新型コロナウィルスの影響で飲食店の営業が自粛され、Web会議システムなどを利用した「オンライン飲み会」を楽しむ人が増えました。個人や職場関係の飲み会だけでなく、有名人が参加するイベントも開催され、話題になりました。(Misa)
オンライン飲み会で元プロ野球選手と交流
「みんのみ」を運営する株式会社オクリーは、JRFPA(一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会)と提携し、外国人OB選手が参加するオンラインベースボールミーティングを共催しています。その第4弾では2008年から2013年にわたって日本球界で活躍したクレイグ・ブラゼル選手が参加されました。ほかのスポーツと同様にプロ野球の開幕も新型コロナウィルスの影響で延期され、開幕後も無観客試合を経て、人数や応援方法などの制限を余儀なくされています。こうした状況下で、野球と野球選手の魅力を伝えようという趣旨で開催されたイベントです。
「みんのみ|みんなのオンライン飲み会」は、オンラインのイベント体験を提供するサービスです。誰もが主催者としてイベントを開催することができ、テーマや料金設定を自由に決められます。
サイン会や握手会など有名人と触れ合えるイベントはこれまでもありましたが、一緒に飲み会に参加できるというイベントは少なかったと思います。コロナ禍によって生まれた新しいスタイルと言えます。
(出典:「日本のファンに愛されたクレイグ・ブラゼル選手が、オンラインベースボールミーティング!「みんのみ | みんなのオンライン飲み会」にて開催!(株式会社ガイアックス))
オンライン飲み会の良い点、残念な点
インターネットを介したオンライン飲み会は、自宅に居ながら楽しめるのが最大のメリットで、時間や場所の制限がなくなります。逆にそれがデメリットとなることもあります。楽しいはずのオンライン飲み会が気まずい雰囲気になるのは残念なことです。参加するメンバーや趣旨にあわせて、終了時間を決めておく、共通の話題となるテーマを用意しておくなどの工夫があるとよいかもしれません。
<オンライン飲み会の良い点>
- 対面しないので、新型コロナウィルス対策ができる。
- 終電や帰りの運転を気にせず、飲める。
- 遠隔地からも参加できる。
- 途中参加や退出がしやすい。
- 大人数でも全員に話が伝わる。
- 飲食を個々に用意するので、各自で予算を決められる。 など
<オンライン飲み会の残念な点>
- 帰りを気にしなくてよいので、ダラダラしてしまう。
- 料理や飲み物の準備や後片付けが面倒。
- 個別に話ができない。
- 同居する家族に気を遣う。 など
実は参加したくない人も多い?
話題となったオンライン飲み会ですが、実は「参加したくない」という人も多いようです。そもそもお酒を飲まない人もいますし、職場の飲み会を敬遠する人も増えていますので、苦手な人がいて当然です。気の合う仲間だけでの集まりや、お酒なしでも楽しめる趣向など、自分に合った形式を選んで楽しむのがよいでしょう。無理をせず不参加を貫くのもよいと思います。オンライン飲み会が苦手な人、気が進まない人に参加を強要しないこと、仕事関係では参加しないことが仕事上の不利益につながらないよう配慮することは大切です。
しかし現実には、ひとり暮らしで在宅勤務や外出自粛による巣ごもりが続くと、人とのコミュニケーションが減少し、特に声を出して会話をする機会は激減します。オンライン飲み会という名称ですが、お酒を飲むこと以上に会話を楽しみたいという気持ちがあるのかもしれませんね。
プロフィール
原稿:Misa
ITベンチャーで企画、人材開発、広報などを経て独立。現在はコンサルタント、ときどきライター。ライターとしては、IT系以外、アニメ・マンガ、車から美容・健康まで何でもチャレンジ中。