転職を考えるようになると期待や希望と同時にさまざまな不安も出てくるものです。せっかく転職するのなら長く安心して働きたいと誰もが思うのではないでしょうか。そのためには「成長性のある企業」を探すことが大切です。今後注目される業界や業種について解説します。
転職するなら?おすすめの業種3つ
今転職するならどんな企業がいいのでしょうか。ここでは日本における経済や社会問題を背景に今後成長が見込まれる業種についてご紹介します。
業種1:建設・住宅・インテリア
全体的にこの業界は好調傾向です。大きな動きとしては、2020年に開催される東京オリンピックに向けて新しい需要が増加していること。また、首都圏を中心に街の再開発も盛んに行われているため、高層ビルや商業施設、新築マンションの建設も進んでいることがあげられます。さらに、高度経済成長期以降に整備された道路やトンネル、橋、河川、下水道、港湾等についても、今後老朽化していくため、多くの修繕が発生することが予測されています。加えて、自然災害による復興特需等も重なり、特に建設業界では深刻な人手不足となっています。また、すでに働いているベテラン社員も高齢化しており、世代交代すべく若年層の人材確保が急務となっています。
建設・住宅・インテリア人気ランキング
好調傾向にある建設・住宅・インテリア業種。「2018年卒 大学生就職企業人気ランキング」をもとに人気の企業について紹介します。
- 出典:2018年卒 大学生就職企業人気ランキング
- 調査対象: 2018年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
- 調査期間: 2017年2月1日(水)~2017年4月12日(水)
- 調査方法:
- (1)就職情報サイト『マイナビ2018』上の入力フォームによる回収
- (2)当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
- (3)『マイナビ就職EXPO』等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
- 企業人気ランキングは5社連記方式
- 選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
- 有効回答: 42,702名
業種2:ソフトウエア・ゲームソフト・ネット関連
他の業界に比べてまだまだ歴史は浅いですが、市場規模が大きいのがこの業界の特徴です。マイナンバー制度導入、みずほ銀行の基幹システムに関する巨大プロジェクト等は一旦落ち着いてきましたが、日本経済が回復傾向にある中、企業もIT投資を活発化させる動きをみせています。また、ネットゲームや携帯ゲームも引き続き成長し続け、さらにはeコマース市場も右肩上がりで成長しています。2020年開催の東京オリンピックに向けて、公共系インフラシステム整備もさらに活発化することが期待されているため、好調はさらに続く見込みです。
ソフトウエア・ゲームソフト・ネット関連人気ランキング
今後もさらに成長が期待できるソフトウエア・ゲームソフト・ネット関連業種。「2018年卒 大学生就職企業人気ランキング」をもとに人気の企業について紹介します。
- 出典:2018年卒 大学生就職企業人気ランキング
- 調査対象: 2018年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
- 調査期間: 2017年2月1日(水)~2017年4月12日(水)
- 調査方法:
- (1)就職情報サイト『マイナビ2018』上の入力フォームによる回収
- (2)当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
- (3)『マイナビ就職EXPO』等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
- 企業人気ランキングは5社連記方式
- 選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
- 有効回答: 42,702名
業種3:医療・福祉・調剤薬局
景気に左右されないのがこの業種の大きな特徴です。医療はどんどん成長し続け、高度医療の需要はさらに拡大しています。高齢化する中、福祉施設・介護施設は今後もさらに増加すると考えられ、特に若い世代の人材不足が大きな問題となっています。
日本では2025年になると団塊の世代が75歳を超え、後期高齢者となります。
国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という今まで経験したことのないほどの高齢化した社会です。今後、医療系の成長は日本社会にとって必要不可欠な業界です。
