コロナ禍の中、男性の理想は

コロナ禍の中、男性の理想は"協力し合える"女性--"男性だけ外で稼ぐ"は重荷

新型コロナウイルスの感染拡大による経済面などでの影響以外にも、人々の価値観に対する影響も見逃せません。今回は、タメニー株式会社が実施した「結婚相手の条件」に関するアンケート調査の結果をもとに、コロナ禍の中での未婚男性の女性に対する考え方についてみていきます。

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以下の調査結果は、「結婚したい」と回答した25~39歳の未婚男性665名を対象に、2021年8月3日~10日にインターネット調査により集計されたものとなります。

1.夫が主導するのではなく、夫婦が対等に協力する関係性を重視

まず、「将来、結婚するならどんな相手がいいですか?」との質問に対し、最も割合が高かったのは「ずっと自分のことを好きでいてくれる」(56.1%)、第2位は「長時間一緒にいて苦にならない」(52.9%)でした。

また、第3位には「足りないところを補い合える」(51.6%)、第4位には「一緒に苦難を乗り越えられる」(50.1%)、がランクインしました。

タメニー株式会社では、これらのの結果から見えてくるのは「協力」というキーワード、と指摘。「理解することができる」(46.5%)「意見が異なっても認め合える」(41.2%)「大事なところで意見が一致する」(38.8%)など、「他にも夫婦が協力するという視点で、なくてはならない条件が多数、上位に上がっていることが分かります」(タメニー株式会社)。

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(【画像出典】タメニー株式会社プレスリリース)

同社では、第3位の「足りないところを補い合える」について、「夫婦それぞれが完璧ではないという前提のもと、どちらか一方が背負うことなく協力し合って家庭を築いていくイメージが見えてきます」としたほか、第4位の「一緒に苦難を乗り越えられる」についても、「どちらか一方ではなく、夫婦が一緒に協力することで問題を乗り越えていきたいという思いが表れているようです」としています。

さらに、「理解することができる」、「意見が異なっても認め合える」、「大事なところで意見が一致する」といった条件からも、「相手の考えや意見を重視していることが分かります」とした上で、「夫、または妻のどちらかがイニシアチブを取るのではなく、夫婦が考えを一致させ、または認め合って対等に協力することを望んでいるようです」と結論づけています。

2.コロナ禍以降、結婚相手に求める条件が変わったと回答したのはおよそ3人に1人

「コロナ禍前と現在と比べて、結婚相手に求める条件に変化があったと思いますか?」との質問には、「変わった」と答えた人は28.2%、「変わっていない」と答えた人は31.1%でした。「変わっていない」人の方が2.9ポイント多いものの、およそ3人に1人が「変わった」と答えています。

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(【画像出典】タメニー株式会社プレスリリース)

3.未婚男性の81.5%が「1人の人と一生を添い遂げたい」

「1人の人と一生を添い遂げたいと思いますか?」との質問には、「そう思う」(47.2%)、または「どちらかと言えばそう思う」(34.3%)との回答を合わせると、「1人の人と一生を添い遂げたいと思っている」人は合計では81.5%でした。

一方、「どちらかと言えばそう思わない」(2.6%)、または「そう思わない」(2.3%)と回答した人は合わせて4.9%でした。

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(【画像出典】タメニー株式会社プレスリリース)


また、以下は、「結婚したい」と回答した25~39歳の未婚男性360名を対象に、2021年8月19日~20日に集計された調査結果となります。

4.未婚男性の83.4%が「夫婦で協力しながら家庭を築いていくことは大切」

「「夫婦で協力しながら家庭を築いていく」ことは大切だと思いますか?」との質問には、「大切だと思う」と答えた人は51.7%「どちらかと言えば大切だと思う」と答えた人は31.7%で、合わせて83.4%が「夫婦で協力しながら家庭を築いていく」ことは大切だと思うという結果になりました。

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(【画像出典】タメニー株式会社プレスリリース)

5.「夫婦で協力する」ということ、64.2%の未婚男性が「夫婦共働きで、家事育児も分担すること」

さらに、「家庭の収入や家事育児について、夫婦が協力するというのはどんなイメージですか?」と質問したところ、「夫婦共働きで、家事育児も分担すること」というイメージの人は64.2%「夫は外で働き、妻は家事育児と役割を分担すること」というイメージの人は14.2%「夫は外で働き、妻は家事育児をしながらパートなどで家計を支えること」というイメージの人は8.3%でした。

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(【画像出典】タメニー株式会社プレスリリース)

