アクションプランの作り方を徹底紹介!目標達成までの道筋を作ろう!

アクションプランの作り方を徹底紹介!目標達成までの道筋を作ろう!

「今年こそ、これをやろう!」

正月や新年度など節目の時期、新しいことに挑戦してみたい! と溢れんばかりの意欲をもって大きな目標を掲げてみたという経験、あなたにもあるのではないでしょうか。

しかし、現実は厳しく、忙しさのあまり継続できなくなってしまったり、飽きて三日坊主で終わってしまったり、さらには、いつの間にか忘れてしまうなんてことも...。

今回は、せっかく立てた目標を机上の空論にせず、計画的に達成するための行動計画「アクションプラン」の5つの重要ポイントを、四字熟語とセットでお届けします。

【関連記事】「「定量」と「定性」の違いとは!?--ビジネスで活かせる「定量」「定性」分析」

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1.「アクションプラン」とは?

アクションプランとは、目標を達成させるために立てる「行動計画」のことです。

目標達成までに必要なタスクを具体的に分け、「いつまでに、誰が、何をするのか」ということを数字を交えてプラン化するビジネスフレームワークです。

また、アクションプランの中には「中期的なアクションプラン」「短期的なアクションプラン」が設けられることが多く、事業目標を達成させるための全体的なアクションプランを立て、その中で中期的な目標を達成するための短期目標を設定します。

従って、1つの事業目標の中で複数のアクションプランが存在します。

このように、アクションプランを細分化させることで目標を達成しやすくする目的があります。

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2.アクションプランはなぜ必要?

プロジェクトには社内に限らず外部の関係者も関わってきますので、確実にプロジェクトを達成させるためには具体的なアクションプランを設定しなければなりません。

中期的・短期的なアクションごとに責任者や担当者を振り分けることで、管理もしやすくなります。

また、「やるべきこと」「やらなくてもいいこと」が明確化されることで手段の取捨選択ができるようになり、業務の効率化を図ることもできます。

アクションプランはプロジェクトの進捗を確認しやすくなったり、問題があった際には原因究明をしやすくなったりするメリットがあるため、多くの企業が活用しています。

アクションプランを設定する際は、テンプレートなどを使用すると簡単に作成できるためおすすめです。

3.目標の立て方その1:「行動計画」→目標実現のためのアクションプランを設定する!

目標は、掲げるだけでは全く意味を成しません。実行し、達成することに意味があります。ということで、目標と共に、目標を達成するための行動計画(アクションプラン)を必ず設定するようにしてください。

アクションプランなき目標設定は、山頂を目指したものの登山ルートは一切考えない、そんな無謀な登山と同じです。

言うまでもなく、すぐに道に迷って山中をさまようことになってしまいます。

では、アクションプランはどのようにして設定すればよいでしょうか。

例えばダイエットの目標を設定する場合。「痩せる!」という目標だけでは永遠に達成できません。なぜなら「痩せる」ために、何をどれくらい行う必要があるのか、という具体的な行動計画がないからです。

「21時以降食べないようにする」「2日に一回は腹筋20回」「1か月後に1キロ減」など、具体的な目標実現の方法や締切を合わせて考えておくと、より目標達成に向けて何をするべきかが明らかになり、継続に向けてのモチベーションとなるのです。

アクションプランは、1つとは限りません。目標達成のための「手段」と思えば、むしろ数多く設定する方がいいでしょう。

さらに、設定した目標とアクションプランは、紙やメモアプリで記録したり周囲の人たちに宣言したりするなど、自分がそれを達成する状況をつくることができればなおよしです。

4.目標の立て方その2:「要具体性」→アクションプランには必ず数字を入れる!

アクションプランを設定する際には、必ず数字を入れるようにしましょう。これを「定量化」と呼びます。

数字は物事を具体化し、「見える化」する力を持っています。

ビジネスにおいても営業成果、施策効果、人事評価などは定量化して行うことが基本です。

ここで、定量化の考え方をご紹介します。

例えば今年の目標が「人脈を広げる」だったとします。この場合、あなたならどうやって定量化し、アクションプランに落とし込みますか?

「会社の飲み会に積極的に参加する」ではどうでしょう。このアクションプランには数字がなく定量化できていません。

「積極的に」の度合いは人それぞれなので、月に10回飲み会に出る人もいれば、2カ月に1回行っただけでも積極的になったといえる人だっているはずです。

人によってブレてしまうアクションプランよりも、「1カ月に1回は会社の人と飲みに行く」と数値化されている方が、よりわかりやすく、取り組みやすいものとなります。

また、数値化することで、途中で目標を変える場合の指標にすることも可能です。

目標設定から何カ月かが経ち、その目標が非現実的なものだった、または甘すぎたと感じた場合、数字を微調整するだけで修正することができるのです。

5.目標の立て方その3:「自甘結構」→目標設定はちょっと低めに!

