コロナ後も以前と同じように楽しむために。エンタメ業界への支援プロジェクト

ライフ・マネー

新型コロナウイルス感染症の自粛、制限が緩和された今も、ソーシャルディスタンスの確保として入場制限を求められるなど、ライブハウス、ミニシアター、小劇場などは、厳しい経営状況に立たされています。そんな中、「エンタメ業界を救おう」と、さまざまな支援プロジェクトが立ち上がっています。ここでは、その一部をご紹介します。

グッズ販売や生配信サービスで音楽業界をサポート!

■「イープラス」によるオフィシャルグッズ販売支援サイト

国内最大級のチケット販売サイト「イープラス」が、「ライブハウスの灯を絶やすな!」をコンセプトに立ち上げたプロジェクト。特設サイトから、ライブハウスやアーティストの物販支援ができます。

(1)「ライブハウス 支援まとめサイト

全国のライブハウスや、ライブハウスを愛してやまない有志団体が個別に実施している支援プロジェクトの情報をまとめて紹介するポータルサイト。ライブハウスの現情と支援方法を知ることができます。

(2)「ライブハウスのオフィシャルグッズ応援販売サイト

ライブハウスの経済的損失の補てんを目的に、ライブハウスのオフィシャルグッズを販売。現在、「渋谷La.mama」など14の店舗がグッズを販売しています。

(3)「アーティストやイベントのオフィシャルグッズ販売応援サイト

「"チケット不要"通販サイトに"エア" 来場!」がコンセプトの、アーティストやイベント、団体のオフィシャルグッズ販売サイト。けものフレンズ、絵画展、プロレス団体など、さまざまなオフィシャルグッズがチェックできる。

無観客ライブで応援しながらアーティストを応援

有料配信プラットフォーム「StreamPass」の無観客ライブを視聴することでその収益をアーティストに還元。投げ銭機能を搭載した視聴アプリ「FanStream」との連動で、よりインタラクティブな応援も。ドネーション(寄付)やグッズ購入による支援も可能。現在のラインナップは、「矢沢永吉」、「DISH//」、「超特急」など。

□視聴金額:アーティストにより異なる

□運営会社:株式会社Tixplus

■エンタメサポーターチケット

写真やメッセージ入りのオリジナル電子チケット「エンタメサポーターチケット」の購入で、団体・アーティストの活動が応援できる「チケットぴあ」による支援サービス。購入時には、アーティストへの応援メッセージを送ることも。2020年8月末でサービス終了予定。

□チケット料金:500円・1,000円・3,000円

□運営会社:チケットぴあ

小劇場への寄付や、演劇業界支援のための著名活動など

「全国小劇場ネットワーク」への支援プロジェクト

休業解除後も本格再開が見通せず、経営の存続が危ぶまれている多くの小劇場の救済に向けて、「全国小劇場ネットワーク」は、募金による資金補助を募っています。募金は1,000円から。2020年7月31日(金)23:00まで実施予定。

□募金金額:1,000円~

□運営会社:全国小劇場ネットワーク

「演劇は生きる力です。演劇緊急支援プロジェクト」

日本演出者協会、日本劇作家協会、日本劇団協議会が発起人となって立ち上げた、演劇にかかわるすべての人たちの救済を目的にしたプロジェクト。署名サイト「Change.org」で、プロジェクトへの賛同著名を募集しています。

□呼びかけ:日本演出者協会、日本劇作家協会、日本劇団協議会

オンライン映画館、動画配信サービスで映画業界を支援

「Help! The 映画配給会社プロジェクト」「配給会社別見放題パック」

独立系配給会社が立ち上げた「Help! The 映画配給会社プロジェクト」のアクションのひとつとしてスタートした「配給会社別見放題パック」。各配給会社の過去作品のパックをオンライン映画館「アップリンク・クラウド」で配信中。現在配信されているのは第2弾で、「彩プロ」、「アンプラグド」、「エスパース・サロウ」、「オンリー・ハーツ」、「サンリス」、「シンカ」、「ハーク」、「マジックアワー」の8社による全137作が視聴可能。2020年8月2日で配信終了予定。

日本演出者協会、日本劇作家協会、日本劇団協議会が発起人となって立ち上げた、演劇にかかわるすべての人たちの救済を目的にしたプロジェクト。署名サイト「Change.org」で、プロジェクトへの賛同著名を募集しています。

□視聴料金:見放題パックと、寄付込み見放題パックの2種類があり、料金は配給会社により異なる。(例)「彩プロ」の寄付込み見放題プラン:3,000円(6カ月/30作品)

□運営会社:日本の独立系映画配給会社

「ステイホーム 今だけおうち映画館」期間確認中

映画館自粛により、劇場公開できなくなった映画への支援として、「株式会社エムティーアイ」、「株式会社GYAO/ヤフー株式会社」、「合同会社DMM.com」の5社が共同で立ち上げた還元プロジェクト。ビデオマーケット、music.jp、GYAO!ストア、DMMの動画配信サービス上で対象作品を視聴することで、支払った金額の一部が映画業界に寄付される仕組み。終了期間は未定。

□視聴料金:1,000円~1,900円(対象作品によって料金が異なり、視聴料金の一部を寄付)

□運営会社:株式会社ビデオマーケット

動物園など、その他の団体への支援情報

「草津熱帯圏」(群馬・草津)

「ペルビアンジャイアントオオムカデ」「ピグミーマーモセット」など、熱帯地方に生息する珍しい動物が1000頭近くもいる草津熱帯圏。園存続のため、amazonからの支援物資リストや寄付を募っています。

「市原ぞうの国」(千葉・市原)

動物たちの生活維持費のための応援資金を募集。特典として、ぞうの鼻紋つきのオリジナルエコバッグをプレゼント。応援支援金はひと口5,000円から。

「しろとり動物園」(香川・かがわ市)

動物園の支援を目的とした年間パスポート「助けてガーディアンズパス」を販売。初回来園時のプレゼント、パス定時で同伴者が無料になる、夜の動物園に参加できるなどの特典つき。1枚1万8,000円。

「花園教会水族館」(京都・右京区)

京都市右京区にある私設の水族館「花園教会水族館」。入場無料の水族館の経営維持として、太陽光パネル購入のためのクラウドファンディング、Amazonの欲しいものリストからの物資支援を実施しています。

まとめ

新型コロナウイルスはいまだ収束が見えず、エンタメ業界への影響は長引くことが予測されます。「アフターコロナ」もこれまでと同様、エンタメが楽しめる世界でいるために、今できる支援を始めてみませんか?

回遊舎(かいゆうしゃ)

回遊舎(かいゆうしゃ)

"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。
近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。

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