タメニーでは、「家庭の収入と家事育児について、性別による役割分担ではなく、夫婦が協力し合って収入と家事育児を担うというイメージが6割を超えていることが分かりました」としています。

一方で、夫は仕事、妻は専業主婦と言ったイメージを持っている人は14.2%でした。

6.未婚男性の46.1%が「男性が外で働いて稼ぐ」というイメージに重荷を感じる

「「男性が外で働いて稼ぐ」というイメージを重荷に感じますか?」との質問には、「重荷に感じる」(17.8%)「どちらかと言えば重荷に感じる」(28.3%)を合わせると、46.1%が「男性が外で働いて稼ぐ」というイメージを重荷に感じているということが分かりました。

一方で「どちらかと言えば重荷には感じない」(13.6%)、「重荷には感じない」(14.7%)を合わせた「重荷には感じない」人は28.3%でした。

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(【画像出典】タメニー株式会社プレスリリース)

「家事育児は女性」というイメージに違和感を持つ女性がいるように、「外で働いて稼ぐのは男性」というイメージに違和感を持つ男性もいるようです。

家庭内における男女の性別による役割分担のイメージを、必ずしも男性も歓迎しているわけではないということが分かりました」(タメニー)。

7.お互いの苦手なものを補い合うことが大切

最後に、冒頭でご紹介した、結婚したいお相手の条件で第3位にランクインした「足りないところを補い合える」について、具体的にはどんなイメージなのか自由回答形式で答えてもらいました。

以下がその結果となります。

  • 1+1が2にも3にもなる(36歳)
  • 切磋琢磨しあえる(26歳)
  • 仕事は男が稼ぐ、家事は女性がするとか固定観念はなくすことが理想(37歳)
  • 男だから、女なら、といったような考え方にとらわれないで物事にあたることができる(37歳)
  • お互いの苦手を補い合う。男はこれ、女はこれ、はない(28歳)
  • お互いの気持ちを汲み取り、常に一定のパフォーマンスを出せる夫婦(36歳)
  • お互いの弱みや強みを理解し合い、より良い形で家庭を築く。お互いに弱みがもしあれば、迷わずに外部サービス・などを利用して他者にお願いするのも大切だと思う(27歳)
  • 人間なので得手不得手・性格の長短があると思う。それが分かった時に諦めるのではなく、一致して解決のアプローチを行える夫婦(29歳)
  • お互いに使う時間を最適化し、ほどほどの収入を得て、ほどほどの収入の中で二人楽しむ時間や趣味を見つける夫婦(32歳)
  • 否定せずにお互いが理解し合い、嫌なこともやっていく(35歳)
  • 能力面だけではなく、一方が忙しいときや大変なときに助け合える夫婦(25歳)
  • 生活を送るなかで障害が生じた時に一人では対応できないまたは著しく困難な場合において、相互に利用、補充し合うことで解決できる夫婦(27歳)
  • 自分の至らないところを指摘してくれ、支え合える関係。至らないところがあっても嫌いにならない関係(39歳)
  • お互いを尊敬し尊重し、価値観を理解していること。阿吽の呼吸という表現もあるが、よく話し合っている夫婦が理想だと思う(34歳)
  • お互いに尊敬し合いながら、できることは自分でする。役割分担するなら話し合いの場をちゃんと設定できる関係(30歳)
  • 家事を得意分野で分担する。知識面(経済・家事・語学など)において、お互い勉強して、勉強したことを共有する(31歳)
  • 料理をしたら洗いものはしてもらう(28歳)
  • 夕飯は分担してつくり、掃除洗濯は休みの方がする(28歳)
  • 子育てに当たって褒める時と叱る時を役割分担する(30歳)
  • お金の管理が上手くない妻なら夫が金銭管理を担う、勉強が得意な方が子どもの勉強面をサポートして、苦手な方は子どもの感情面をサポートする(35歳)
  • 全部一緒に行う(35歳)
  • 得意不得意でわざわざ分けずに手の空いた方が役割を果たすこと(26歳)

8.まとめ

男性は外で稼ぎ、女性は家事育児といった性別による役割分担ではなく、お互いがそれぞれ協力し合って得意不得意を補い合う夫婦という回答が多く見られました。

タメニーでは、「夫婦の役割のイメージは、時代とともに大きく変化しているようです」としています。

(【記事出典】タメニー株式会社プレスリリース「男性の理想は男女の役割よりも協力し合える三協女性。「足りないところを補い合える」「一緒に苦難を乗り越えられる」「理解することができる」」)

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