスは、市販の素材やカラーでは物足りないという人にピッタリです。好みの色でペイントしておしゃれに仕上げましょう。
2.材料と準備する道具
■材料
- 側板(桐材)W300×H250×D13mm(2枚)
- 背板(桐材):W300×H90×D13mm
- 底板(桐材):W235×H90mm×D13mm
- 前板(桐材):W140×H116mm×D13mm
- ネームプレート
■準備する道具
- 定規
- のこぎり
- 電動ドリルドライバー
- ドライバー(1番)
- 金づち
- 千枚通し
- マスキングテープ
- サンドペーパー(#240)
- ゲージングくぎ(25mm)
- ミルクペイント(ピスタチオグリーン)
- ペイントローラー
- 刷毛
3.実際に作っていきます!
作業(1)--側板にしるしをつける
それぞれの側板に上部9cm、下部14cmの位置にしるしを付けて定規で線を引きます。
作業(2)--のこぎりで側板をカットする
線を引いたところをのこぎりでカットします。
作業(3)--背板に木工用接着剤を塗る
のこぎりでカットした側板の木口(こぐち)や角を240番のサンドペーパーで磨きます。次に背板の面に木工用接着剤を塗り、くぎでとめた時の強度を高めます。
●ポイント
側板と背板を接着させる際、しっかり密着するように高さを合わせるようにします。今回は背板と同じ高さの前板を使って安定させます。
作業(4)--背板を取り付ける
側板に金づちでくぎを打ちます。木材が柔らかいので下穴をあける必要はありません。くぎ頭が見えないのが特徴のケーシングくぎ(25mm)を使用し、3カ所にとめます。接着剤がはみ出た時は、少し濡らしたぞうきんで接着剤を拭き取ってください。
作業(5)--底板を取り付ける
底板に木工用接着剤を塗り、側板と背板に合わせて密着させます。側板から金づちでくぎを3カ所打ち込みます。
作業(6)--もう1枚の側板を取り付ける
背板と底板に木工用接着剤を塗り、もう1枚の側板を合わせて密着させます。側板と接着した背板と底板にくぎを打ちます。
作業(7)--前板を取り付ける
底板と2枚の側板の面に木工用接着剤を塗り、前板を密着させます。金づちで側板に沿って2本ずつ、底板に1本のくぎを打ちます。
作業(8)--サンドペーパーで磨く
240番のサンドペーパーで木口(こぐち)や角を磨きます。電動サンダーがあると作業の時短になります。
作業(9)--塗料を塗る準備
ローラーバケットに木工用塗料を注ぎます。部材の表面に膜を張る塗料は、汚れ防止の効果もあります。今回はクリーミーな質感で、伸びが良く塗りやすいミルクペイント(ピスタチオグリーン)を使用します。ミニマムローラーをよくしごいてから塗ります。
■オススメ--ミルクペイント
森永乳業のミルク原料を使用した天然由来の水性塗料。クリーミーな質感で、伸びがよく塗りやすいのが特徴です。水性で安全性に優れ環境にやさしいのでDIY初心者でも気軽に安全で楽しめます。美しいマットな質感やアンティークな風合いなど、カラーバリエーションが豊富なのでさまざまな表情が楽しめます。
詳しくはこちら。
作業(10)--木工用塗料で内側を塗る
刷毛よりも簡単に塗れるミニマムローラーで内側を塗っていきます。ただし、つなぎ目はローラーでは届かないので刷毛を使います。塗る前に堅く絞ったぞうきんで表面を拭いて汚れを落としましょう。
作業(11)--木工用塗料で外側を塗る
内側を塗装したら外側を塗っていきます。一度に塗りしすぎないように注意してください。光沢感がなくなりマットな感じになるまで乾燥させます。
作業(12)--2回目を塗る
乾燥したら2回目を塗っていきます。全体を塗り終えたら再び乾燥させます。乾燥の目安は1~2時間です。
●ポイント--ドライヤーを使って早く乾かす!
乾燥時間を短くしたい場合は、ドライヤーを使って乾かします。ドライヤーの温風で乾燥の工程時間を短縮できます。
作業(13)--ステンシルシートでペイントする
雑貨や家具などのインテリアに、アルファベットや数字を転写できるステンシルシートを使ってペイントします。前板の中央にステンシルシートを合わせてマスキングテープを貼ります。
作業(14)--文字をペイントする準備
塗料のミルクペイントのスノーホワイトの他に、色を付けるスポンジ、紙皿、手袋を準備します。
作業(15)--文字をペイントする
紙皿に少量の塗料を注ぎ、スポンジに適量の塗料を付けて軽くたたいてペイントしていきます。スポンジは100円ショップで購入できるメーキャプ用がおススメです。同じところを何度もすると、色が抜けてしまうので注意してください。仕上りの基準は、下地が透けない程度が目安です。
作業(16)--ネームホルダーを取り付ける
前板上部の位置(幅3cm、高さ1cm)にネームホルダーを取り付けます。千枚通しで真っすぐに刺して穴を開けた後、ドライバー(1番)で付属のネジを取り付けます。
作業(17)--完成
ネームプレートを取り付けたら完成です。
4.まとめ
ファイルボックスのDIYいかがでしたか。
材料の切り出しは、ホームセンターなどでカットしてもらえます。(1カット約50円)金づちやドライバーで簡単に製作できます。今回紹介したステンシルシートのペイントは、さまざまなDIYで活用できるので知っておくと役に立ちます。
約1時間で完成させることができるので自分好みのおしゃれなファイルボックスを製作してみてください。