Management

【株式会社カオナビ】管理職になって、実現したいことを叶えやすくなった

▶︎ プロフィール

株式会社カオナビ
カスタマーエンゲージメント本部 本部長
最上 あす美(Mogami Asumi)
飲食店の広告媒体を扱う営業、不動産業を主とする持株会社の人事を経て、2015年8月に初のインサイドセールスとしてカオナビに入社し、仕組み構築・運用を担当。2017年にインサイドセールスグループ マネージャー、2019年にカスタマーサクセスグループマネージャーを経て、2020年度よりカスタマーエンゲージメント本部長に就任。

株式会社カオナビのカスタマーエンゲージメント本部長を務める最上あす美さんは、同社が提供している『カオナビ』というクラウド人材マネジメントシステムにおける、クライアントへの取り組み全体の設計を行う部門の本部長を務めています。

カオナビに入社したキッカケは、「どこでも必要とされるスキルをもったビジネスパーソンになりたい」と考えたから。
最上さんは、同社に入社したことで自身の成長を実感し、やがて多くのメンバーの成長を加速するマネジメントの立場へと、仕事の領域を広げていきます。

管理職を目指す方、管理職になることに対してネガティブなイメージを持たれている方にとって、最上さんのキャリアは、自身のキャリアを考えるヒントになるでしょう。

どの会社でも通用するスキルをもちたいと考え、転職を決意

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ーーカオナビに入社したきっかけを教えてください。
前職は不動産会社で人事をしていて、産休・育休を取得して復帰する人たちの配属やキャリア復帰をどうするかという話をよく耳にしていました。
そのときに感じたのは、復帰後の業務内容がすでに決まっている人と何をやってもらうかをすぐに決められない人との差です。
ちょうど結婚をした頃だったので、「自分が今産休をとったとしたら、必要とされるだろうか?」という不安を感じました。
そして、1人のビジネスパーソンとして、どの会社でも通用するスキルをもちたいと考え、転職を決意しました。

カオナビを知ったのは、人材会社で紹介されたことがきっかけでした。
クラウド人材マネジメントシステムである『カオナビ』というプロダクトを知ったときに、「こんなにいいサービスがあったのか」という衝撃を受けました。
前職で人事をしていた頃に感じていた課題を解決してくれるツールだと感じ、そのインパクトが入社動機になりました。

ーー『カオナビ』のどんな点をインパクトに感じましたか?
前職の人事のときに課題に感じていたのは、社員の情報をマネジメント層しか把握できておらず、人事や経営層に共有されていないということでした。
その点、『カオナビ』はさまざまな情報を格納できるため、人事情報のプラットフォームとして利用できます。
システムの管理者は人事担当者ですが、経営者や一般社員にも必要な情報を開示することで、企業活動を支援できるのです。
かつての自分と同じ悩みをもつ人事がいることは確信していたので、このツールが広がれば多くの企業がハッピーになると思いました。

また、新規部署としてインサイドセールスの部署を設立するタイミングで、メンバーを募集していたこともあり、自分にしかできないスキルを身につけられるチャンスだとも感じました。
当時、カオナビは社員数10名ほどの小さな会社だったので、チャレンジだとも思いましたが、転職を決意しました。

ーー「結婚したら落ち着いて働きたい」という志向の方もいますが、最上さんはアグレッシブに動かれていますね。
結婚して安定したからこそ、チャレンジできると考えました。
自分のなかでは、結婚よりも子どもができるまでが、スキルや経験を積むリミットだと感じていたんですよね。
逆算して考えると、チャレンジするなら今しかない。失敗してもいいからがむしゃらにやろうと思いました。

「とりあえずやってみる」ことを大事に。
「やってみないとわからない」と一日一回は言っている

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ーー入社2年ほどでマネージャーになられていますが、内示を受けたときはどんな心境でしたか?
私はインサイドセールスグループの立ち上げメンバーだったので、新しいメンバーが来る度に、実際の業務だけでなく、インサイドセールスがなぜあるのか、何のために行うのかなども含め教育を行ってきました。
そのため、いつか管理職になるだろうと思っていたので、そこまで驚きはなかったです。

ーーさらに2年後には、カスタマーサクセスの領域にもマネジメントの幅を広げていますね。
はい。インサイドセールスは新規導入を検討されているお客様に対して・カスターサクセスは導入後のお客様に対してそれぞれのゴールに応じてナーチャリングを実施するため業務領域が広がりました。
インサイドセールスは、導入前のお客様に対してお客様のニーズや課題をヒアリングしながらフィールドセールスのアポイントへ繋げるというミッション。一方カスマターサクセスは、導入後のお客様の利用価値を高めていくことで、カスタマーチャーン(解約率)を減らしていくことがミッションです。
インサイドセールスが営業寄り、カスタマーサクセスが企画寄りの仕事なので、タスク管理や日々の成果のマネジメントは異なりますが、マネジメントとしての本質はあまり変わらないと考えています。

