コロナ禍の新しい生活様式では、引き続きマスク着用は必須。ただこれからの季節心配なのは、気温上昇によるマスクの息苦しさ。体調や状況によっては熱中症になってしまう可能性もあるので注意が必要です。そこで注目が集まっているのが夏用のマスク。マスクメーカー以外の業種から様々なタイプが登場しています。
運動する人にはUVカット機能も期待できるフェイスカバータイプ
自粛生活が原因の肥満や運動不足解消のために、ウオーキングやランニングなどをする人も増えましたが、体を動かし汗をかくと、マスクをした口周りはさらに温度が上昇し、息もしにくい状態に。特に不織布のマスクは目が細かく、飛沫防止にはなりますが、汗をかくと肌にはりつき、不快感は上昇します。厚生労働省は熱中症予防のために屋外で人と十分な距離(2m以上)を確保できる場合には、マスクを外すことを呼びかけていますが、都市部ではウオーキングやランニング時には人とすれ違うことも多く、基本的に口周りはガードしておきたいものです。
運動する人におすすめなのはネックゲイターなど、通気性がよく熱がこもりにくいなど機能性も十分兼ね備えたフェイスカバータイプ。肌に触れるとひんやりとした冷感素材で、さらにUVカット機能もついていれば、日差しの強い日の屋外も安心。また首回りまでしっかり覆うタイプなら、さらに涼しく快適なつけ心地になります。
(フェイスカバータイプを試着してみました。薄手なので暑苦しさはなく、ピタッと密着するので運動してもズレることは少なそうです)
スポーツメーカーやアパレルなど、他業種発のマスクが続々登場!
スポーツメーカーやアパレルなど他業種からも夏用のマスクが登場しています。スポーツメーカーからは、ミズノが発売した「マウスカバー」は2万枚が即日完売して話題に。水着や陸上ウエアで使用している伸縮性に優れたストレッチ素材を使用し、フェイスラインを包み込む設計で、飛沫拡散を抑制しながら、顔にやさしくフィットします。
7月上旬にはヨネックスから「スポーツフェイスマスク」が販売を予定しています。汗に反応し、熱を吸収するキシリトールを配合した独自開発された涼感素材「ベリークール」を使用。バドミントン日本代表チームのユニフォームをはじめとするヨネックスが手掛けるスポーツウエアに使用されているものと同じだとか。
アパレル業界からは、ユニクロのエアリズムマスクが登場し注目を集めています。3層構造で、マスク表面には、紫外線を90%カットするメッシュ素材、間に花粉や雑菌を99%ブロックするフィルターを入れ、内側は滑らかな肌触りで、汗をかいてもサラっとした感触のエアリズムを使用。3サイズから選べるのも魅力的です。
通販サイトでいろいろ比較してみたい、という人には比較サイト「マスク通販最安値.com」で「夏用マスク」の絞り込み検索ができます。
今持っているマスクを活かして夏仕様にカスタマイズする方法も!
人気の高い夏用マスクは即日完売が続出。なかなか手に入れることができないという人は、今あるマスクを夏仕様にする方法にトライしてみてはいかがでしょうか。
まずその効能が注目されているハッカ油。消臭・抗菌作用のあるハッカ油のスプレーをマスクの外側にシュッと吹きかけるだけ。清涼感のある香りで、気分もすっきり。
また清涼感のある素材をマスクの内側に充てるだけでも、口周りの不快感は軽減されます。自分仕様のマスクを手に入れたいなら手作りをしてもみるのもおすすめです。ユニクロのエアリズムの肌着を再利用した簡単なマスクの作り方や麻やメッシュなど通気性の良い素材を使ったマスクなど、様々なアイデアがネットで紹介されているので、気になる人はチェックをしてみてください。
(手作りマスクのサイトを参考に、手持ちのエアリズムの肌着で作ってみました。ハサミで切るだけで簡単に完成。滑らかな肌触りで、つけ心地はかなり快適で)
まとめ
布マスクは洗濯ができて、いつでも清潔を保てるのは利点ですが、目が粗い分飛沫防止力が弱くなるので、シーンに応じて使い分けが必要です。
夏のマスク着用で注意したいところは、マスク自体の選び方に注目することはもちろん、付け方です。周囲に人がいない時は、適宜に外して汗をふくなど工夫が必要です。暑さで口周りに熱がこもってしまうと、ニオイも気になるところ。男性の場合は髭をそるなど、顔周りを清潔に保っておいた方がベターです。また忘れていけないのは小まめな水分補給。飲み物を飲むときはどうしてもマスクを顎にずらしがちですが、衛生的な観点からは、避けたい行為。ストローなどを使うなど、なるべくマスクを外さずに飲む方法を選ぶとよいようです。
マスクと一緒の生活はまだしばらく続きます。なるべくストレスにならないように上手にマスクと付き合って夏を乗り越えましょう!
回遊舎(かいゆうしゃ)
回遊舎(かいゆうしゃ)
"金融"を専門とする編集・制作プロダクション。お金に関する記事を企画・取材から執筆、制作まで一手に引き受ける。マネー誌以外にも、育児雑誌や女性誌健康関連記事などのライフスタイル分野も幅広く手掛ける。
近著に「貯められない人のための手取り『10分の1』貯金術」、「J-REIT金メダル投資術」(株式会社秀和システム 著者酒井富士子)、「NISA120%活用術」(日本経済出版社)、「めちゃくちゃ売れてるマネー誌ZAiが作った世界で一番わかりやすいニッポンの論点10」(株式会社ダイヤモンド社)、「子育てで破産しないためのお金の本」(株式会社廣済堂出版)など。