目標設定のコツは、自分に甘く、ちょっと低めにすることです。

達成不可能な目標は自信喪失につながります。

さらに「達成してやろう」というモチベーションも生まれにくいですね。

逆に、小さな目標でも達成することで自信につなげることができます

達成を繰り返すうちに、目標をより高めにしてアクションプランを再設定するのもいいですし、完璧な目標を立てようとせずに「いつでも変えられるんだ」というくらいのスタンスで柔軟に向き合ったほうが気持ちよく取り組むことができますよね。

ということで、目標はちょっと低めに設定しましょう。

例えば「英語を勉強してTOEICで650点を取る」という目標と、そのために「毎日1時間英語の勉強をする」というアクションプランを立てたとします。

この「毎日~」とは、一日でもサボってしまうと、その時点で未達成となってしまいます。

人間とはおそろしいもので、一度達成できないとわかったら、突然やる気をなくしてしまうもの。大きな目標を成し遂げるのに毎日のコツコツは大切ですが、投げ出してしまっては元も子もありません。

そうならないように、目標は「TOEICで550点を取る」などハードルを下げ、アクションプランを「週に3日は最低10分英語の勉強をする」というように、ある程度フレキシブルに取り組める内容にしておくとチャレンジが継続しやすくなります。

ただし、達成することに捉われすぎて低すぎる目標を立てないようにしましょう。上の例でいうと「週に1日、10分だけ英語の勉強をする」だと、ほとんど効果の得られないアクションプランになります。

6.目標の立て方その4:「記録継続」→記録する!

手帳でも、専用のノートでも、アプリを使ってでもいいので、とにかく目標達成のためにとった日々の行動を必ず記録するようにしてください。

食べたものを記録するだけで痩せるというレコーディング・ダイエットが効果的であることからもわかるように、何かしら記録に残し、目標達成に向けて少しずつ前進している様子が目で見てとれると、人間はやる気が増す生き物。

また、記録に残しておくことで日々の傾向がつかめるようになり、より効率的に目標達成への取り組みを進めることができるようになります。

鼻息を荒くして設定した目標も、時が経つにつれてモチベーションが下がり、ひどい時には目標を掲げたことさえ忘れてしまうなんてことも...心当たりはありませんか? 日々の記録と振り返りによって、日々目標を意識し、継続する助けにもなるのです。

この習慣はビジネスの場でもとても役に立ちます。PDCAを回していく上で、やってみたこと(Do)に対する評価・検証(Check)を行うためには、それまでの記録が欠かせません。

これをおろそかにしてしまうと、いつまでも「肌感覚の改善活動」から脱却できず、根拠に基づく改善を行うことができないからです。

7.目標の立て方その5:「臨機応変」→必要に応じて変更する!

多くの場合、半年や1年という区切りで目標を設定することが多いのではないでしょうか。この長い期間の中で、当然ながら自分自身や周囲にはさまざまな変化が起こります。時にはその変化が、自分の目標達成に対して大きな影響を与えることも...。

そんなときには迷わず、目標を変更してみましょう。

目標を途中で変更することは「負け」のように感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。環境が変わっていく中で、もしかしたら年始に立てた目標が、年末には何の意味も成さないものになっていることだってあり得るのです。

目標を達成すること自体に固執しすぎることのないよう、一歩引いた視点から自分を見るよう意識しましょう。

では、どのように変更すればよいでしょうか。

企業も四半期ごとに中間決算を行って事業計画の見直しするように、目標も定期的に見直しましょう

1年間の目標なら3~4カ月に1回、半年間の目標なら2カ月に1回という形で行うのがオススメ。過去の記録を見てこれまでの進捗を振り返り「このままいけば目標を容易に達成できてしまう」という状況なら目標を高めに再設定します。

逆に、想像以上に厳しい目標だったという場合には、そのハードルを下げて現実的に達成できる目標に変更します。

ポイントはアクションプランどおりに頑張り続けて、ギリギリ達成できるラインに目標を置くことです。

8.【職種別】アクションプランの具体例

アクションプランの立て方を理解した後は、実際にアクションプランを立ててみましょう。

さまざまな職種で、個人向けのアクションプランを立てる際の具体例をいくつか紹介します。

8.1.営業

営業は他の職業と比べて、定量化しやすい職種です。

具体的な数字を使用することで、達成可能なアクションプランが立てられます。

例:

1ヶ月ごとに新規の顧客を15件獲得し、半期の売り上げ1,500万円を達成する。

月に2回行っていた訪問営業を4回に増やし、成約率を20%上げる

8.2.人事

人事の場合、社外向けと社内向けでアクションプランが変わってきます。

また、人事の場合、担当業務によって評価基準が変わることに注意しましょう

例:

求人媒体への掲載頻度を増やし、エントリー数を50人増やす。

今年度中に全従業員と個人面談を行い、社内の課題調査を行う。

8.3.経理

事務的な作業が多い経理の場合は、業務の効率化や、正確さに関する目標を立てると具体的なアクションプランが立てられます。

例:

請求書の送付を郵便からメールに移行し、請求書発行に掛かる経費を削減する。

管理体制を見直し、経理処理のミス0を目指す。

9.まとめ

いかがでしたか? 目標設定とアクションプランの考え方は、ビジネスにもそのまま応用することができます。やる気と継続力で、ぜひ目標を達成するための習慣を身につけてみてください。

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