新型コロナウイルスの感染拡大防止で、テレワークでの勤務になった方もいらっしゃるかと思います。本連載では、会社の方針でテレワークをすることになった筆者のテレワーク体験をつづっていきたいと思います。
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2020年4月7日、安倍首相が新型コロナ特措法に基づく緊急事態宣言を発令し、対象となった地域の知事は、法的根拠のある外出自粛要請が可能となった。対象は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県(※その後4月16日に全国に拡大、5月7日に延長、5月14日に8都道府県を除く全国39県で解除)。同宣言の対象となった東京都のオフィスに勤務する筆者の会社も、在宅勤務の対象を拡大し、筆者もついにテレワーク勤務を行うことになった。
テレワークが決まった日から、自宅のPCにテレワークに必要なアプリをダウンロードするなどの作業を行った。だが、勤務先からドア・ツー・ドアで約1時間半かかる郊外に住み、会社から自宅への帰路の間にすっかり会社モードが解けてしまう筆者にとって、PCのある自室が会社になったようで、少し落ち着かない。
そのせいか、社内手続きや自宅PCでの作業を終え、明日からテレワーク、となった前日の夜は、なかなか寝付けず、「なんか会社に泊まり込みしてるみたいだなぁ」などと考えているうちに、そのまま寝てしまった。
そしてやって来た、テレワーク初日。通勤時間がなくなり、もっと眠ってもいいはずだが、早めに目が覚め、自宅PCの動作確認を真っ先に行った。よし、準備万端、と意気込んで、朝食を食べ、その後自室に。上司から連絡のあったWEB会議用のURLをクリックし、会議に参加しようとした矢先、「あれっ、PCに内蔵されているはずのカメラとマイクが機能してない!」とパニックになってしまった。
原因を探るのだが、なかなか解決できず、結局テレワーク初日の最初の会議は、カメラ、マイクなしでチャットでの参加となってしまった。。。
その後、なんとか原因を探し当て、カメラもマイクも作動するようになったのだが、そのせいでかなりの時間を費やすことになった。
以前、テレワークは働きすぎに注意、といった内容の記事(「テレワークでの「働きすぎ」を防ぐ5つのポイント【在宅勤務の処方箋】」を読んだことがあったが、確かに、テレワークは突然の会議などがないため仕事に集中できる分、PCトラブルなど仕事が何らかの原因で遅れてしまった際は仕事ができなくなってしまうので、かなり焦る。
特に、自宅PCが原因の場合は、IT機器の操作に慣れていないと、会社のようにPCトラブルに対応してくれる部署に解決してもらうわけにもいかず、右往左往してしまうのだ。
そうこうするうちに、昼食の時間に。普段会社にいる時はお昼は何にしようかな~、などと考えて一種の解放感もあるのだが、テレワークの場合は、リビングに行き、休校中の子供たちと、パート休業中の妻と一緒に家族で食卓を囲む。
なんだかアットホームな感じもするが、きちっと時間管理しないといけないので、なんとなく緊張感もある。
昼食をきっかり1時間で切り上げた後は必死で仕事をし、初日は無事終了。夕方の業務終了ミーティングでは、カメラとマイクがきちんと作動し、話をすることができた。いつもは会社でしか会わない会社の同僚と家でお互いの顔を見て話すのは、なんだか不思議な気分だった。
と、いろいろとテレワークへの戸惑いをつづってしまったが、往復3時間かかる満員電車に乗らないだけでも感染リスクが抑えられ、誠にありがたい。
よしっ、明日から頑張るぞ!、と気合をいれて、テレワーク初日は終わったのだった。
(イラスト:ConChan)
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筆者プロフィール
thatcher
福岡県出身。メーカーの経理部員、新聞記者、雑誌編集者などを経て、現在はWEBサイトの編集者。話好きだが声が大きすぎ、ひんしゅくを買うことがしばしば。周りからはうるさいおじさんと思われている。
趣味は血液型占い、星座占いと、ちょっとした予言。意外と当たり、周囲を当惑させている。