なぜそこまで...悪天候時に"出社した事がある"会社員は6割、 通勤時間は普段の2倍

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BIGLOBEは、交通機関に影響が出るような悪天候(台風、大雨、大雪など)の際の出社に関する意識について調査した「悪天候時の出社に関する意識調査」の結果を発表しました。

同調査は、東京23区に電車で通勤する20代~50代の男女1,000人を対象にアンケート形式で実施。なお、それぞれの年代カテゴリは250人ずつ、性別カテゴリは125人ずつ抽出。調査日は2019年12月23日~12月25日、調査方法はインターネット調査。

全体の7割以上が最終的に悪天候時でも出社

東京23区に電車通勤する男女1,000人に「直近1年以内に交通機関に影響が出るような悪天候(台風、大雨、大雪など)の際に、出社したことがありますか」と質問したところ、「覚えていない」と回答した46人を除く954人の回答は「出社したことがある」(62.1%)、「天候が回復してから出社した」(15.5%)、「出社したことがない」(22.4%)となりました。全体の7割以上が最終的に悪天候時でも出社したことがわかりました。

なお、「悪天候の際に出社したことがある」と回答した592人の通勤時間を質問したところ、通常の通勤時間は平均53.6分、悪天候の際は平均102.3分と約2倍の時間を要したこともわかりました。

悪天候時に出社したことがないと回答した214人に業務への影響を質問したところ、「日程を調整するなどして支障はなかった」(54.7%)、「在宅で通常通りに仕事ができた」(17.8%)、「在宅で会社にいる時よりも効率よく仕事ができた」(5.6%)など、8割近くが"業務に差し支えなかった/通常通り仕事ができた"と回答しました。

その一方で、「休業したことで機会損失があった」(8.4%)、顧客・取引先から苦情があった(1.4%)など、1割弱が業務に影響があったとの回答がありました。

悪天候時に出社した理由は「当然だと思ったから」が最多

悪天候時に出社した理由を質問したところ、全体では「悪天候時でもどうにかして出社するのが当然だと思ったから」(32.6%)が最多で、「重要な仕事があったから」(31.1%)、「上司や同僚が出社するだろうと思ったから」(22.5%)と続きました。

年代別で見ると、50代は「悪天候でもどうにかして出社するのが当然だと思ったから」(44.1%)と突出していることが明らかになりました。30代に限ってでは「重要な仕事があったから」(35.8%)が最多となりました。

【関連記事】「"休まない美徳"意識高いのはZ世代とバブル世代--病気時も「無理して会社に行く」傾向」

自身が勤務している会社に交通機関に影響が出るような悪天候の際の出社に関するルール・方針があるか質問したところ、「ルール・方針はない」が42.3%で最多となり、「ルール・方針があり、運用されている」の33.8%を上回りました。また「わからない・知らない」という回答も14.4%ありました。

回答者のうち経営者を除いた社員988人に対し、悪天候時にどのようになれば無理に出社せずに済むと思うか質問したところ、「会社から在宅指示が出る」が61.8%で最多に。続いて「非常時におけるリモートワークの体制・整備」41.7%、「就業規則で非常時における出社ルールを明確化する」31.9%となりました。

経営層・人事の96%は悪天候時に社員に「無理な出社をしなくてもいい」

経営層・人事担当者50人に「悪天候時に社員を無理に出社させなくていいと思うか」と質問したところ、「そう思う」(66%)、「ややそう思う」(30%)とで賛意を示す人が96%になりました。

「無理に出社させなくてもいいと思う」と回答した48人にその理由を尋ねたところ、「社員の怪我・体調不良が心配だから」が77.1%、次いで「社員に無駄な時間を使わせるから」が52.1%となり、「悪天候時でも出社するのが当然だと思ったから」と思う社員との意識のギャップが明らかになりました。

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