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【アクセンチュア株式会社】 想像より難しくなく、想像以上に楽しい仕事

▶︎ プロフィール

アクセンチュア株式会社
テクノロジー コンサルティング本部 マネジャー
A. K (以下、Kさん)
新卒でとあるSIerに入社後、アクセンチュア株式会社へ転職。
入社16年目となる現在、チームを率いるマネジャーとして活躍中。

アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部のマネジャー、Kさんは、現在、6人のチームを率いて、主に金融系のお客様向けアプリの開発をしています。

彼女がアクセンチュアを選んだのは、風通しがよく、選択肢の幅が広い働き方ができる企業だと感じたからです。例えば、結婚、出産、介護など......ライフステージの変化に合わせて、社内での仕事を調整することも可能です。

また、アクセンチュアは女性エンジニアの確保にも力を入れており、長く働いてもらうために、リスキル制度やテレワークなどを積極的に導入して、女性が働きやすい環境も整えています。その意向の通り、Kさんも最先端技術に挑みながら自身のライフステージに折り合いを付け、アクセンチュアで長く活躍していこうと考えています。

アクセンチュア株式会社で女性マネジャーとして活躍をするKさん。
「マネジャーになるときに自分なんて無理と思っていた」と語る彼女の現在の仕事に対する考え方や姿勢は、エンジニアを目指す女性にとって、参考になるのではないでしょうか?

「もっと気軽に上司と話し合いがしたい」と考え転職
現在、マネジャーとして大切にしていること

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ーーいつ頃からITエンジニアを志望されたのでしょうか?
大学は理系でしたけど、生物と化学を専攻していました。実験結果をまとめるときに、エクセルの関数やマクロを使うことが多く、それが面白いと目覚めてしまいました。ロジックを自分で考えて組むというところが面白かったのです。ITエンジニアという道もあるのではないかと就職活動をしました。

ーー新卒でアクセンチュアに入社したのですか?
最初はあるSIerに入社しました。仕事は面白かったのですが、年齢層が比較的高い会社で、年功序列的な雰囲気が残っていました。上司と気軽に相談しづらい雰囲気でした。女性エンジニアも少な目でした。それで、もっと気軽に上司と話し合いができる風通しのいい会社に転職をしようと考えるようになりました。

ーーそれでアクセンチュアを選ばれたのですね?
はい。外資系の企業だから風通しはいいだろうと考えました。それと、アクセンチュアはさまざまな業界のお客様の仕事をしているので、いろいろな経験ができるのではないかという期待もありました。

ーー入社されて期待通りでしたか?
期待以上でした。最初に配属されたチームは、若い人ばかりで、上司にあたるマネジャーもものすごくよく話を聞いてくれました。イメージしていた以上に、風通しがよくて、転職してよかったと思いました。

ーー入社前のイメージと違っていたところはありますか?
アクセンチュアは外資系企業なので、仕事には厳しいだろうということは覚悟して入社しました。困ったことがあっても、自分で解決しなければならないと思っていました。でも、実際に入社してみると、みなさん、とても優しいんです。わからないところは教えてくれますし、仕事の負荷が大きくなると手伝ってくれます。助けてくれる人がたくさんいました。

ーーアクセンチュアは、優しい人が多い企業なんですか?
最初は私もそう思いました。でも、しばらく経つと、みなさん、仕事に対して合理的に考えているということがわかってきました。

チームの中で、ある人が詰まっていたとしたら、チームとしてのアウトプットができなくなります。その人を叱責してみても、仕事は前に進みません。叱責された方は嫌な気持ちになりますし、叱責した方も嫌な気持ちになるだけです。だったら、わからないところを教えて、できないところは手伝った方がいい。その方が、チームとしてのアウトプットが早くなりますし、その人の成長も早くなります。

上司が気軽に話を聞いてくれる風通しのよさも、合理的な行動だということがわかりました。なんでも気軽に話せる雰囲気だと、そこからチームの中に潜在している課題やリスクを拾いやすくなります。課題解決が早くできたり、リスクに対して先回りして手を打つことができるようになります。その方が、チームの仕事はうまく回っていきます。みなさん、そう考えて、合理的に行動していると感じています。

ーーKさんは現在、チームを管理するマネジャーの立場に立たれていますね。
私も、風通しのいい雰囲気を作るように心がけています。集中しているときに話しかけられたり、あまりに初歩的すぎる質問をされても、嫌な顔をしたり、後回しにすることなく、丁寧に応えようと心がけています。

私は、なんでもできるタイプのリーダーではなく、スタッフに助けてもらいながら仕事を進めていくタイプのリーダーです。なので、スタッフが話しかけやすい雰囲気を作り、私が気づけなかった課題やリスクをスタッフに指摘してもらうことで、仕事を進めています。そういう空気感はとても大切にしています。

