「ブロックチェーン」を活用したビジネスが続々!トヨタもプロジェクト立ち上げ

ビジネススキル・マナー

最近ビジネスシーンで「ブロックチェーン」という言葉を耳にする機会が多くなっていませんか?エンジニアやIT業界に携わる人以外でも、知っておきたいブロックチェーンの基礎知識についてご紹介します。

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そもそもブロックチェーンって何?

ビットコインなどの仮想通貨の取引を支える基幹技術として注目度が高まっているブロックチェーン。そもそもどんな技術なのか、その仕組みと特徴について以下にポイントを挙げます。

〇ポイント1

取引データを1本の鎖のようにつなげて、記録するデータ管理の仕組みです。ブロックチェーンのネットワークに接続する人が分散してそれぞれ取引データのコピーを持つことになるので、もし誰かのデータが壊れても他の人が保有するデータで補うことができます。みんなが分散してデータを共有することで、24時間365日いつでもデータの記録、参照が可能になります。

○ポイント2

ブロックチェーンの特徴として以下の3つが挙げられます。

(1)24時間365日稼働し続けられる

(2)情報の改ざんができない

(3)大規模なシステムを構築する必要がない

特に改ざんに関しては、ブロックチェーンはデータを記録する時には必ず特殊な計算を行い、結果は取引データとともに書き込まれます。もし過去のデータを変えようとすると、すべてのデータを書き換える必要があるため、データの改ざんは不可能になります。

これらの特徴により、仮想通貨だけではない活用法が、すでに私たちの生活シーンで行われています。

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どんなことに活用できるの?

ブロックチェーンというと=仮想通貨のイメージが強いですが、実は金融取引以外での様々な産業やサービスでの活用が期待されています。経済産業省による調査「ブロックチェーン技術活用のユースケース」によると以下のような分野ですでに活用が行われています。

(【出典】経済産業省:平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査))

具体例を挙げると、例えば食品流通の場合、現状では複数の生産者や製造業者が個々のシステムでデータ管理をしているので、データ形式や管理方法がバラバラでデータ連携が困難です。製造履歴や生産方法の情報などをブロックチェーン上で共有することで、連携も簡単にでき、畜産農家から解体業者、加工業者の各工程で、「どこで、誰が育てた農産物か」「いつ加工されたのか」などのデータ改ざんも不可能になり、食品の産地偽装などを防ぐことができます。

また将来的に選挙の投票方法でもブロックチェーンの活用は期待されています。アメリカではすでにブロックチェーン技術を使った電子投票が実現していますが、日本では茨城県つくば市で昨年実証実験が行われています。つくば市が募集した革新的な技術やアイデアで社会課題を解決する「令和元年度Society5.0の社会実装トライアル支援事業」の最終審査で、国内初となるマイナンバーカードと顔認証、ブロックチェーン技術を用いたネット投票システムの実証実験に成功しています。今後全国でネット投票が実現すれば、投票率のアップにも繋がることになります。

現在企業で活用されているブロックチェーン

すでにいくつかの企業ではブロックチェーンを活用したビジネスが始まっています。例えば「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」はトヨタ自動車やトヨタグループの主要企業の横断組織として2019年4月に立ち上げたプロジェクト。

このラボは、

(1)顧客のIDをグループ内外のサービスをワンストップで利用できるよう共通化。契約のデジタル化やポイントサービスなどにフル活用し、同時に自分の情報を自身で管理可能に

(2)車両1台に固有のデジタルIDをつけ、各種情報を紐付け蓄積、管理

(3)製造・物流のサプライチェーンをデジタル化。データを記録・共有して業務プロセスの効率化を測る

(4)車両の資産価値や各種権利などのデジタル化と流通

以上の4つのテーマの検証の取り組みが行われていました。ユーザー側のメリットとしても、グループ内外で利用できる共通IDを設定することで、スマホなどでカーシェアや中古販売などサービスや情報の管理ができるようになるなど、今後ブロックチェーン活用することで利便性は広がるのではと考えられています。

まとめ

将来的にビジネスシーン以外でのあらゆる場面で活用が期待されるブロックチェーン。その仕組みは複雑で、文系の人間にとっては難しいもの。詳しく知る必要はないかもしれませんが、大まかな特徴を抑えておくだけでも、今後役に立つかもしれません。

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執筆者プロフィール

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。
近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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