多くの企業でクールビズやウォームビズが定着し、1年を通じてカジュアルOKという職場も増えています。業種や会社ごとに文化や社風があり、服装に関する考え方も千差万別です。オフィスカジュアルで、いわゆる「地雷」を踏まないために押さえておくべきポイントをご紹介します。
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意外と難しいオフィスカジュアル
これから社会に出る方の中には、毎日スーツを着るのが大変と思っている方もいらっしゃるでしょう。それを反映するかのように、就職や転職先選びの条件として「カジュアルOK」をあげる方も少なくないようです。
カジュアルといっても、オフィスはあくまでも「仕事の場」ですから「何でもあり」ではありません。たとえば、夏場の外出着として幅広い年齢層に定着しつつある、男性のハーフパンツやサンダルがNGという職場はけっこう多いです。
オフィスカジュアルにも暗黙の了解のような形でドレスコードが存在し、暗黙であるぶん、難しさがあります。そもそもカジュアルウェアには、スーツのように社会全体に共通するドレスコードが少ないので、業種や会社によって「これはOK」という許容範囲が異なり、同じ会社の中でも部署や職種によってまったく違う場合もあります。それに比べてワイシャツとネクタイだけを選べばよく、どの場面でも通用するスーツのほうが失敗は少ないでしょう。
失敗しないオフィスカジュアルのポイント
カジュアルに限ったことではありませんが、外出着で何よりも大切なのは「清潔感」です。洗濯やクリーニングを怠らず、服を清潔にしておくことは大前提ですが、おしゃれなデザインであっても、シワ加工やカットオフは清潔感を損なうことがあります。また、着なれ、色あせや毛玉がめだつようになった服はオフィスでは避けましょう。
特に、オフィスカジュアルでは、常に「TPO」を意識しましょう。シンプルなシャツとジャケットを組み合わせると、ボトムがデニムでもきちんとした印象になりますが、カットソーやセーターなどの襟のない服をアウターにすると、くだけた印象になります。その日の仕事の内容や面会スケジュールにあわせて服装を選びましょう。
意外に難しく、地雷になりがちなのが「プリント柄」です。たとえば、ある会社では沖縄のかりゆしウェアはOKでもアロハシャツはNGだったり、どちらもNGという会社があったりと、基準が分かれやすいようです。職場に慣れないうちは避けたほうがよいもののひとつです。
大柄の模様や原色など、色づかいが派手なプリントは要注意で、単色、同系色のストライプやボーダー、小さな水玉や小花模様のほうが、受け入れられやすいです。
もっともよいお手本は職場の先輩
動きやすい自由な服装で、仕事の能率を上げるのがオフィスカジュアル導入の目的ですが、あくまでも仕事のための服装ですから、学生時代や自分の普段着の感覚で好きな服を何でも着てよいということではありません。仕事を円滑に進めるためにも、第一印象を左右する服装は大切です。清潔で、TPOを適した服装は、身だしなみを整える几帳面さや、周囲に配慮できる能力の表れとして人物評価につながる場合もあります。
慣れないうちは会社や部署ごとの暗黙のルールへの対応が難しいかもしれませんが、年の近い先輩などを参考にするのが早道です。あなたが素敵だと感じる先輩や上司に職場での服装について相談してみましょう。先輩方との交流のきっかけにもできるかもしれません。
ライタープロフィール
Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。