ーーマネジメントで大事にしていることを教えてください。
インサイドセールスのときに培った「とりあえずやってみる」精神は大事にしています。
インサイドセールスはお客様との接点を大事にしつつも、施策をどんどん投じていくポジションです。
施策を投じる前に「ああでもない、こうでもない」と議論をするよりも、5、6割固まっていてよさそうな施策なら、やってみようというスタンスでいます。

メンバーに伝えているのは、お客様の言葉だけを鵜呑みにするのではなく、「なぜ、そうなんだろう?」「なぜ、こういう状態なんだろう?」と状況を俯瞰する視点をもつことです。
お客様のおかれている背景を、こちらから取りにいける姿勢をもってほしいと考えています。
そして、新しいことをはじめるリスクだけでなく、「お客様にとってこんないい効果がある」というポジティブな面に目を向け、我々が企画している間に日々お客様の意思決定はなされているので、とにかく企画に時間をかけすぎないようにと伝えています。
「やってみないとわからない」と一日一回は言っている気がしますね(笑)

ーーマネジメントのやりがいを感じるのはどんなときですか?
実は、数字が達成できたことの喜びはそこまで大きくないんです。
それよりも、独りよがりの仕事をしていたメンバーが、周囲を巻き込んで仕事ができるようになることに喜びを感じます。
自分で考えてトライし、その結果を分析して仕組みに落としていく......そんな風に、メンバーがマネージャーと同じような思考をもって仕事ができるようになることがうれしいです。
その結果として、数字が達成できたり、お客様により良い企画が出せると思うんですよね。
メンバーがどこにいっても結果を出せる人材に育っている。その成長を実感したときにやりがいを感じます。

ーー管理職になってから大変だったことはありますか?
管理職は、さまざまな角度から「なぜ?」を問われ続ける仕事なので、それが苦しいと思うときはあります。
自分の考えを理解してもらいたいとき、メンバーや上司に理解してもらうには、それぞれの「なぜ?」に解を出さなければいけません。
様々なレイヤーに正しく伝えるために総論も各論も使い分けながら全体を巻き込んでいくことは大変でもあり、自身の考えをさらに深ぼっていくきっかけでもあります。
ただ、一番大切なのは目的が何か、結果的にこの施策を通してどうなってもらいたいか、を共通認識として持たせ、そこから自身が何をやるべきなのかを考えてもらうようにしています。

仕事に意志をもっている人は、管理職の面白さを感じる

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ーー管理職になろうか迷っている人に、管理職の面白さについて教えてください。
管理職になると裁量が広がるので、自分が実現したいことを手がけやすいのが面白さです。
メンバーのときには、自分がやりたくても上司の承諾がなければできないこともあります。管理職になることで承認ステップが減るため、実現できることが増えるのはポジティブな変化ですよね。

管理職になることを迷う人のなかに、「責任が重くなるから自分にはできない」という人もいると聞きます。
もちろん責任は増えますが、失敗したらそのときにリカバリーを考えたらいいですし、自分で仕事をハンドリングできる面白さは管理職だからこそ得られるものです。

そのため、仕事に意志をもっている人が管理職に向いていると思います。
これがやりたいという意志と、なぜそうしたいかという考えがある人にとって面白い仕事です。

ーーWeb業界への転職を考えている人にメッセージをお願いします。
当社は意思決定や変化のスピードが速く、その変化を楽しむことができる人にとって面白い職場です。先々のことは誰にもわからないので、今いいと思ったらやってみようという速さがあります。
もちろん将来を見据えることも大事ですが、今改善すべきことに馬力をもって取り組めることにやりがいを感じます。
今いる会社に対して、「変化がなく、変わらないことがいやだ」と思っている方にはWeb業界の仕事は向いていると思います。

ーーカオナビに入社して、最上さんの仕事観は変わりましたか?
大きく変わりました。
前職では「仕事はこなすもの」という認識でしたが、今は「仕事は生み出すもの」だと思うように。
そして、仕事に対しての自分の意志をしっかりもつようになりました。

入社時は今の立ち位置を想像していませんでしたが、会社が上場するといった変化もあり、会社のグロースを考えるようになるなど、視点も変わってきたと思います。


取材で印象的だったのは、最上さんのポジティブで前向きな雰囲気。
そんな最上さんが、以前は「仕事はこなすもの」と考えていたことに驚きました。
働く環境を変えてチャレンジをすることで、持ち前のよさが引き出されたのではないかと感じました。
管理職になれるかなと不安をもっている方は、最上さんのお話を聞いて背中を押されるのではないでしょうか。

今後も、アグレッシブに活躍される女性の方々をご紹介していきたいと思います。

(編集部)


株式会社カオナビ

東京都港区元赤坂1-2-7 AKASAKA K-TOWER 5F

https://corp.kaonavi.jp/

株式会社カオナビは、企業の人材情報をクラウド上で一元管理できる人材管理システム「カオナビ」を提供しています。社員の顔や名前、経験、評価、スキル、才能などの人材情報を可視化することで、最適な人材配置や抜擢といった人材マネジメントをサポートしています。今後も、人材マネジメントのプラットフォームとして、日本の「働き方」を変えていきたいと考えています。

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