医療・福祉・調剤薬局人気ランキング
これからの日本においても非常に重要な役割をしている医療・福祉・調剤薬局業種。
「2018年卒 大学生就職企業人気ランキング」をもとに人気の企業について紹介します。
- 出典:2018年卒 大学生就職企業人気ランキング
- 調査対象: 2018年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生(調査開始時点)
- 調査期間: 2017年2月1日(水)~2017年4月12日(水)
- 調査方法:
- (1)就職情報サイト『マイナビ2018』上の入力フォームによる回収
- (2)当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
- (3)『マイナビ就職EXPO』等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
- 企業人気ランキングは5社連記方式
- 選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
- 有効回答: 42,702名
その他注目の人気企業
ユニークな経営方針や福利厚生、キャリアアップするためのサポート等が充実している、これからも注目したい企業をご紹介します。
・未来工業
「常に考える」という社是をもとに社員のやる気を大切にし、充実した福利厚生で、「日本一社員が幸せ」「楽園企業」とも言われています。「制服がダサい」という女性社員の声によって、制服が廃止され、毎年1万円の制服代の支給や、年功序列やホウレンソウ(報告・連絡・相談)禁止、ノルマなし、改善提案活動、タイムカードなしといったユニークな経営を行っている企業です。
・資生堂
子育て支援策がもともと充実しており、「女性は育児をしながら仕事を継続できる」ことをすでに定着させ、現在は、「男女ともに育児・介護をしながらキャリアアップ」を目指しています。短時間勤務であってもやりがいのある仕事にチャレンジできる風土や会社も社員のやる気をサポートしてくれる企業です。
転職市場の動向を知ろう!
2016年は人材不足が顕著となり、さまざまなポジションでの求人活動も活発化し、いわゆる売り手市場となりました。その流れをどう受けるのか、2016年の転職市場を振り返りながら、2017年の転職市場の動きを解説します。
2016年、転職市場はどうだった?
厚生労働省が2017年1月31日に発表した2016年の平均有効求人倍率は、前年比から0.16ポイント上昇の1.36倍となり、7年連続で上昇しました。さらに、この1.36倍というのは1991年の1.40倍以来25年ぶりの高水準となります。多くの業界で、若手からミドルまでさまざまなポジションの人材不足感が強くみられ、積極採用を多く行った傾向にあります。経済が回復傾向である中で、企業が既存事業を拡大化するなど、組織を強化するために中途採用を行った企業が多くありました。
2017年の動きはどうなる?
厚生労働省が発表した2017年5月の有効求人倍率は1.49倍となっており、2017年も転職市場の活発化が予測されます。今度どんどん経験を積んでいく若手人材、すでにある程度の経験を積み、会社の即戦力として期待ができるミドル人材ともに積極採用が見込まれます。
女性採用も活発化!
女性の採用も全体的に活発化しています。女性の社会進出が進んでいることから特に保育業界では採用が途切れることがありません。また、リフォーム業界などでは「家づくりには女性の意見が大きく反映される」という傾向から、結婚や育児経験のある30代~40代の女性営業社員の採用を行っているところもあります。女性ならではの視点で細やかな気配りができるという観点から、サービス業、介護業種でも女性の力が求められています。
第二新卒は異業種へのチャレンジも
第二新卒は、年齢が若くて能力が未知数・短期間でも社会経験を積んでいるため、基本的なビジネスマナーは身につけている・社会経験が少ない分、会社になじみやすい・柔軟性があるということから、転職市場ではもともと非常に需要が高いです。さらに前職に染まっていない分、全く分野の違う異業種への転職の可能性も十分にあります。しかし転職活動をする際には、せっかく入社した会社を我慢できずに辞めてしまったというマイナス印象を与えないためにも、応募書類や面接対策は重要となってきます。
いかがでしたか。2017年も引き続き転職市場には多くのチャンスがありそうです。景気回復や人材不足を背景に、これまで中途採用を行っていなかった企業が求人を出す等、未経者を歓迎する求人等も出てくる可能性があります。
情報収集をしっかり行いながら、納得のいく転職活動を行っていきましょう。
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