ですから私のチームは私語が多いんです。仕事と関係のない食べ物の話とか、そういう私語も多めです。他のチームの雰囲気は分かりませんが、私のチームはこれで、なんでも気軽に話せるようになって、アウトプットにいい効果を与えていると感じています。

ワークライフバランスに対する、会社の理解

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ーー今後のキャリアなどはどのように考えていますか?
うーん、正直言って、私はどちらかというと流れに身を任せるタイプなんです(笑)。明確なキャリアのビジョンのようなものは特に考えていません。

女性の場合、ライフステージの変化による負担が男性よりもどうしても大きくなりがちです。最先端のプロジェクトにずっと携わっていくというのは、体力的にも時間的にも厳しくなることがありえます。だから、私は自分の人生のステージと仕事のステージの両方のバランスを考えながら、その時、その時で適切な選択をしながら、長くアクセンチュアで仕事をしたいと思っています。

幸い、風通しのいい会社なので、こういうことも上司が気軽に相談に乗ってくれます。最近では男性社員も育児休業を取る人が増えましたし、子どもを保育園に迎えにいくといって早退する男性社員も珍しくなくなりました。そういうことを通じて、男性社員も女性のワークライフバランスに関して、理解が進んでいると感じています。

ーー社内でのポジション異動も割としやすいのですか?
かなりしやすいと思います。というのは、アクセンチュアはテクノロジーを使ってお客様の課題を解決する企業ですが、使うのは最先端テクノロジーばかりでなく、レガシーなテクノロジーも必要になります。最先端とレガシーな技術の両方をうまく組み合わせることで、お客様の課題を解決できることも多いのです。

そのため、アクセンチュアの社内にはいろいろな仕事があります。私は、今は仕事の方に時間を割り当てることができるので、アプリ開発などのプロジェクトに関わっていますが、出産をされてお子さんがまだ小さい女性エンジニアは、テスト専門チームや運用チームなど、定時にきちんと帰れるポジションに異動したりしています。お子さんが大きくなって、時間的な余裕ができたら、最先端のポジションに異動するということも可能です。

会社も、出産や育児休業の後は、最先端技術を学べるリスキル支援制度などを充実させていて、そういう制度を使って、各ポジションで活躍されている方がたくさんいます。女性エンジニアを確保したい、長く働いてほしいという会社の意気込みを感じています。

想像よりは難しくなく、想像以上に楽しい仕事

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ーーこれからITエンジニアを目指す女性にアドバイスをお願いします
もちろん、明確なビジョンを持って、そこに向かって突っ走るという生き方もありだと思います。でも、そのためには多少なりとも、人生の一部分を犠牲にせざるを得なくなってくる。
私は、ライフステージに合わせて、ポジションを変えながら働くという生き方をお勧めしたいですね。その方が、長く働けますし、仕事が人生にとって価値の大きなものになると思います。

そのためには、3つのことが重要です。

1つ目は、選択肢の多い企業を選択すること。さまざまな業界と携わっている企業、最先端からレガシーな技術までを扱っている企業であれば、さまざまな仕事があるので、ライフステージに合わせたポジションが取りやすくなります。

2つ目は、新しい技術についても勉強を続けていくことです。それができれば、どのポジションにでも行くことができ、選択の幅が広がります。たいへんではありますが、エンジニアとしてはやっておかなければならないことだと思います。

最後の3つ目は、目の前の仕事をしっかりやることです。
女性はどちらかというと、絶対にできるという自信が持てないと、ITエンジニアになることに腰が引けてしまう人が多いように思います。私もマネジャーになるときに、「自分なんて無理」と思っていました。でも、なってみたら、なんでもできるリーダーではないですけど、気がつかないうちに経験値がいつの間にか溜まっていて、的確な判断ができたり、重要なポイントがわかるようになっていました。周りの人が「だいじょうぶだよ」「君ならできるよ」と言ってくれるのであれば、チャレンジしてみてもいいのではないかと思います。

ものすごくマイペースすぎる私でも、マネジャーができているのですから、世の中の多くの人は、ITエンジニアのリーダーが務まると思います。想像よりは難しくないですし、想像以上に楽しい仕事です。


Kさんの「流れに身を任せる」ーー人生のステージに合わせて、ポジションを変えながら働く生き方というのは、決して消極的ではありません。むしろ、現実を考え、ご自身の人生と仕事の総合パフォーマンスを最大化させる、積極的な生き方だと感じました。

Kさんのような社員が増えていくことで、企業も積極的にライフワークバランスを考えるようになり、男性社員の意識も高まるなど、いい効果が波及しているようにも感じました。

私たちは、これからも、女性として活躍する方々の思いと本音をお伝えてしてまいります。

(編集部)


アクセンチュア株式会社

東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR

http://www.accenture.com/jp-ja

経営コンサルティング、テクノロジー・サービス、アウトソーシング・サービスを提供する、世界最大級の総合コンサルティング企業。

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