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DAY 2017.09.19 スキル・ノウハウ

面接でどう答える?イヤ~な質問の切り返し方

新卒での就職活動で面接を経験している第二新卒ですが、転職活動での面接の質問は新卒就活時のそれとはまた種類が違います。時には答えにつまるような質問をしてくる面接官も。そんな質問には、社会人経験を積んでいる第二新卒として、どんな答え方をしたらよいのでしょうか?

企業の質問が「イヤ~」に感じる訳

まず、第二新卒が転職の面接で出会う「イヤ~な質問」とは、どんなものがあるでしょうか?よく聞かれるものとしては

「どうして前の会社を辞めてしまったのか?」
「なぜうちの会社を志望したのか?」
「前の会社を辞めないほうがよかったんじゃないの?」


などが挙げられます。

一つ目は退職理由、二つ目は志望動機、そして最後はその両方についての質問で、いずれも転職活動においては定番といえるもの。こうした質問で、採用する側の企業は「長く勤めてもらえるか」「自社で活躍できる人か」を確認するのです。

「どうして前の会社を辞めてしまったのか?」に答えるコツ

退職理由の多くは、人間関係がうまくいかなかったり、待遇に不満があったりといったネガティブな理由です。では、ネガティブな理由をポジティブに変換するにはどうしたらよいのでしょうか? それは、「辞める理由となったことがなかったら、どんなことを実現したかったか?」まで考えて伝えることです。

例えば、営業に携わっていた人が「新規訪問ばかりをしなくてはならず、商品も一度売ったらそれでおしまいな業務内容に嫌気が差した」という理由で転職を考えたとします。では、「新規訪問ばかり」ではなく「一度売ったらおしまい」ではない環境とは、どんな環境なのでしょうか? それが実現できたら、何を実現したいのでしょうか?

例えば以下のように言い換えることができます。

「売り上げはもちろんですが、新規訪問件数の多さが最優先で問われる状況でした。一度売ったらお客さまとの関係はそこでおしまいで、後のフォローやリピート率は求められません。もっとお客さまと継続的な関係を持ち、要望をじっくり聞いたうえで、商品をおすすめしたいと思い、自分なりに努力をしたのですが、新規開拓件数が最優先の環境では限界があり、退職を決意しました」。

こう言い換えると、不満だけではなく、何かをしようという意欲があることが伝わってきます。

また、この例では、新規訪問件数という「会社の評価制度」を退職理由にしました。できれば理由は、「会社の環境(制度や組織文化など)」に紐づけることをおすすめします。

退職理由は、大きく「会社の環境」「仕事内容」「人間関係」の3つに分類されますが、より説得力が高いのは「会社の環境」です。仕事内容は異動などによって、人間関係は自分の努力によって、変えることが可能と考えられます。しかし、会社の環境は容易に変えられるものではないため、面接官に転職理由として納得してもらいやすいからです。

「なぜうちの会社を志望したのか?」に答えるコツ

志望理由で必ずチェックしたいのは、退職の理由となった「やりたいと思ったのにできなかったこと」が、新しく転職をしようとしている会社の企業特性や志望動機と整合しているかという点です。

前述の例でいえば、転職先企業は「お客さまと継続的な関係を持ち」「ニーズをじっくり聞ける」環境であるか、きちんとチェックしましょう。そのことを志望動機に盛り込めれば、説得力も増します。

第二新卒の場合、得てして「辞めたい」気持ちが先走ってしまい、その後、どんな会社に入りたいか、転職先の企業で何をしたいかといったことを軽視しがちです。しかし、採用する側は、なぜ自社を志望しているのかをとても気にします。なぜなら、よく調べずに入社し、入ってから「知らなかった」といってすぐに辞めてしまわないかを危惧するからです。

「前の会社を辞めないほうがよかったんじゃないの?」という質問は、安易に「いやだ」という気持ちだけで退職していないか、きちんと転職先と比較したうえで、自分でも納得して志望しているかを問うているのです。

そうした面接官の意図を理解し、退職理由の背景にある「実現できなかったこと」を転職先企業の志望動機に反映させ説得力を高めましょう。

まとめ

短期間での転職は、今の日本社会では、あまり歓迎されない向きがあることは事実です。しかし、第二新卒に期待されるのは、「経験から何を学んだか」です。自分が仕事で何を大切にしているのか、今度どういったキャリアを歩みたいのか......退職の経験からこうしたことを学んだのであれば、きっとあなたの新しいキャリアのチャンスにつながります。がんばってください!

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ライタープロフィール

朝生容子 キャリアコンサルタント

慶応義塾大学卒業後、大手通信会社に入社。人材開発やマーケティング等に従事。その後、社会人向け教育機関に転職。企業研修部門において人材育成のコンサルティング、およびキャリア研修講師を担当。
キャリアコンサルタントとして独立後は、大学のキャリアクラス講師や若年者就労支援、研修講師などを担当。現在は、社会人向けの転職相談や企業向けのリーダーシップ育成研修の講師を中心に活動している。